
山梨学院中学・高校合同の学園祭「第55回学院祭」が6月11日に開幕した。13日まで3日間にわたり開催される。今年のテーマは「Switch~今日が変わる・未来が変わる~」。大震災があった昨年はつながるという意味の「Link」が採用されたが、今年のコンセプトには、自分の心を「Switch」させて今日と未来を変えようという思いが込められた。11日の開祭式は、学院祭史上初めて大学キャンパスの古屋記念堂で行われた。体育館の広いフロアーが文化ステージの舞台に変わり、最初にチアリーダー部、次いで県高校総体で優勝した新体操部が華麗な演技を披露した。そして、圧巻だったのは県高校総合文化祭で2年連続芸術文化祭賞を獲得した吹奏楽部のマーチング、県下 ナンバーワンのステップを学校行事で初めて披露、喝采を浴びた。
開祭式で、
登川誌音生徒会長は「今という瞬間を過ごすことは、一生に一度しかできません。それをよりよいものにするには、一人一人の協力が不可欠です。一秒一秒・一瞬一瞬を素晴らしいものにするため、全校生徒で楽しみ盛り上げましょう」と訴え、
青柳香穂学院祭実行委員長は「Linkをコンセプトにした去年から1年が経ち、私たちは繋がっていることの尊さ、忘れかけていた大切なものに気付かされました。昨年、誰もが心に抱いた思いを忘れることなく、新しい展開へ進む時が来ました。私たちの手で新しい学院祭を築く時です。感謝の気持を忘れずにSwitchをONにしましょう」と呼びかけた。
文化ステージのトップバッターはチアリーダー部のダンスパフォーマンス。2・3年生の18人に、1年生の6人が加わり、会場を一気にヒートアップさせた。次いで登場した新体操部の6人が、県高校総体で優勝を獲得したリボンとリングを組み合わせた団体演技を披露、柔軟な体から繰り出される華麗な演技に次々に拍手が起きた。新任教師4人のビデオパフォーマンスを挟み、最後に登場したのが高校吹奏楽部のマーチングバンド。新入生26人を加えた編成は86人の大編成、マーチング初心者が多く不安だらけと言っていたが、なかなかのステップを踏んで熱演した。練習を重ねれば、昨秋の一糸乱れぬレベルに届くことを予感させる学院祭初披露となった。
午後からは高校に戻り、中学はルネサンスホールを会場にして、クラスごとに寸劇を発表した。漫画ルパン3世と名探偵コナンを題材にしたクラスの面白パフォーマンスや、グリム童話白雪姫をバラエティー化させて笑いを誘ったクラスなど、1年から3年のクラスごと知恵を絞った劇を演じた。高校は体育館で合唱のクラス発表を行った。人気のEXILEやAKBのパフォーマンスを取り入れたクラスや、合唱にラップを組み入れたクラスなど、それぞれが趣向を凝らした合唱発表を行った。
2日目の明日12日は、前庭に模擬店が設けられるほか、体育館を会場にしたエキストラステージや各教室を使ったクラス展示、茶道部による呈茶などが実施される。また、最終日の13日は、会場を川田『未来の森』運動公園陸上競技場に移して体育祭が行われることになっている。
文(M.Ⅰ) カメラ(平川大雪)
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