山梨学院パブリシティセンター
さくらジャパン正式決定
〜現役の田中泉樹とOG5人がロンドン五輪に出場〜
〜OGの一人飯村美香は補欠に回りチームに同行〜

日本ホッケー協会は6月14日、東京・岸体育館で記者会見を行い、ロンドン五輪女子ホッケー日本代表チームのメンバー16人を発表した。山梨学院大学関係者は、最年少20歳の現役学生田中泉樹(2年)とOGの藤尾(旧姓千葉)香織(ソニーHC)、村上藍(ソニーHC)、浅野祥代(ソニーHC)、佐藤雅子(ソニーHC)、三橋亜記(コカコーラウエスト)が選出された。現役1人・OG5人の合計6人がロンドンオリンピックに出場することになった。代表候補に入っていた飯村美香(ソニーHC)は負傷者が出た場合に出場する補欠に回り、チームに同行する。日本代表16人は、"さくらジャパン"のユニホームで記者会見に臨んだ。オリンピック3大会連続出場となる藤尾香織選手は「最後 の五輪、全力でメダル獲得を目指す」と話し、学生でただ一人選ばれた田中泉樹選手は「スピードと体格を活かしてチームに貢献したい」と意気込みを語った。


五輪代表メンバーに選ばれた16人は、日本リーグ上位の社会人チーム選手がほとんど、ソニーHCから7人[藤尾香織(3度目)、山本由佳理(主将・3)、村上藍(初)、中川未由希(3)、林なぎさ(初)、佐藤雅子(初)、浅野祥代(初)]コカコーラウエストから2人[駒澤李佳(3)、三橋亜記(初)]、南都銀行から2人[真鍋敬子(初)、大塚志穂(初)]、グラクソスミスクラインから2人[阿久津智恵(初)、柴田あかね(初)]の他、藤尾香織と同様に3大会連続出場となる41才の加藤明美(3)と36才の岩尾幸美(3)の大ベテランが選ばれ、大学生でただ一人田中泉樹(初)が選ばれた。田中は山学大ホッケー部史上初の現役学生五輪選手となった。3大会連続出場が6人、初出場が10人、年代と経験の幅が広いチーム編成となった。赤にピンクの桜が舞うファーストジャージと、白にピンクの桜のセカンドジャージの二つのユニホーム姿で記者会見に臨んだ五輪選手は「入賞はもちろん、メダル獲得を目指す」とカメラの放列に向けて笑顔とガッツポーズを見せた。

ロンドン五輪では12カ国が2組に分かれて1次リーグを行い、各組2位までが準決勝に進む。世界ランキング9位の日本はA組で、同1位のオランダ、4位の英国、5位の中国、8位の韓国、16位のベルギーと戦う。日本チームの特徴は、豊富な運動量と攻守にわたる組織力にある。攻撃面ではオランダリーグの経験を持つ藤尾香織の得点感覚と若手の成長株三橋亜記らの活躍がカギを握ることになる。ディフェンス面ではペナルティーコーナーのヒットシューター役も務める村上藍らのDF陣とGK浅野祥代が失点を最小限に食い止めることが試合のカギを握る。日本は初出場だったアテネ五輪で8位、北京五輪は10位。安田善治郎監督は「今回はまず入賞、そしてメダルを確保したい」と目標を述べ、選手代表の山本由佳理主将は「強化合宿で走れる力と気持ちの面を強化し五輪で結果を出したい」と抱負を述べた。

山学大関係者インタビュー
藤尾香織選手「今まで色々な人に支えて頂いてホッケーを続けてこれた。選手として臨む五輪はこれが最後だと思う、ロンドン後は主婦業も勉強して旦那さんを支えたい。最低でも入賞、全力でメダル獲得を目指したい」。村上藍選手「山梨学院に入ってディフェンスを始めた。山学大に入ったことでここに入れたと思うので恩返しをしたい。後輩たちに夢と希望が与えられるようなプレーをしたい」。浅野祥代選手「代表は山梨学院の卒業生が多くて心強い。今の4年生は自分たちが4年の時の1年生、後輩たちにはまず王座の優勝を目指してもらいたい。そして、次はオリンピック代表を目指してもらいたい」。佐藤雅子選手「山梨学院の先輩方が大勢選ばれていて自分もその一員になれたことを誇りに思う。自分の役割はFW・MF・DFのどこでもやれることだと思うので、試合ごとに与えられた役割をしっかりこなしてチームの勝利に貢献したい」。三橋亜記選手「大学4年間山梨でたくさんの事を教えて頂いてすごく成長できた。まだ選ばれただけですけど、ロンドンの舞台でしっかり結果を残して恩返しをしたい」。田中泉樹選手「メンバーに入れるかどうかという状況でした、何とか入りたいとプレーでアピールして入れて良かったです。オリンピックでは、自分の持ち味であるスピードと体格を活かして外国の選手に負けないようなプレーをしたい」。メンバーそれぞれがロンドンでの活躍を誓った。

東京での記者発表会を終えた山学大関係者は、そのまま甲府に向かい、昨年11月に3回目のオリンピックホッケー審判員に選出された山学大OGの相馬知恵子審判員(NPO山梨県スポーツアカデミー)と合流し、母校を表敬訪問し、オリンピック代表選出を報告。母校では、古屋忠彦学長、下田正二郎カレッジスポーツセンター長らが選手たちを出迎え、偉大な先輩・同輩を祝福するために、現役ホッケー部員約30人も同席した。選手たちは、左胸に日の丸、背中に“JAPAN”の文字が刻まれたウエアで登場し、古屋学長、下田センター長から激励を受け、後輩のホッケー部員からは花束が贈呈された。古屋忠彦学長は「日本代表として選ばれたみなさん、おめでとうございます。田中さんは大学生で唯一選ばれ、嬉しい限りです。まだまだ、日本のホッケーという競技は発達途上です。挑戦者のスピリットを持って戦い、大いなる成果を望んでいます。ふるさと山梨のため、日本のために悔いの残らない戦いをし、次のオリンピックのリオデジャネイロにも繋がる大会になるよう頑張ってきてください」と選手たちを激励。また、山梨学院カレッジスポーツセンターの下田正二郎センター長は「オリンピックは行った人でなければわからない、夢の舞台、憧れの舞台です。1992年に山梨学院から初めてオリンピック選手が誕生してから、今年で20年目の記念すべき年です。オリンピックは多くの国民が注目し、選手一人一人が主役であり、主人公になります。後輩たちに夢を伝えるオリンピックになるように頑張ってください」とエールを送った。

今回で3回目となるオリンピックホッケー審判員に選出された相馬知恵子審判員は「選手として入学し、途中から審判に転向し、世界を目指すきっかけになったのは山梨学院でした。3回目のオリンピックですが、決勝の笛を吹くという強い気持ちで悔いの残らないように頑張ってきます。目立たず、選手たちが良いプレーを出せ、試合が終わったときに良いゲームだったと思ってもらえる試合をしたいと思います」と抱負を語った。

文(M.T、Y.Y) カメラ(平川大雪、小池裕太)
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