
平成24年度第31回全日本大学ホッケー王座決定戦は最終日の6月19日、埼玉・飯能市阿須運動公園ホッケー場で3位決定戦と決勝戦を行った。前日の準決勝で東海学院大にSO戦の末に惜敗し3位決定戦に回った山梨学院大女子は、地元の駿河台大との3位決定戦に臨んだ。山学大は開始早々から相手に強いプレッシャーを掛け、終始自分たちのペースでボールの7割を支配した。前半19分、1年生でメンバー入りしたFW佐藤圭が難しいリバースヒットシュートを決めて先制点を奪い、後半14分にはPCから五輪代表MF田中泉樹のプッシュシュートをFW中畝地里沙がタッチで合わせリードを広げた。佐藤と中畝地の2人がさらに1点ずつ追加点をあげ、駿河台大を4−0と完封した。王座の2連 覇はならなかったが、メンバー全員が秋の全日本学生ホッケー選手権(インカレ)での大学日本一奪還を誓った。
平成24年度全日本大学ホッケー王座決定戦 女子3位決定戦
≪山梨学院大vs駿河台大≫(6/19)於 飯能市阿須ホッケー場 |
○ 山梨学院大 4 |
前半 1−0
後半 3−0 |
0 駿河台大 ● |
得点 佐藤圭2、中畝地里沙2 |
山学大女子は、駿河台大を寄せつけなかった、力の差は歴然としていた。開始早々から高い位置でプレッシャーを掛けて駿河台ボールを奪い、サークル内に盛んに持ち込んだ。先制点が入ったのは前半19分だった。新人でベンチ入りした佐藤圭(1年 大阪・羽衣学園)がサークル内ゴール正面から左に回り込みながらリバースヒットシュートを鮮やかに決めた。22分と29分にPCを得たが決められず前半は1−0で折り返した。山学は後半も攻撃の手を緩めずに攻め上がり、13分に学生でただ一人五輪代表に選ばれた田中泉樹(2年 岩手・不来方)がPCを奪い、自らプッシュシュート、このボールをポイントゲッターの中畝地里沙(4年 鹿児島・樋脇)がタッチで合わせ2点目をあげた。さらに 16分に浦島千春(2年 富山・石動)からのボールを受けた佐藤がヒットで自身2点目を決め、31分には中畝地が巧みなドリブルからリバースヒットを放ち中畝地も自身2点目をあげた。4−0の圧勝で地元の駿大を下した。
GK永山衿香主将(4年 鹿児島・樋脇)は「3位になれたことは良かったが、優勝できなかったのは悔しい。課題は得点力が足りないこと。もっと勢いをつけて前に出て最後の決定率を上げる練習に取り組み、コーナーの決定力をもっと上げたい。1・2年生はまだ経験が足りないが、自分たち4年生やチーム全員で引っ張って、インカレでは一丸となって絶対優勝したい」とインカレでのリベンジを誓った。
ジョン・シアン監督は「準決勝が山場という思いでいて、力は東海学院の方が上かなという認識でいたが、実際には対等に戦った。シュートアウト戦で勝てなくて2連覇できなかったのは悔しいが、1・2年生が多い若いチームなので、これから伸びる。インカレで勝つためには他のチームと同じ練習をしていたのではだめ、山梨学院だけが出来る事、他にはなくて自分たちにはある何かを身につけて差をつけなければいけない。夏の間にインカレで勝つためのプレーを強化して行きたい」と語った。
女子の決勝戦は東海学院大が6−1で天理大を圧倒し前身の東海女学院時代を含めて6度目の優勝をした。男子の3位決定戦は立命館大が7−1で明治大を下した。なお、男子の決勝戦早大vs天理大戦は、台風のため前半終了時点で試合続行が不可能になり、後日、後半から再開されることになった。
文(M.T) カメラ(平川大雪)
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