
山梨学院大学からロンドン五輪に派遣されるオリンピック代表選手・役員の激励壮行会が6月21日、大学キャンパス40周年記念館前広場で行なわれた。この日の壮行会には、競泳200m個人メドレーに出場する加藤和選手(政治行政学科4年)と100m・200m平泳ぎに出場する鈴木聡美選手(経営情報学科4年)の2人の水泳選手と、コーチとして派遣される神田忠彦水泳部監督、JOC本部役員として派遣される高田裕司レスリング部監督の4人が出席した。ホッケー代表の現役・OG6選手と陸上の競歩に出場するOBの藤沢勇選手(ALSOK)は、代表合宿に参加中のため欠席した。山梨学院小と山梨学院幼稚園の子どもたちから花束と折り紙を受け取った加藤和・鈴木聡美の両選手は「大 舞台で自己ベストを出すことを目標に戦って来ます」と、雨の中を駆け付けた約800人の学生・職員に五輪での健闘を誓った。
壮行会で挨拶した
古屋忠彦大学長は「大学を全国区の大学にしたいという一念からスポーツ振興に力を注ぎ、最初は小さく誕生したが、今や13に及ぶ競技に18のチャンピオンクラブを抱えるまでに成長しました。10名の選手をオリンピックに送り出せる戦果を得たことをうれしく思います。国を代表するプレッシャーで、平常心で自分の力を発揮することができないビックなステージですが、全国に散った校友たちにきっといろいろな形で伝わると思います。無事に自分の夢を達成できるように念じています」と学園を代表してエールを送った。
下田正二郎カレッジスポーツセンター長は「オリンピックというのは、ある意味では狂気の世界だと言われます。70億の人類の中から選ばれた1万人が集う世界最大の文化事業です。現在は26競技が種目になっていますが、絶対的なものではなく変化をします。オリンピックがやって来る喜びを皆さんとともに共有したい。選手は冷静に、熱く戦って来てほしい」と励ました。学生会会長の激励に続き、山梨学院小の児童と山梨学院幼稚園の園児の代表が花束と折り紙で作った飾りを4人に贈った。
加藤和選手は「皆さんのおかげでロンドンオリンピックを決めることが出来ました。オリンピックの舞台でしっかり自分らしい泳ぎをして、自己ベストが出せるように頑張って来ます」と話した。
鈴木聡美選手は「この大学に入って1年から泣きながら努力を重ね、夢が現実になって本当にうれしく思います。平常心で競技に臨まないと結果もついてこないと思いますので、自己記録を更新した上でメダルを獲得できるように精一杯頑張って来たいと思います」と語った。競泳チームコーチとして派遣される
神田忠彦水泳部監督は「今回のオリンピックには2名の現役選手と1名のOG選手が舞台に立つことが出来ました。シドニー・アテネ・北京に3人が出ましたが、残念ながら自己記録を更新出来ませんでした。今回はコーチとして、選手のプレッシャーを取り除きながら自己記録を更新できるように、選手と一緒に頑張って来たい」と挨拶した。JOC本部役員として参加する
高田裕司レスリング部監督は「今回日本オリンピック委員会は、15から18の金メダルを取って世界5位を目指そうを合言葉にしています。国民の皆さんが色々な観点で応援してくれていますので、日本の選手団全員で世界の第5位、15の金メダルを目標に頑張って来ます。合わせて、2020年東京オリンピック開催を目指し、ロンドンで誘致活動をして来ます」と挨拶した。なお、日本選手団とは別に、ホッケー部OGの相馬知恵子さん(平成9年度商学科卒・NPO山梨県スポーツアカデミー)が国際ホッケー連盟から派遣される五輪審判員として、ロンドンで3度目の笛を吹くことになっている。相馬さんは「目立たず、試合が終わった選手に良いゲームだったと思ってもらえる審判をしたい」と語っている。
壮行会の最後に激励パフォーマンスが行なわれ、山梨学院ウインドブラスアンサンブルの演奏に乗って、チアリーダー部がダンスパフォーマンスを披露した。笑顔と「フレー、フレー、ヤマガク」の声援で壮行会を締めくくった。なお、加藤和選手と鈴木聡美選手の五輪までのスケジュールは、6月中は大学プールで練習を重ね、7月1日からイギリスとスペインで行なわれる代表合宿に参加しそのまま選手村入りすることになっている。
文(M.T) カメラ(小池裕太)
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