山梨学院パブリシティセンター
全日本学生柔道優勝大会 最終日
〜男子3回戦で天理大に敗れベスト16に終る〜
〜1・2年生主体で臨み関西No1の壁崩せず〜

平成24年全日本学生柔道優勝大会(男子61回、女子21回)2日目の6月24日、東京・日本武道館で男子の2回戦から決勝戦までが行われた。16年連続16度目の出場で2年連続3位の山学大男子は、前日の1回戦で専修大を下し最終日に臨んだ。2回戦で東海地区第1代表の名城大と対戦、前半0勝2分と苦しんだが、五将の中村剛教(4年)、副将の鈴木誉広(2年)、大将の飯田健伍(1年)の3人が勝利して逆転勝ちで3回戦進出を決めた。3回戦の相手は関西地区第1代表の天理大、この強敵天理大を下し創部初の3位となった一昨年の再来を狙ったが、今年は7人中5人が1・2年生という若い布陣、伝統校の厚い壁を崩すことが出来なかった。今年は1勝4敗2分けで敗れベスト16に終 った。上位進出を阻まれた部員たちは、悔しさを胸に捲土重来、一期一瞬起行の精神で雪辱を期す。

[詳しくは]
全日本学生柔道優勝大会・男子2回戦(6/24)於 日本武道館
≪山梨学院大vs名城大≫

  先鋒 次鋒 三将 中堅 五将 副将 大将
山学大 白石 前原 藤木 武田 中村 鈴木 飯田
  引き分け
一本
引き分け
一本

一本

技あり

指導2
名城大 松原 秋山 相川 西尾 近藤 家入 梅田

山学大3勝2敗2分け 逆転勝利
東海地区No1の名城大の力は侮れなかった。先鋒の白石公康(1年 作陽)と三将の藤木暢志(3年 汎愛)が引き分け、次鋒の前原慎也(1年 足立学園)と中堅の武田拓之(4年 東海大浦安)は一本負けを喫した。0勝2敗2分けとなり苦境に立たされたが、山学男子はここから奮起した。五将の中村剛教(4年 京都共栄)が得意の体を回転させて決める背負い投げで体重差40sの近藤から一本を奪い、副将の鈴木誉広(2年 弘前実業)が指導3(技あり)で勝ち、大将の飯田健伍(1年 崇徳)が終了20秒前に二つ目の指導を取り、逆転勝ちで3回戦進出を決めた。

3回戦≪山梨学院大vs天理大≫

  先鋒 次鋒 三将 中堅 五将 副将 大将
山学大 白石 前原 藤木 鈴木 中村 飯田 島崎
 
技あり

一本

一本

有効
引き分け
一本
引き分け
天理大 村岡 大野 石内 安岡 丸山 小林 西田

山学大1勝4敗2分け 敗退

この優勝大会2年連続3位に大きく貢献した"四天王"のうち、柴崎裕亘と帆高純平そして増田哲也の3人が卒業、残ったのは中村剛教1人だけの山学大にとって関西の雄、天理の壁は厚く高かった。昨年の経験者は4年になった中村と3年の藤木そして2年の鈴木の3人、2年のもう1人島崎隼(大成)は初出場で、7人の内3人が新人の1年生という布陣で対戦した。いきなり3連敗して後がなくなった。ここから鈴木が有効で勝利し、中村が引き分けでつないだが副将の飯田が一本を取られて敗れた。卒業した3人の四天王は最初から強かったわけではない。3年までは負けてばかりいた。しかし、悔し涙を糧にして猛稽古を続けた4年目に花を咲かせた。敗れた選手は今日の悔し涙を糧に稽古に励み、次の大会は山学大柔道部のスローガンである一期一瞬起行(いっきいっしゅんきこう)の精神で畳に上がってほしい。

試合後、選手を集めた西田孝宏総監督は「1・2年生を5人も使わなければならない現状だ。上級生が意地を出さなくてどうするんだ。天理とは力の差があった、もう一回作り直す」と上級生に奮起を促した。武田拓之主将は悔し涙を抑えながら「去年までは4年生に頼っていた。今年は自分たちがその役をしなければいけないのに貢献出来なかった、悔しい。このあと個人戦・体重別で勝つために、もっと強くならなければいけない」と唇を噛み締めた。

尚、男子の優勝は東海大の5年連続18回目となった、5連覇は大会史上初。準優勝は、決勝で3−0と先行しながら同点に追いつかれ、代表戦で惜敗し15年ぶりの優勝を逃した日大となった。

文(M.T) カメラ(平川大雪)
| アルバム名城大戦 | アルバム天理大戦 |
Copyright (C) 2012 YGUPC. All Rights Reserved.