
甲府市のNPO法人こうふくらぶが行った甲府市中道地区特産のとうもろこし「きみひめ」を使ったオリジナル・レシピコンテストが一般公募で行われ、山梨学院短大生が考案した五つのレシピが優秀賞を独占した。こうふくらぶは農業生産法人や野菜ソムリエらが、郷土産野菜を使った加工品開発などを目的に昨年発足させた。中道地区特産の「きみひめ」の知名度は一般的にはまだ低いが、甘くて非常においしく、認知度を高めようとコンテストが実施された。書類審査の段階で「きみひめロールケーキ」「きみひめプリン」「きみひめひまわりパイ」など山梨学院短大生考案の5作品が優秀作品に選ばれた。このほどレシピを実際に調理する最終審査が行われ、食物栄養科フードクリエイトコース2 年の五味亜理沙さんが考案した「きみひめ大福」が最優秀賞に選ばれた。
甲府市中道産の「きみひめ]は、東京・築地市場の青果バイヤーが「甲府盆地の気候が産み出した奇跡の糖度をもつ至高のトウモロコシ」と絶賛する糖度19度のトウモロコシ。生でも茹でても焼いても美味しいが、収穫期以外でも食べることが出来る加工品を育てようとオリジナル・レシピコンテストが実施された。甲府市民から35点の応募があり、書類審査で山梨学院短大生の5作品が優秀作品に選ばれた。甲府市総合市民会館料理実習室で実際に調理する最終料理審査が行われた結果、最優秀賞に食物栄養科フードクリエイトコース2年
五味亜理沙さん考案の
「きみひめ大福」が選ばれた。優秀賞にフードクリエイトコース2年有野瑞穂さん他3名グループの「コーンレアチーズケーキ」、フードクリエイトコース2年中山紗由美さん他2名グループの「きみひめプリン」、栄養士コース2年飯島奈津美さんの「きみひめひまわりパイ」、栄養士コース1年戸島理沙さんの「きみひめロールケーキ」の4作品が選ばれた。審査員の講評は「全作品とも、難しい材料をよく工夫して持ち味をいかしている。特に「きみひめ大福」は、きみひめの甘さと粒々とした食感がもろこし餡にいかされている。保存性を含めて商品化しやすい」と評価された。今後、同NPOや洋菓子店などが協力して、商品化を目指すことにしている。
文(M.T)
最終審査アルバム(写真提供:山梨学院短大)