
ロンドンオリンピックがいよいよ始まった。山梨学院大からは現役と卒業生合計10人が夢を実現させて出場している。大学キャンパスでは、クリスタルタワー7階広報スタジオで関係選手が出場するたびにパブリックビューイングが実施される。その第一弾として、日本時間の7月30日午後8時過ぎ、4年越しの悲願を達成させた加藤和選手を応援する女子200m個人メドレー予選のパブリックビューイングが行なわれた。水泳部員ら約100人が広報スタジオに詰めかけ、6面マルチビジョンに加藤選手が映し出されると一斉に大声援を送った。加藤は予選を抑え気味に泳ぎ、予選5組5位でゴールした。タイムは2分13秒85、全体の14位で準決勝進出を決めた。テレビ画面にインタビュー に答える加藤選手が映し出されると、広報スタジオは「よくやった、準決勝も頑張れ」と大歓声に包まれた。
福島県出身初の水泳五輪選手となり、福島復興の希望の星ともなった女子200m個人メドレー加藤和選手(かとういずみ・政治行政学科4年)のパブリックビューイングには、水泳部員、ソフトボール部員、スケート部員と教職員ら、100人を超える学生・教職員がバルーンやメガホンを手に詰めかけた。レースの放送が始まったのは日本時間の7月30日午後8時過ぎ、スタート台に立つ加藤和選手が映し出されると、大歓声が沸きあがった。加藤は、独特の高く舞い上がる飛込みで五輪のプールに飛び込んだ。前半を抑えて100mは6位で通過した。ここから一気に上位に上がるのが加藤のスタイルだが、得意の平泳ぎでやや伸びを欠き、予選5組5位でゴールした。タイムは2分13秒85、 4月の五輪選考会で出した自己ベストの2分11秒79より2秒以上遅かった。レース後のインタビューで「とにかく落ち着いて、自分のレースをすることだけを心がけました。タイムはもう少し狙っていましたが感覚は悪くないので、(準決勝は)決勝でベストが出せるようにしっかり泳ぎたい。前半からもう少し早く入って、後半にしっかりつなげるようにしたい」と答える姿が映し出されると、広報スタジオは「よくやった、準決勝も頑張れ」と大歓声に包まれた。
水泳部の村上優海主将は「いずみちゃんも言ってたけれど、前半をもっと早く入れればタイムをもっと上げられると思う。決勝で自己ベストを出せる泳ぎをしていた」とレースを分析していた。
ソフト部の轟優花主将は「スポーツをやっている大学の仲間がオリンピックという世界で戦うのを見てすごいと思いました。準決勝も頑張ってほしい」と興奮した表情で語った。一方、この夜のパブリックビューイングは、報道陣の取材だけでなく、2人の中国人留学生によって山梨学院大の中国版ミニブログ「新浪微博」で中国に向けて情報発信される。取材に当たった大学院社会科学研究科1年の
韓ビョウさんは「こういう催しに初めて参加しましたが、同じ大学の選手なので、私も自然に応援していました。記事は、この場の雰囲気をしっかり描いて、誇りを持って中国に伝えたい」と語った。パブリックビューイング第2弾は、日本時間31日午前4時10分からの鈴木聡美選手の100m平泳ぎ決勝と午前4時50分からの加藤和選手200m個人メドレー準決勝で再び実施される。
文(M.T) カメラ(平川大雪)
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