
山梨学院大キャンパスのクリスタルタワー7階広報スタジオで連日行われているロンドンオリンピックのパブリックビューイング、その第4弾として、日本時間8月2日午後4時30分からホッケー日本女子代表"さくらジャパン"を応援するパブリックビューイングが行なわれた。山梨学院大学からは五輪3大会連続出場のベテラン藤尾(旧姓千葉)香織を筆頭に現役・OG合わせて6人が日本代表メンバーに選ばれている。第4弾のパブリックビューイングには、山学大ホッケー部・水泳部・スケート部の部員や教職員だけでなく、藤尾香織選手の高校の後輩である巨摩高校女子ホッケー部の選手も加わり、予選リーグ第3戦の韓国戦を戦うさくらジャパンの先輩たちを応援した。約90人の参加者は広報スタジオの6面マルチビジョンに映し出される選手に向けて「行っけ〜、行け、行け、ニッポン」を連呼、ロンドンに届けと大声援を送った。
女子ホッケー日本代表チームは、メンバー16人のうち山梨学院大関係者が6人を占める。現役学生の田中泉樹(たなか いずき 法学科2年)岩手・不来方高―山学大、学生でただ一人選ばれたチーム最年少の20歳、50m走はチーム1の俊足MF、167cmの体とスピードを生かした突破力と守備力で攻守にわたり活躍。OG勢は藤尾香織(ふじお かおり 平成14年度卒)巨摩高―山学大―ソニーHC、31才、アテネ・北京に続く3大会連続出場、最高峰オランダリーグの経験を持つさくらジャパンのエースストライカー。村上 藍(むらかみ あい 平成18年度卒)富山・石動高―山学大―ソニーHC、27歳 PCのドラッグシューターを兼ねるDF、小柄な体から想像できない強烈なシュートを放つ。浅野祥代(あさの さきよ 平成21年度卒)岐阜・各務原高―山学大―ソニーHC、25 歳 大学時代は1年からレギュラーGK、山学大のインカレ4連覇に貢献、機敏な動きと高い状況判断で好セーブを連発。佐藤雅子(さとう まさこ 平成21年度卒)鳥取・八頭高―山学大―ソニーHC、24歳 FW・MF・DFもこなす、安定したメンタル面とボールを持った時のキープ力に優れ、ドリブル突破も出来るオールラウンダー。三橋亜記(みつはし あき 平成23年度卒)宮城・築館高―山学大―コカコーラウエスト、22歳 50mを6秒台で走る俊足FW、空いたスペースに一気に走り込みドリブル突破でシュートチャンスを作り出す。山梨学院大勢の6人は、それぞれの個性でさくらジャパンに貢献している。
パブリックビューイングが行なわれた韓国戦は、前半は一進一退の攻防戦を繰り広げ0−0で折り返したが、後半開始早々のPC(ペナルティーコーナー)で得点を許してからは韓国ペースとなり、日本はチャンス場面を作れずに0−1で敗れた。男子4主将の一人
佐藤尚紀選手(4年)は「前半は一進一退の攻防で行けるかなと思ったんですが、後半は勢いが落ちて守りのホッケーになってしまったのが敗因だと思います。まだ2試合残っているので、勝利に向かって貪欲に走ってほしい」と話し、「オリンピックに現役・OGが6人も出ていることに、同じ山梨学院大生として誇りに思います」と語った。女子の
山田明季選手(2年)は「山学のFWの先輩たちは積極的に前に出ていたし、泉樹も積極的にプレーして良かったと思います。次の試合は勝利を勝ち取ってほしい」と振り返った。巨摩高ホッケー部の
小野友美主将は「最後まで諦めないで戦う先輩の藤尾さんたちの姿勢に感動しました。自分たちは国体を目指しているんですが、見習って最後まで全力で戦おうと思います」と語った。
ロンドンオリンピックの参加国は12か国(オランダ、アルゼンチン、ドイツ、イギリス、中国、ニュージーランド、オーストラリア、韓国、日本、アメリカ、南アフリカ、ベルギー)。グループA・グループBに分かれて6か国で予選リーグを戦い、リーグ戦の結果を踏まえて順位決定戦が行われる。日本はグループAでイギリス・オランダ・韓国・ベルギー・中国と予選リーグを戦っている、優勝候補のオランダに善戦したものの、韓国戦までの戦績は0勝3敗、残るベルギー戦・中国戦に勝利して、目標の6位を目指す。
文(M.T) カメラ(平川大雪)
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