山梨学院パブリシティセンター
加藤嘉一、中国から見た日本を語る
〜中国で最も有名な日本人〜
〜母校・山梨学院高で講演〜

中国で最も有名な日本人と呼ばれている国際コラムニストの加藤嘉一氏が、母校・山梨学院高校で後輩を前に講演を行った。この講演会は8月7日に観光庁や山梨県国際交流課の山梨・静岡・神奈川の中国へのPR活動の途上で行われたもので、山梨学院高校の普通科特進コースと英語科の生徒350人が聴講した。加藤氏は1984年静岡県生まれ、2003年に山梨学院高校を卒業後、北京大学へ単身留学、同大学国際関係学院大学院修士課程修了。英フィナンシャルタイムズの中国語版コラムニストや北京大学研究員を務め、新聞・テレビ・雑誌等を通じ、中国から見た今の"世界"を発信している。2010年には、中国の発展に貢献した人に贈られる「時代騎士賞」を受賞し、中国で最も有名な日 本人と呼ばれている。加藤氏は講演の中で自身の中国での留学生活や研究活動を振り返り、中国から見た日本や世界基準の思考力・コミュニケーション力などについて語り、後輩たちに「この山梨学院の環境に甘んずることなく、精一杯残りの時間を活用して、これからの人生につなげて欲しい」とメッセージを送った。
加藤嘉一氏は、講演の冒頭で幼少期から高校時代を振り返り、幼い頃から世界地図を眺めることが好きで、中高の英語の授業も楽しく、山梨学院中3年時のオーストラリアへの語学研修旅行で視野が広がり、国際連合の職員として働くことを目標に高校生活を送ったと懐かしそうに語った。この想いを実現するべく、高校卒業後は北京大学へ単身留学し、様々な文化や思考、人物と出会い、
自分は何者かを考え、自己を確立していき、世界に情報を発信するようになった。加藤氏は自身が中国で得たことの一つとして"自己実現に国境無し"という言葉を生徒に示し、「国際的なことを視野に入れながら今を生きて欲しい」と語りかけた。また、「これからは"個"の時代であり、国際社会で自らの意思を行動で表現できるか、個として自らの名前で日本人としての生き方を表現できるか、これが今後の日本の将来につながる」と語った。その上で「1分間スピーチ」の重要性を語り、日本にはVAP(Vision(未来展望)・Action(行動)・Position(立ち位置))を自ら発信できる力が求められており、学校教育でも取り入れるべきだと持論を展開した。最後に、@自覚と感謝 Aグローバリゼーション B自分の名前で勝負という3つのキーワードを提示し、それぞれについて世界基準の考え方について解説し、「山梨学院は素晴らしい学校です。学校以外で何ができるか、学校を一歩出て何ができるか、外で何ができるかによって皆さんの個につながると思います」「この山梨学院の環境に甘んずることなく、精一杯残りの時間を活用して、これからの人生につなげて欲しい」とエールを送った。

加藤氏は8月下旬から活動・研究の拠点を10年間過ごした中国からアメリカ・ボストンに移し、ハーバード大学で中国問題と米中関係に関する政策研究を行う。加藤氏の熱き挑戦はまだまだ続く。

■加藤 嘉一(かとう よしかず)氏  国際コラムニスト
1984年静岡県生まれ。2003年に山梨学院高校卒業後、単身で北京大学留学。同大学国際関係学院大学院修士課程修了。英フィナンシャルタイムズ中国語版コラムニスト、復旦大学新聞学院講座学者(2012年3月〜7月)、北京大学研究員(2010年9月〜2012年6月)、慶応義塾大学SFC研究所上席所員(訪問)。中国中央電子台(CCTV)、香港フェニックステレビ(鳳凰衛視)でコメンテーターを務める。2010年、中国の発展に貢献した人に贈られる「時代騎士賞」受賞。国際コラムニストとして、日本語・中国語・英語の3ヶ国語でコラムを執筆。新聞・テレビ・雑誌等のメディアを通じ情報を発信し、官公庁や地方自治体、大学等で講演活動も行っている。(本人公式プロフィール参考)

文(Y.Y)、カメラ(小池裕太)
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