山梨学院大学学生でロンドンオリンピックに出場した、競泳女子の鈴木聡美(経営情報学部・4年)、加藤和(法学部・4年)、女子ホッケーの田中泉樹(法学部・2年)の3選手は所属監督らとともに8月23日、山梨学院大学の古屋忠彦学長を表敬訪問した。日本代表コーチとして参加した水泳部の神田忠彦監督と、応援で現地に出向いたホッケー部女子のジョン・シアン監督が結果報告した後、日本女子で1大会メダル3個は初という偉業を成し遂げた鈴木選手が「深夜にも拘わらずパブリックビューイングやテレビなどで応援してくれた方々が心の支えとなり、いつも以上の力が発揮でき感謝しております」と、加藤選手は「大舞台の経験が、これからの人生に自信となりました」と田中選手は「沢山の収穫があったロンドンでした」と挨拶、また異口同音に応援に感謝した。古屋忠彦学長は「学生3名の五輪での活躍は立派だった。関係者全員の喜び」と選手らの栄誉を称えた。
☆古屋忠彦学長は「山梨学院は、これで夏・冬で41名(卒業生含む)のオリンピック選手を輩出したことになります。今回のロンドンオリンピックでは現役学生3名、卒業生7名の10名が出場しました。これは日体大、日大、早稲田に次ぐ4番目、またリーディングユニバーシティーとして新しい金字塔を打ち立ててくれました。特に学生3名の五輪での活躍は立派でした。学生・教職員・卒業生・地域の人たちなど関係者全員の喜びです」と選手らの栄誉を称えた。
☆水泳部の神田忠彦監督は「加藤選手は200メートル個人メドレーで自己新記録は出せなかったものの、福島の被災を背負い準決勝まで進み素晴らしい力泳をしました。鈴木選手は200メートル平泳ぎで自己ベストを2秒以上更新する泳ぎで銀メダル、100メートル平泳ぎと400メートルメドレーリレーでも好調な泳ぎで銅メダルと、日本人女子初のメダル3個を獲得をしました」と報告。
☆女子ホッケー部のジョン・シアン監督は「田中選手はさくらジャパンの最年少で全6試合に出場し、チームは初戦をメダル候補のイギリス戦に負け、リズムに乗れず苦戦しましたが、中国戦に勝利し9位決定戦に、南アフリカと戦い延長の末に勝利し9位となりました。田中選手の戦いぶりは、リオではエースFW(フォワード)として活躍できる素質が十二分にあることを証明したオリンピックとなりました」と報告した。
☆競泳女子200メートル平泳ぎ銀メダル、100メートル平泳ぎと400メートルメドレーリレーで銅メダルと3個のメダルを獲得する偉業を達成した鈴木聡美選手(経営情報学部・4年)は「今、首に下げているメダルが三つも取れるとは思っていなかったです。深夜にも拘わらずパブリックビューイングやテレビなどで応援してくれた方々が心の支えとなり、自分の力以上の力を発揮することができ、心から感謝しております。既にリオデジャネイロに向けて、再スタートしました。できれば社会人になっても、このまま練習環境を変えずに山梨学院大学で学生と一緒に練習して、次のリオデジャネイロを目指したいです。リオでは、できれば銀と銅メダルはあるので金メダルを狙いたいです。当面はインカレに向けてさらに練習し、100メートル平泳ぎ4連覇、200メートル平泳ぎ2連覇がかかっているので頑張り、学校対抗でも優勝を奪回したいです。そして国体、その後に詳しい進路を決定したいと思います」と述べた。
☆競泳女子200メートル個人メドレーで予選を通過し準決勝で素晴らしい力泳を披露した加藤和選手(法学部・4年)は「200メートル個人メドレーで14位という結果でした。目標は決勝進出でしたので、少し悔しい結果となりましたが、大きな舞台で自分らしいレースができました。予選、そして準決勝としっかり自分を持つ泳ぎと、被災地福島へ思いを馳せる泳ぎができたことは、私のこれからの人生に大きな自信となりました。また、私にとってパブリックビューイングなどの応援は大きな力に変えることができました。大変ありがとうございました。これからは学生日本一を決める大会インカレと、国体に出場し精一杯頑張りたいと思います。それから進路はじっくりと考えたいと思います」 と述べた。
☆女子ホッケーでFWとして6試合プレーし、前回の北京オリンピックの10位を上回る9位と善戦した田中泉樹選手(法学部・2年)は「パブリックビューイングなど沢山のご声援、ご指導をありがとうございました。チームは6位入賞、メダル獲得が目標でしたが、成績は9位に終わり目標は達成できませんでした。6試合の中で一番印象に残っているのは格上の中国戦に勝利したゲームです。五輪では世界とのレベルの差、基本的なスキルや判断力とか、また交代選手が短い時間でも力を出し切ることなどを学び、私にとって沢山の収穫があったロンドンオリンピックでした。今回ロンドンで学んできたことを、これからの大学生活や競技に生かしつつ、しっかりと練習に励みリオでは主力選手になるようにしたいと思います」と述べた。
☆なお、鈴木選手はオリンピックで日本女子選手が3個のメダルを獲得したのは初めてで、日本の過去最多38個メダル獲得に貢献したことなどが評価され、「山梨県イメージアップ大賞」と「甲府市長特別賞」、また故郷(福岡)の「県民スポーツ栄誉賞」、「遠賀町民栄誉賞」などを、9月3日以降に受賞することとなっていることなども報告された。
文(H.K) カメラ(藤原稔)
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