山梨学院パブリシティセンター
関甲新学生野球秋季リーグ戦(第3節)
〜山梨学院 精彩欠き白鴎に0対9で2連敗〜
〜大型新人・松尾先発 5投手の継投崩れる〜

2012年関甲新学生野球秋季リーグ戦(第3節2戦目)は9月16日、山梨県の山梨学院大学川田運動公園野球場で3試合を行った。第1試合は2年連続関東大会出場を目指す山梨学院大学と白鴎大学戦。山梨学院は昨日の負けで白鴎に勝ち点に王手をかけられた2戦目、投打ともに精彩を欠き0対9で負け通算成績を勝ち点1の2勝2敗とした。先発は平成国際戦2戦目で好投し勝利を呼び込んだ大型新人・松尾勇太。松尾が2回1/3を投げ失点2の一死一二塁で降板。山梨学院は5投手の継投が崩れ9点を失う。攻めては得点圏にランナーを進めるものの、あと一本がでず5安打散発で零封された。高橋一三監督は「攻撃陣はスタートで高田が安打で出てスチールでかきまわし良い形をつくるが、後が続かない。結果はともかく自分達の力を出し切るゲームをしなければ駄目」と、「投手陣は2番手が誤算だった。抑える力は十分あるのに、投手自身の持ち味をだせなかった」と振り返り、「次の松本戦は、萎縮することなく、良い意味で開き直り戦ってもらいたい。今後の選手の奮起に期待したい」と語った。


□山梨学院は昨日の白鴎戦初戦で、5安打散発の完封負け。白鴎に勝ち点で王手をかけられた2戦目の今日は、打撃のスターティングメンバーを4人、打順も6番と8番以外は全て入れ替えと、このバッティングオーダーに期待を寄せる。先発は平成国際戦2戦目の3人目で登板し、4回を2安打、2三振、1失点、自責点0と好投し勝利を呼び込んだ大型新人・松尾勇太(1年・米子西高)を抜擢。初優勝を目指す山梨学院は背水の陣で挑む。

 
1
2
3
4
5
6
7
8
9
合計
白鴎大学
0
2
2
3
0
0

0

0
2
9
山梨学院
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0

●【山梨学院】
●【投手】
☆松尾(負け投手)投球回数2回1/3、打者13、打数10、投球数42、安打5、本塁打1、犠打2、四球1、三振3、失点2、自責点4
☆花城 投球回数1、打者8、打数3、投球数36、安打2、犠打1、犠飛1、四球3、三振1、失点4、自責点3
☆穴田 投球回数2回2/3、打者10、打数8、投球数39、安打1、四球2、三振2、失点1
☆諸見里 投球回数2、打者9、打数6、投球数27、安打1、四球2、三振2、失点1
☆山田 投球回数1、打者6、打数6、投球数17、安打3、失点2、自責点2
●【捕手】田中 
●【長打】〈二塁打 田中〉
●【気象状況】天気(晴れ)、気温(26度)、湿度(56%)、風向(北) 
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◆後攻の山梨学院は1回表、大型新人・松尾勇太(1年・米子西高)が、1番打者を二ゴロ。2番打者に右前安打、犠打で二死二塁とされるが4番打者を見逃しの三振に斬って取る立ち上がり。

◆1回裏の一死後、2番主将・高田千暉(3年・木更津総合高)がフルカウントから中前安打、盗塁で一死二塁としたが後続が打ち取られる。

◆2回表、松尾が先頭の4番打者に四球を与え、犠打と内野ゴロで二死三塁。8番打者1ー0からの3球目を右越えに2ランされ0対2と先制される。

◆2回裏、先頭の5番・中村圭輔(2年・熊本国府高)が左前安打で出塁すると、1ー1から盗塁。6番・加賀美祐樹(2年・東海大甲府高)の一塁手へのファウルボールでタッチアップし一死三塁とチャンスをつくるも後続が倒れる。

◆3回表、松尾が先頭の2番打者に内野安打、3番打者に左前安打、4番打者を空振り三振に仕留めたところで投手交代。高校時代に捕手・田中貴也(2年・八重山商工高)とバッテリーを組んでいた花城大輔(1年・八重山商工高)がマウンドへ。花城が5番打者にストレートの四球を与え一死満塁。6番打者にも四球を与え押し出しで0対3、7番打者に左犠飛され0対4とされる。

◆4回表、花城が9番打者に内野安打、犠打と四球で一死一二塁。3番打者に左越え2点適時二塁打を浴び0対6。たまらず3番手として技巧派・穴田真太郎(4年・PL学園高)をマウンドに、4番代打を遊ゴロにし二死三塁とされ、5番打者に中前適時打を許し0対7とされる。

◆4回裏、先頭の3番・菊池紳弥(3年・学法石川高)が右前安打で出塁するが、後続が遊飛、左飛に倒れる。

◆6回裏の一死後、2番主将・高田が死球で出塁。続く3番・菊池の右前安打で一死一二塁とするが、後続が遊飛、右飛に打ち取られる。

◆7回表、マウンドに4番手の諸見里尚(2年・糸満高)が上がり、5番打者に中前安打を許し、犠打、二ゴロで二死三塁とするも、8番打者を遊ゴロに仕留める。

◆7回裏二死から、8番・田中貴也(2年・八重山商工高)が左中間を破る二塁打で出塁するが後続が断たれる。

◆9回表、春季最多投手の山田祐也(3年・山梨学院高)が5番手としてマウンドに、5番打者を二ゴロ、6番打者を遊ゴロとテンポ良く打ち取る。続く7番打者に三塁線を破る二塁打、8番打者に左前安打され二死一三塁とし、9番打者に走者一掃の右越え2点適時三塁打を浴び0対9とされる。

◆9回裏、3者凡退に打ち取られ白鴎に2連敗し、通算成績を勝ち点1の2勝2敗とした。
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主将・高田千暉(3年・木更津総合高)は「昨年の秋季戦に続いて、ホーム球場で何もできない状態で終わった」と肩を落す。しかし「これで優勝の希望も、関東への道も断たれた訳ではないので、昨秋と同様に全てを勝ち越せるよう最善を尽くしたい」と気持ちを再び奮い立たせ、「そのためには、打線の繋がりと、投手との守備での連係プレーなど、チーム一丸となって修正に取り組み出直したい」とキャプテンシーを率直に述べた。

高橋一三監督は「気持ちで負けている」と開口一番。「攻撃陣はスタート(1回裏)で高田が安打で出てスチールでかきまわし良い形をつくるが後が続かない」など、得点圏においてあと一本が出ない。「結果はともかく自分達の力を出し切るゲームをしなければ駄目。まだまだ力を出し切れていない」とはがゆい。「投手陣は今日に限っては、2番手が誤算だった。抑える力は十分あるのに、投手自身の持ち味をだせなかった」と敢えて苦言を呈した。「練習での課題に、一つ一つ気持ちをいれて取り組み、テンションを高めて試合に臨んでもらいたい」。「次の松本戦は、萎縮することなく、良い意味で開き直り、戦ってもらいたい。選手の今後の奮起に期待したい」と語った。

文(H.K)、カメラ(平川大雪)
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