山梨学院パブリシティセンター
関甲新学生野球秋季リーグ戦(第3節)
〜山梨学院 白鴎に0対2で初戦落とす〜
〜エース・高梨力投 打線が好機に音無し〜

2012年関甲新学生野球秋季リーグ戦(第3節1戦目)は9月15日、山梨県の山梨学院大学川田運動公園野球場で3試合を行った。第2試合は2年連続関東大会出場を目指す山梨学院大学と白鴎大学戦。2勝0敗で勝ち点1同士の戦いは、山梨学院が0対2で負け初戦を落とした。山梨学院は平成国際で延長15回完封したエース・高梨裕稔が初回の一死後、2番打者に左越え本塁打を放たれ先取得点を許す。攻めては7回表、先頭の6番・加賀美祐樹が中前安打で出塁。続く、平成国際2連勝の立役者7番・大丸浩平が一塁線へバント、このバント処理の投手に大丸が伸し掛かり守備妨害を取られ一死一塁。8番・田中の犠打で二死二塁に、9番代打・酒井雄司の三塁ゴロが失策を誘い二死一三塁とするが、5回に先頭打者二塁打を放っている1番主将・高田千暉が見逃し三振に倒れ好機を逸した。その7回裏、エース・高梨が先頭の7番打者に二塁打、続く8番打者の犠打で一死三塁とされ、9番打者の適時打で0対2とされた。高橋監督は「まだ優勝のチャンスはある、それには明日の白鴎戦を何とかしなければならない。投手陣を中心とした守りは良いので、打線に奮起してもらいたい」と、再三得点圏にランナーを置き、音無しの打線に厳しい口調で語った。白鴎に勝ち点で王手をかけられた山梨学院は、背水の陣で明日の白鴎2戦目に挑む。


□初優勝して2年連続2回目の関東大会出場を目論む山梨学院は、平成国際戦で延長15回の末に完封勝利を納めたエース・高梨裕稔(3年・土気高)をホーム球場のマウンドに上げた。対する昨秋優勝の白鴎は開幕カードの作新戦を8対4、5対4と打撃戦を制し、2連勝し勝ち点1をあげての山梨学院戦。エース・高梨と白鴎の強力打線が対決する。


 
1
2
3
4
5
6
7
8
9
合計
山梨学院
0
0
0
0
0
0

0

0
0
0
白鴎大学
1
0
0
0
0
0
1
0
×
2

【山梨学院】
●【投手】高梨(負け投手)投球回数8、打者35、打数31、投球数124、安打10、本塁打1、犠打2、四球2、三振4、失点2、自責点2
●【捕手】田中
●【長打】〈二塁打〉高田
●【気象状況】天気(晴れ)、気温(31度)、湿度(44%)、風向(東北東) 


◆先攻の山梨学院は1回表の二死後、3番・中村圭輔(2年・熊本国府高)が内野手失策で出塁。続く4番DH・相馬彰吾(2年・山梨学院高)が四球で出塁し二死一二塁と得点圏にランナーを進めるも、後続が倒れチャンスを逸した。

◆1回裏、エース・高梨裕稔(3年・土気)が一死後、2番打者に左越え本塁打され先取点を許す。続く3番・4番打者に右前安打され一死一三塁とされるが、5番打者を空振り三振、6番打者を5飛に打ち取る。

◆2回表、先頭の6番・加賀美祐樹(2年・東海大甲府高)が中前安打し、7番・大丸浩平(2年・甲府商業高)の犠打で一死二塁としたが後続が倒れる。

◆4回表、先頭の4番DH・相馬が右前安打で出塁し、犠打で一死二塁。6番・加賀美の右飛で三塁へ進塁するも、7番が右飛に倒れ好機を逃す。

◆4回裏、エース・高梨が二死後、7番打者に三塁線を破る二塁打を許し、続く8番打者に右前安打され、ランナーが一気にホームを突く。これを右翼手・大丸浩平(2年・甲府商業高)の好返球と、捕手・田中貴也(八重山商工高)の絶妙なホームベースをブロックしてのタッチアウトで追加点を阻止する。

◆5回表二死後、1番主将・高田千暉(3年・木更津総合高)が左中間を破る二塁打で出塁するが、続く打者が三振に斬って取られる。

◆7回表、先頭の6番・加賀美が中前安打。続く7番・大丸が一塁線へバント。このバント処理の投手に大丸が伸し掛かったと守備妨害を取られ一死一塁。8番・田中の犠打で二死二塁に、9番代打・酒井雄司(2年・木更津総合高)の三塁ゴロが相手の失策を誘い二死一三塁。前打席で二塁打を放った1番主将・高田が見逃し三振に倒れ好機を逸する。

◆7回裏、エース・高梨が先頭の7番打者に二塁打、続く8番打者の犠打で一死三塁とされると、9番打者に適時打され0対2。続く1番打者の犠打で二死二塁。ここで高梨が2番打者に敬遠四球を与え二死一二塁。続く3番打者の1塁ゴロが失策となり二死満塁。窮地に追い込まれた高梨が、4番打者の2-2から渾身の力を振り絞るストレートで空振り三振に斬って取る力投。

◆山梨学院は9回表二死後、7番・大丸が中前安打で出塁するが、後続が続かず0対2と完封負けで初戦を落とした。
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□好調打線を8回2点に抑え力投したエース・高梨裕稔(3年・土気高)は「チームが得点する前に、先取点を奪われたのが敗因」と大粒の汗を拭った。「先週(平成国際戦)に比べてストレートは走っていなかったが、変化球は先週同様に切れ味が良く思い通り投げれた」と述べ、7回裏の二死満塁のピンチで4番打者の2ー2から「自分はストレートが持ち味、自信のあるストレートで勝負しようと最初から決めていた」と、伸びのあるスピード球で空振りの三振に斬って取った。「絶好調ではなかったが、調子は悪くなかった」と投球を振り返った。明日も登板機会があれば、投げ、リベンジしたい」と闘志をみなぎらせた。

□5回先頭打者二塁打を放ちチャンスを演出した主将・高田千暉(3年・木更津総合高)は「白鴎戦の初戦、勝ちたかったが、結果は打線の繋がりに欠けて負けてしまい、これから厳しい戦いとなる」と唇を噛む。7回表の二死一三塁「チャンスで打てなかったので、明日の試合で同じ轍を踏まないように、帰ってしっかり考えたい」と、また「チーム的には、悪い状態でなく、良い状態だと思うので、明日は、気持ちを切り替えて、しっかり勝って、次に繋がる試合にしたい」と沈着冷静に述べた。

高橋一三監督は「打てなかった」と開口一番。「打線に繋がりがない」と付け加えた。昨秋は上武に勝ち、白鴎に負け2位。春季は白鴎に勝ち、上武に負け2位と「片方に勝って、片方に負けてしまう。優勝するには両校に勝たなければ優勝はできない。まだ、チャンスはあるので、明日の白鴎戦を何とかしなければならない。投手陣を中心とした守りは良いので、打線に奮起してもらいたい」と、「特に、クリーンアップトリオにはしっかりしてもらいたい」と厳しい口調で語った。

文(H.K)、カメラ(平川大雪)
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