
山梨学院大学法科大学院は9月26日、キャンパス内プルシアンブルーで「平成24年司法試験合格祝賀・激励の会」を開催した。この会は、司法試験の合格者を祝し、この後に控える司法修習、法曹人生を激励し、さらに来年以降受験する在学生・修了生を激励することを目的に開催。平成18年の新司法試験で合格者を輩出して以来、毎年開催され、今回で7回目を数える。山梨学院大学法科大学院は、平成24年司法試験において49人が受験し山梨学院大法学部出身者2人を含む8人が合格、合格率は16.33%で合格者数、合格率ともに昨年を上回る結果となり、着実に合格者を法曹界に送り出している。今年の司法試験では、初めてとなる山梨学院大法学部出身者が合格。今まで以上に喜びに満ち溢れた「合格祝賀・激励の会」には、古屋忠彦学長、荒牧重人法務研究科長をはじめとする教職員や山梨県弁護士会関係者など150人が出席。合格の栄冠を勝ち取った修了生を祝福し、今後の司法研修所での研修や法曹としての活躍にエールを送った。会では、合格者一人一人が恩師や仲間への感謝の気持ち、法科大学院での思い出、今後の法曹人生の抱負などを語り、新たに始まる世界での活躍を誓った。
平成24年司法試験では、山梨学院大学法科大学院から49人が受験し8人(男性5人、女性3人)が合格。合格者数8人という数字は、全国74校中39位。合格率は16.63%、これは全国74校中32位、私学順位で見ると49校中17位。合格者数、合格率ともに昨年を上回る結果で、法科大学院設立以来、着実に合格者を輩出し、法科大学院別の平均合格率では、私立大学49校中9位。今年の合格者8人には、山梨学院大学法学部出身者も2人含まれており、初の生え抜きでの合格者の誕生となった。「平成24年司法試験合格祝賀・激励の会」には、合格者や修了生、教職員、山梨県弁護士会関係者などおよそ150人が出席。
古屋忠彦学長は挨拶の中で「今年の合格者8人を含め、法科大学院の平均合格率で私立大学49校の中で9位という結果で、存在感のあるロースクールを示すことができました。また、今回は、山梨学院大学法学部の出身者から合格者を出すことができ、新しい歴史が作られ本当にうれしく思います。8人の合格者は山梨学院大学法科大学院を代表する若き戦士たちです。誇りを持って法曹界に入り活躍してください」と語り、合格者を祝福・激励した。また、法科大学院を代表し
荒牧重人法務研究科長は「今年は8人の合格者を出すことができました。8人の努力の結果であります。今年も着実に法曹界に優秀な人材を送り出すことができ、喜ぶとともに皆様に感謝を申し上げたいと思います。法科大学院を開設した時から学部出身者から合格者を出したいとずっと思っていました。今回2人合格者を出すことができ、法学部をはじめとする学部の教職員の大きなサポートがあったおかげだと思っています。来年受験をするみなさん、必ず来年はここに並ぶぞという決意を新たにする場としてこの会を活用してください」と挨拶。さらに、法科大学院開設以来、実務指導等様々な面で支援している山梨県弁護士会から
甲光俊一副会長が「合格者のみなさん本当におめでとうございます。回数制限がある中で、見事合格を勝ち取られ、今ほっとしている所かと思います。今後みなさんは、1年間の司法修習を経た後に、実務につくことになります。修習期間というのは、裁判官や検察官から直接指導を受けたり、弁護士の様々な業務活動を見ることができると思います。修習期間を有意義なものにしていただいて、法曹としてのスタートをきってください」と挨拶し、法曹としての一歩を踏み出す合格者を激励した。
合格者の一人、福島県いわき市出身の
渡邉太健史さんは「去年の卒業式当日、福島原発の1号機が水素爆発しました。その映像を見て卒業式に臨んだのですが、正直気持ちは卒業式どころではなく、すぐにでも実家に帰りたい気持ちでいっぱいでした。ですが、自分に何ができるかと考えた時に一市民である私に何もできなくて、一市民であることの弱さを実感しました。自分が司法試験に合格して、法律家という資格を手に入れた以上、法律の知識が無い方々、それで困っている方々の役に立つことが自分の使命だと思っています。あの時感じた悔しさを忘れずにこれから人の役に立てるよう過ごしていきたいと思います」と決意を述べた。山梨学院大学法学部から法科大学院に進学し合格した
中川佳治さんは「7年間山梨学院で勉強して司法試験に合格することができました。7年間の間には、学部時代には先生方から叱咤激励を受け、ロースクールでも荒牧先生をはじめ多くの先生にお世話になりました。私は経済的に恵まれていなかったのですが、山梨学院大学が特待生として迎え入れてくれたので、ロースクールにも進学することができ、司法試験にも合格することができました。山梨学院には感謝しても感謝しきれません」と涙ながらに語り、感謝の言葉を口にした。
文(Y.Y)、カメラ(平川大雪)
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