山梨学院パブリシティセンター
ロンドン五輪出場報告会
〜田中泉樹・鈴木聡美・加藤和選手と神田・高田両監督〜
〜1000人を超える学生・教職員が健闘を称える〜

後期が始まり、キャンパスに学生が戻ってきた9月27日、山梨学院大からロンドンオリンピックに出場した競泳の鈴木聡美・加藤和両選手とホッケーの田中泉樹選手の現役3選手と、競泳日本代表コーチとして参加した神田忠彦水泳部監督、JOC本部役員として参加した高田裕司レスリング部監督の健闘を称える学内報告会が40周年記念館前で行なわれた。昼休みのキャンパス広場が1000人を超える学生・教職員で埋まる中、田中泉樹選手を先頭に、鈴木聡美選手、加藤和選手、神田忠彦監督、高田裕司監督の順で、人々の最後尾から入場、たくさんの拍手と声援に迎えられた。古屋忠彦学長は「卒業生を含めると10人の選手を送り込み、日体大、日大、早大に次ぐ名誉ある4位の地位を占 めた。日の丸を背負い世界大会で活躍する歴史を、さらに重ねてほしい」と挨拶。5人は壇上でそれぞれ、五輪の感想と応援への感謝を言葉にした。


日本中を興奮に包んだロンドン五輪から1か月半、真夏の日差しから秋の日差しに変わった大学キャンパスが、この日再び五輪の熱気に包まれた。6月の壮行会の時は、5人は壇上の後ろから登場したが、報告会では、待ち構える観衆の最後尾から入場してくる粋な演出、拍手と喝采を受け、笑顔で壇上に上がった。

最初に古屋忠彦学長が「今週から後期が始まり、キャンパスに賑わいが戻って来たので、今日に報告会が設定されました。30数年前に始めたスポーツ振興が着実に実りつつあります。オリンピックに大学がコミットする時代が来ました。近年はメディアがそういうことを注目してくれて、日体大、日大、早稲田という歴史のある伝統校とともに山梨学院が名誉ある4位を占めました。学園のアスリートたちが日の丸を背負い、オリンピックを始めとする世界大会で活躍する歴史を、これからも重ねてもらいたい」と挨拶した。下田正二郎カレッジスポーツセンター長は「バルセロナオリンピック以来。20年の月日が流れ、前回までに41人のオリンピアンが生まれました。北京の時は5名で13位でした。今回は過去最高の10名を送り込み、4位となりました。5位は明治大、6位に順大、近大、天理大、筑波大が並び、その下に法政大、東海大という順位でした。まるで夢のような気がします。閉会式でIOCのトップが語った、"潔い負け方を通してあなた方はオリンピアンになった"、勝者ではなく敗者を称えた言葉に感銘を受けました。これまでの41人、今回の10人、ここにいる現役の3人に、我々は感動と勇気を頂いた、賞賛の嵐を贈りたい。歴史は1ページずつしか作れないが、その努力を皆さんとともに やって行きたい」と語った。

田中泉樹選手「6試合を戦い、2勝1分け3敗で全体の9位で大会を終えました。皆さんご声援ありがとうございました。今回の経験を生かし4年後に向けてまた頑張りたいと思います」。鈴木聡美選手「自己記録更新を目指して臨んだんですが、まさかメダルを三つも取れるとは思っていませんでした。皆さんの声援のおかげで取ることが出来たと本当に思っています。これからもリオ五輪に向けてさらに精進して行こうと思います」。加藤和選手「200m個人メドレーに出場しました。14位という結果でしたが、オリンピックという舞台で自分らしい泳ぎをすることが出来ました。山梨学院代表として、日本代表として、オリンピックに臨めたことをとても誇りに思っています。ご支援ありがとうございました」。3人の現役代表は、支援・声援への感謝をそれぞれ言葉に表した。

神田忠彦監督「水泳は7月1日にイギリスに渡り、強化期間もあったので、コーチとして厳しい時もありましたが、結果がどうであろうと、胸を張って帰るところがある。私たちの後ろには、しっかり後押しをしてくれる山梨学院大学の皆様がいる、選手もそういう思いで心強く戦えたと思います。今後も強化育成クラブへの応援をお願いします」。高田裕司監督「6月に壮行会を開いて頂いた時に、金メダル12個以上を目指すというJOCの決意を述べてオリンピックに臨み、金メダルは届きませんでしたが、38個というオリンピック史上最多のメダルを選手が取ってくれました。2020年に東京オリンピックを誘致しようと各国への働きかけを行っています。ひょっとしたら、来年の今頃には、東京オリンピックが決まるかも知れません。東京五輪に山梨学院からたくさんの選手を出したいと思っています」。二人の監督は、それぞれの立場からロンドンを振り返り、今後への思いを語った。

山梨学院小学校の児童代表と山梨学院大付属幼稚園の園児代表から、5人に花束と手作りの鉛筆立てなどが贈られ、最後に山梨学院ウインドブラスアンサンブルの演奏とチアリーダー部の先導で校歌を斉唱し報告会を閉じた。

文(M.T) カメラ(平川大雪)
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