2012年関甲新学生野球秋季リーグ戦(第6節2戦目)が10月8日、埼玉県・平成国際大学野球場で行われた。7日に2戦目が行われる予定だったが雨天のため、翌8日に順延。第2試合は6日の1戦目を辛くも勝利した山梨学院大が、勝ち点1を得るため全員野球で作新学院大と対戦。山梨学院の先発は穴田真太郎。穴田は1回表を3人で抑え、流れを作ると味方の打線が援護。この日も先制は山梨学院。1回裏に1番で主将の高田千暉がツーベースヒットを放つと4番・児玉卓也のセンター前ヒットで先制。さらに満塁から7番・田中貴也への死球で押し出しの2点目を追加。続く2回裏、2アウト満塁から5番・菊池紳弥がライト前ヒットで1点を追加し3対0に。このまま試合のペースは山梨学院に傾くかと思った4回表、先発の穴田が相手打線につかまり一挙4失点。2番手の松尾勇太も4回表・5回表に2失点。なんとか逆転したい山学打線は、4回裏・5回裏・6回裏に得点圏にランナーを出すものの後続が続かず無失点。8回裏に2点を返したものの結局5対7で敗れ、作新学院と1勝1敗。勝ち点1をかけた勝負は明日の第3戦に持ち込まれた。
1戦目で打線が繋がらず辛くも作新学院に勝利した山梨学院は、雨天で中1日を挟み関東大会出場を目指し絶対に負けられない一戦に挑んだ。
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1 |
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6 |
7 |
8 |
9 |
合計 |
作新学院 |
0 |
0 |
0 |
5 |
1 |
0 |
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1 |
0 |
7 |
山梨学院 |
2 |
1 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
2 |
0 |
5 |
■山梨学院
【投手】穴田(負け投手) 投球回数3・1/3、打者17、打数14、投球数73、安打5、犠飛1、死球2、三振3、失点4、自責点5
松尾 投球回数3・2/3、打者14、打数14、投球数54、安打3、本塁打1、三振5、失点2、自責点1
諸見里 投球回数1、打者6、打数6、投球数26、安打3、三振1、失点1、自責点1
山田 投球回数1、打者3、打数3、投球数13、三振1
【捕手】田中
【長打】〈二塁打〉高田、中村(2) 〈本塁打〉坂田
この日の先発は穴田真太郎(4年 PL学園高)。穴田は1回、2回をそれぞれ3人で抑え、試合の流れを作る。山学打線は、穴田のピッチングに応え打線で援護。先制したのは山梨学院。1回裏に1番で主将の高田千暉(3年 木更津総合高)が右中間へツーベースヒットを放つと3番・中村圭輔(2年 熊本国府高)が四球を選びランナー1・2塁。4番・児玉卓也(4年 甲府城西高)のセンター前ヒットで高田が帰り先制。続く5番・菊池紳弥(3年・学法石川高)が四球で満塁に。2死から7番・田中貴也(2年 八重山商工高)への死球で押し出しの1点を追加し2対0に。続く2回裏の攻撃では2死満塁のチャンスから5番・菊池がライト前ヒットを放ち1点を追加。投打のバランスがかみ合い、このまま試合のペースは山梨学院に傾くかと思った4回表、試合が大きく動いた。先発の穴田が相手打線につかまり一挙4失点。2番手の松尾勇太(1年・米子西高)も4回表・5回表に2失点。なんとか逆転したい山学打線は、4回裏・5回裏・6回裏と毎回得点圏にランナーを出すものの後続が続かず無失点。8回表には3番手・諸見里尚(2年 糸 満高)が1点を追加され3対7に。反撃の好機を伺っていた山学打線は8回裏に5番・菊池の犠飛と6番・DHの坂田親哉(4年 済美高)の本塁打で2点を返したものの反撃はここまで。結局5対7で敗れ、作新学院と1勝1敗。勝ち点1をかけた勝負は明日の第3戦に持ち込まれた。
試合後、高橋一三監督は「チャンスを良く作っていたが、ここ一番で一発が出なかった。1回、2回と良い流れを作れたが、大量得点には結びつかなかった。序盤でもう少し点を取っていれば結果は変わったかもしれない。うちは守って勝つチームなので、ピッチャーがもう少し踏ん張って欲しい。明日勝たなければ後が無い。まだ(関東大会に出場できる)可能性はあるので、精一杯やりたい」と厳しい口調で語り球場を後にした。高田千暉主将は「勝たなければいけない試合を落としてしまった。きょうの気持ちを引きずらず、気持ちを切り替えて明日の一戦に臨みたい。もう後が無いので、全員野球で勝ちにいきたい」と述べ、明日の必勝を誓った。
第6節3戦目(タイブレーク)は明日12時から同じく平成国際大学野球場で行わる。作新学院相手に1勝1敗と後が無い山梨学院。2年連続関東大会出場を目指し、山梨学院は全員野球で絶対に負けられない一戦に臨む。
文(Y.Y)、カメラ(小池裕太)
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