山梨学院小学校(山内紀幸校長)で、児童が関心を抱いた文化的・芸術的活動について、チーム単位で一つのテーマを研究する課題探求授業"オクトーバープロジェクト"が2週間にわたり実施されている。1年から6年までの学年の壁を取り払って行なわれる山梨学院小独特の取り組み、10月22日から11月3日までの間、子どもたちは自分が取り組んでみたいと思ったチームに入り研究や活動に取り組む。今年の研究チームは、新規実施の「ソーイング・ファッション」「一輪車Ride&Dance」「和紙作り」チームなど全部で11チーム。各チームが取り組んでいる研究や練習しているパフォーマンスは、最終日の11月3日に行われる集大成の場"オクトーバーフェスティバル"で、チームご とに成果が発表されることになっている。
山梨学院小は、「自律性を育てる」「想像力を育む」「ともに生きることを学ぶ」を教育の3本柱に、学習指導要領の枠を超えた先進的な教育プログラムの実施に取り組んでいる。オクトーバープロジェクトは、文化的・芸術的活動について、チーム単位で学ぶ、秋恒例の2週間にわたる先進的教育プログラム。
この期間中は、学年の壁が取り払われ、1年生から6年生の児童が同じチームで一緒に同じ研究に取り組む。今年のチームは、昨年に引き続き取り組む「映画制作チーム(54人)」、「ピタゴラ装置チーム(49人)」、「サイエンス・ショーチーム(39人)」、「ジオ・リサーチチーム(32人)」、「光と影のミュージアムチーム(24人)」、「アンサンブルチーム(18人)」などの8チームに加え、新規実施のミシンを使ってズボンを作る「ソーイング・ファッションチーム(33人)」、一輪車でのパフォーマンスにトライする「Ride&Danceチーム(51人)」、手すき和紙作りに挑む「和紙作りチーム(51人)」の3チームが加わり、全部で11チームがそれぞれのチームごとに 活動や研究に取り組んでいる。
このうち最も参加者が多い「映画制作チーム」は10班に分かれ、10台のカメラでコマ取り撮影を行なっている。粘土を使って[三国志]を表現しようとする班や、屋外での実写撮影にチャレンジする班など、班ごとに短編アニメ制作に取り組んでいる。また、今年初めて取り組む「ソーイング・ファッションチーム」を覘くと、家庭科の授業でミシンを経験している5・6年生が、ミシン初体験の4年生以下に使い方を教えていた。3年生の女の子は「難しいけど、楽しい」と話し、真剣な表情でズボン作りに挑んでいた。また、一輪車でのパフォーマンスにトライする「Ride&Danceチーム」を指導する新任の須郷真弥教諭は、2006年国際一輪車競技大会フリースタイル女子エキスパート優勝 の元一輪車世界チャンピオン。一輪車に乗れても集団で演技するのは難しいが、子どもたちは「世界チャンピオンに教わってんだから、頑張って完成させよう」と集団演技に取り組んでいる。
オクトーバープロジェクトは、最終日に、チームごとに一体となり、全員がその心と体を一つにして表現する"フェスティバル"が待っている。子どもたちは、今の自分とチームを精一杯表現しようと"プロジェクト"に取り組んで入る。
文・カメラ(M.I)
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