山梨学院パブリシティセンター
第43回「樹徳祭」−飛翔−
〜学生のアイデアや情熱が花開く2日間〜 
〜多くの地域住民も参加し、秋の休日を満喫〜

山梨学院大学・山梨学院短期大学の学園祭「樹徳祭」が10月27日、28日の両日、甲府酒折キャンパスで開催された。「樹徳祭」は今年で43回目を数え、今年のメインテーマは『飛翔』。先輩たちが残した伝統を受け継ぎ、これまで以上の学園祭を作るという想いが込められている。樹徳祭開催期間中はキャンパス全体で各クラブやサークルの模擬店、ゼミなどの研究発表、学部主催による教育講演会、人気芸人によるお笑いライブなどが催され、訪れた人々は思い思いに秋の休日を楽しんでいた。今年は、オリンピックイヤーとあって、会場内ではロンドンオリンピックの特別展示が行われ、訪れた人々は足を止め見入っていた。また、ホッケー女子五輪日本代表の田中泉樹選手のトークショーも行われ、普段接することはできない五輪選手の素顔を垣間見ることができた。さらに、日本を取り巻く外交問題が昨今深刻化する中で、北朝鮮情勢に詳しい宮塚利雄教授の特別講演会も行われ、日朝関係の問題や最近の北朝鮮の生活事情などについて解説した。
「樹徳祭」の名称は、山梨学院の建学の精神の「樹徳観」に由来し、今年で43回目の開催。開祭式で第43回樹徳祭実行委員会の保坂恭平委員長が「樹徳祭成功に向けて今年はワンステップ、ツーステップ上のパフォーマンスを発揮し、素晴らしい良いものとなるよう、強く想いながら第43回樹徳祭の開祭を宣言します」と声高らかに開祭宣言を行い、2日間の樹徳祭がスタートした。初日はやや肌寒かったものの、時折秋の日差しが差し込み、まずまずの天候。キャンパスには、各クラブやゼミ、サークルの模擬店が並び、ゼミや文化系クラブの展示発表がゼミ室やラウンジなどで行われ、興味深く見学する来場者もおり、模擬店グルメの香りとともに文化・芸術の香りも秋のキャンパスに漂っていた。

2日目は朝から小雨が降り、日中も降ったり止んだりの寒々しい天候となったが、キャンパスには多くの家族連れなどが駆けつけた。今年はオリンピックイヤーで山梨学院関係者も10人が選手として参加。その中で女子ホッケー日本代表として唯一、大学生から選出された田中泉樹選手のトークショーが行われた。田中選手は、観客を前にホッケーを始めたきっかけやホッケーのルール・用具などの基礎知識、オリンピック選手村の様子などを紹介。今後の目標について田中選手は「今回のオリンピックは自分にとって凄く良い経験になりました。4年後のオリンピックに向けてこつこつと頑張っていきたいです」と力強く語った。また、この他、昨今、日本を取り巻く外交問題が深刻化している中で北朝鮮情勢に詳しい宮塚利雄教授の特別講演会も行われた。宮塚利雄教授は朝鮮近代経済史が専門。北朝鮮貿易の現状や北朝鮮国内の教育体制について資料や実物の教科書をもとに解説。また、北朝鮮の紙幣や中朝国境付近の写真などの貴重な資料を示しながら、北朝鮮の国力や市民の生活スタイルなどについて講演を行った。結びとして宮塚教授は「北朝鮮は隣国であり、まずは隣国の状態を良く理解することが必要。隣国であることは変わらない事実なので、今のままのこう着状態でいるのではなく、拉致問題の解決と合わせて、日本は北朝鮮と国交正常化することも必要になってくる」と語った。

この他、様々なイベントが開催期間中展開された。ロンドンオリンピック特別展示。学部主催の第6回ふるさとやまなし講演会『オウムとの闘い−危機管理の立場から−』(講師:元警視総監、日本盲導犬協会理事長 井上幸彦氏)。鈴々舎馬風一門の五代目・柳家小せんによる落語。沖縄エイサーの披露、ビンゴ大会、スタンプラリー、フリーマーケット、ダンスステージ、音楽ライブ、山本裕典トークショー、吉本芸人のお笑いライブ、打ち上げ花火・・・など。

紅葉色付き始めたキャンパスに多くの人が集い2日間に渡り開催された樹徳祭。天候には恵まれなかったが、若者のアイデアと情熱、想いがたくさん詰まった温かい雰囲気の学園祭は完結した。学生たちは、ここで得た経験をもとに新たなステージに向け"飛翔"していく。
文・カメラ(Y.Y)
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