
平成24年度秋季山梨学院学生チャレンジ制度認定書授与式が11月2日、大学キャンパス内のシーズシアターで行われた。この制度は、平成7年に発足し、学生のやる気やチャレンジ精神に大学が経済面などで全学的に支援する制度で、平成15年度には文部科学省の「特色ある大学教育支援プログラム(特色GP)」にも採択された。今年度秋季は大学・短期大学から12件の企画の応募があり、選考委員会による審査を経て歴史や産業など地域に根差した企画6件を認定。企画は春・秋の年2回受け付けており、教育的効果・人間形成への影響度・独自性・ユニーク度・実現可能度など総合的に審査される。授与式では選考委員長の込山芳行学生センター長から認定企画団体の代表者6人に認定書が授与された。また認定団体を代表し日高優一郎ゼミナールの奥原佑馬さんが企画の成功に向け「本日認定を受けた各団体は公式に大学から認められた研究活動として、また、山梨学院大学の学生として価値ある成果を出していきたいと考えています」と決意表明を行った。
山梨学院学生チャレンジ制度は、平成7年に発足し"行動する学生"の意欲を全面的に支援する山梨学院独自の制度。この制度は「学生の課外活動を通じて得られる自主的な探究心と積極的な行動力の涵養」を目的に実施され、平成15年度には文部科学省による「特色ある大学教育支援プログラム(特色GP)」に選定された。「こんなことに挑戦したい!」という企画を文書にして大学に提出すると、応募企画の中から優秀案に、1件あたり最高50万円の奨励金が支給される。応募は春と秋の年2回行われ、選考は、教育的効果・人間形成への影響度・独自性・ユニーク度・実現可能度などの視点から総合的に評価される。今年度秋季は大学・短大から12件の企画の応募があり、審査の結果以下の6件の企画が認定された。
1、考古学研究会 「雁坂路・青梅街道の文化財の歴史地理・考古学的調査」
●企画概要
『甲斐の古道プロジェクトの一環として、雁坂路と青梅街道の2つの街道に関わる文化財・遺跡などの分布状況を調査し、街道を軸にした文化や民族を研究する』
2、上條ゼミナール 「酒折ワインフェスティバル in March」
●企画概要
『山師県内のワイナリーと連携しながら、ワインを柱としたイベントを通して酒折地区の地域住民の方々との交流を深め、さらに地域の発展と活性化を図る』
3、Local Industry 「地場産業「和紙」作りによる社会貢献及び体験」
●企画概要
『日本酒の製造過程で排出される藁を再利用し、山梨県の地場産業である和紙作りを行い、同世代の若者たちに地場産業の素晴らしさを伝える』
4、日高優一郎ゼミナール 「産学連携による地域観光活性化のためのマーケティング・リサーチ・プロジェクト」
●企画概要
『富士五湖、八ヶ岳、軽井沢、伊豆の4つの地域観光の活性化のため、仮説を立てた上で社会調査を実施し、調査結果を統計的に分析して各地の観光活性化策を提言する』
5、小田原 風太(個人) 「スチューデント・アドバイザー支援プログラムの製作」
●企画概要
『新入生向けの履修相談担当であるスチューデント・アドバイザーの経験から、より新入生が理解しやすく、アドバイザー自身も支援しやすい独自のプログラムを制作する』
6、健康栄養学部管理栄養学科3年生 「山梨県内で生産されている農林産物の機能性を調べよう!」
●企画概要
『山梨県内の農林産物を中心にその食材に含まれる栄養素の機能を科学的に評価し、得られた成果を日本農芸化学会において発表、広く情報発信を行う』
認定書授与式は、キャンパスセンター棟2F・シーズシアターで行われ、挨拶した
込山芳行学生センター長は「今回認定された企画は、勇気・元気がある山梨学院大学の学生ならではの素晴らしい発想と内容に富んだ企画が揃いました。ぜひ認定された6団体の学生諸君は気合を入れて素晴らしい結果を出して頂きたいと思います」と激励した。認定団体を代表して日高優一郎ゼミナールの
奥原佑馬さんが「私たち日高ゼミは、株式会社日本旅行協力のもと、地域観光を活性化させるべく、プロジェクトに取り組んでいます。私たちは今までにそれぞれの課題としている地域の富士五湖、八ヶ岳、軽井沢、伊豆にて実際に現地調査などの観察的リサーチなどを行ってきました。今後は12月に日本旅行本社で行うプレゼンテーションに向けて各地域が設定する仮設を立証するべく活動を行っていきます。本日認定を受けた各団体は公式に大学から認められた研究活動として、また、山梨学院大学の学生として価値ある成果を出していきたいと考えています」と自分たちグループの研究概要とともに決意表明を行った。
文・カメラ(Y.Y)
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