山梨学院パブリシティセンター
全日本学生ホッケー選手権 準決勝
〜山学大女子が東海学院大を下し決勝に進出〜
〜GK永山衿香好セーブ連発SO戦で勝利〜

平成24年度「男子第61回、女子第34回全日本学生ホッケー選手権大会」(インカレ)は11月6日、紅葉が映える古都京都・立命館大柊野ホッケー場で男女の準決勝戦を行った。女子の第1試合は、天理大が3−0で立命館大に勝利。前年度4位の山梨学院大は、第2試合で前年度1位の東海学院大と対戦した。両者の力が拮抗、ともに得点を奪えずに前半を終了。後半も互いに譲らない時間が長く続いたが、後半30分に東海学院がカウンター攻撃で先制。しかし、山梨学院は後半33分にペナルティーストローク(PS)を獲得、これを五輪出場の田中泉樹が決め、終了2分前に追いついた。勝敗の決着はシュートアウト(SO)戦に持ち込まれ、守護神永山衿香が2つのシュートを防ぎ4−3で山学大が勝利、東海学院の3連覇を阻止した。7日の決勝戦で、3年ぶり 5度目の大学日本一に挑む。

男子の山学大は、インカレ3連覇が期待されたが、初戦で東海学院大男子に1−2で敗れてしまい早々に姿を消した。山学大女子にとっても、準決勝の対戦相手東海学院大女子は強敵。2年前に山学大女子の5連覇を阻止されたインカレ2連覇中の優勝候補筆頭。今年6月の王座でも準決勝で対戦、その時はシュートアウト戦で敗れ、山学大は王座2連覇を阻止された。近年の山学大にとって、東海学院大はいわば因縁の相手。力が拮抗しているチームの戦いは、不思議なことが起こるものだ。戦いは、またしてもSO戦に持ち込まれた。

平成24年度全日本学生ホッケー選手権 女子準決勝
≪山梨学院大vs東海学院大≫(11/6)於 京都・立命館大柊野ホッケー場
○ 山梨学院大 1
前半 0−0
後半 1−1
SO戦4−3
1 東海学院大 ●

得点 永井(東海)65分、田中(山学)67分


得点 永井(東海)65分、田中(山学)67分
試合は、山学大が前半9分にペナルティーコーナー(PC)からシュートを決め、一旦は先取点と判定されたが、東海学院大のチャレンジが認められ、ノーゴールに覆った。試合の流れは、前半は山学大が攻勢、後半は東海学院大が攻勢で推移した。このまま無得点で終るのかと思われた終了5分前に突然試合が動いた、東海学院がカウンター攻撃で一気に攻め上がり永井友理が得点。勝負ありと思われたが、因縁の対決は、それでは終らなかった。山学大は後半32分に執念でPCを獲得、五輪出場の田中泉樹(2年 岩手・不来方)が放ったショートが相手の反則を誘い、PSを獲得した。これを田中泉樹が決めて終了2分前に追いついた。そして向かえたSO戦(5名の代表選手とGKとが1対1で戦う8秒間の攻防戦)、本戦中も、相手の好シュートを何本も防いだ山学大2人の主将の一人GK永山衿香(4年 鹿児島・樋脇)が、この場面でも相手のシュートを2本止めて山学大に勝利をもたらした。王座とは一転、インカレのSO戦は山学に軍配が上り、東海学院の3連覇を阻止した。2年ぶり11回目の決勝進出を決めた山学大は、明日7日の決勝戦で、3年ぶり5回目の大学日本一を賭け、21回目の優勝を狙う天理大と対決することになった。
ゴールを死守した2人の主将の一人GK永山衿香選手は「シュートアウトでは、自分のやるべきことをやれば絶対勝てると思って、最後まで諦める気持ちはなかった。自分から攻めることが出来た、皆で勝ち取った勝利です」溢れ出る汗を拭きながら笑顔を見せた。伴田久美主将(4年 京都・須知) は「苦しい場面が後半にはありましたが、攻守において皆の気持が一つになっていて、全員で攻める、全員で守る、を貫き、最後まで諦めずに戦えたと思います。シュートアウトの練習もしっかり練習して来ました。すごい苦しい思いをした年だったんですけど、それを乗り越えたから今があると思うので、今までやってきたことを実らせるためにも、明日は優勝したい」と決勝への決意を述べた。ジョン・シアン監督は「2年ぶりの決勝進出になるので、そのことはとても嬉しい。ただ、ゲームそのものは、特に後半は自分たちのゲームがあまり出来なかった。今日のゲームの反省点を分析して、明日の試合に挑まなければならない」と気持ちを引き締めていた。

大会最終日の7日は、午前中に3位決定戦が行われる。3位決定戦男子は東海学院大対天理大。女子は東海学院大対立命館大の組み合わせとなった。決勝戦は、3位決定戦後の午後から行われる。女子の決勝戦は、午後0時30分から山梨学院大対天理大。男子の決勝は、午後2時から東京農大対立命館大の組み合わせとなった。山学大女子は、今年1年間勝てなくて、とても苦しい思いをして来た。伴田久美主将は、苦しみを乗り越えたから今があると話し、チームは、今までやってきたことを実らせるために、明日、3年ぶり5度目の大学日本一に挑む。

文(M.T) カメラ(平川大雪)
| アルバム1 | アルバム2 | アルバム3 |

Copyright (C) 2012 YGUPC. All Rights Reserved.