山梨学院パブリシティセンター
第14回山梨学院アルテア室内管弦楽団演奏会
〜20世紀ロシア音楽特集・昼の部では小中学生が鑑賞〜
〜芸術・文化の薫りが紅葉色付くキャンパスに漂う〜

第14回山梨学院アルテア室内管弦楽団演奏会が11月22日、山梨学院メモリアルホールで開催された。この演奏会は毎年この時期に実施され、今年で14回目を数え、やまなし県民文化祭協賛事業として山梨におけるクラッシック音楽の普及、向上に貢献している。今年は20世紀ロシア音楽特集が組まれ、プロコフィエフの「ヴァイオリン協奏曲第2番」やストラヴィンスキーのバレエ組曲「プルチネルラ」などが演奏された。演奏会は昼の部と夜の部で構成され、昼の部では「小中学生のためのクラシックコンサート」と題し山梨学院小の2年生〜5年生までの児童約260人と山梨学院中の全校生徒約330人が鑑賞。東京フィルハーモニー交響楽団や東京都交響楽団などに所属する一流の演奏家らが奏でる旋律に耳を傾け、迫力ある演奏を肌で感じていた。夜の部では県内のクラッシック音楽ファンや地域の人々などが鑑賞し、休憩時間にはワインや日本酒、ソフトドリングが振舞われ高尚な音楽の調べとともに秋の夜長を満喫していた。


山梨学院アルテア室内管弦楽団は、この日のためだけに編成され、音楽ファンを魅了する豪華な顔触れとなっている。メンバーはいずれも東京フィルや都響、東京交響楽団などに所属し、国内だけでなく海外などでも広く活躍しており、今年は41人で編成(内訳:指揮1人、ピアノ1人、ヴァイオリン14人、トランペット2人、ヴィオラ4人、チェロ4人、コントラバス3人、フルート2人、オーボエ2人、クラリネット2人、ファゴット2人、ホルン2人、トロンボーン1人、ティンパニ1人)。山梨学院短期大学の白河和治教授がタクトを振り、三浦章宏氏(東京フィル・コンサートマスター)がコンサートマスターを務め 、岡崎耕二氏(都響首席トランペット奏者)がトランペットソリストを、東 誠三氏(ピアニスト、東京藝術大学准教授)がピアノソリストを務めた。

昼の部では「小中学生のためのクラシックコンサート」と題し山梨学院小の2年生〜5年生までの児童約260人と山梨学院中の全校生徒約330人が鑑賞。演奏曲目は以下の5曲で、より多くの曲を鑑賞するため、曲によっては第1楽章のみの短い編成で演奏された。(●印は昼の部のみ)
○プロコフィエフ作曲 「ヴァイオリン協奏曲第2番」ト短調op.63
○ショスタコーヴィッチ作曲 「ピアノ協奏曲第1番」ハ短調op.35 
○ストラヴィンスキー作曲 バレエ組曲「プルチネルラ」(1949年版) 
●バッハ作曲 「G線上のアリア」
●アンゲラー作曲 「おもちゃの交響曲」 
このうち「おもちゃの交響曲」では、小学校のトワイライトスクールの音楽分野を受講する5年生の児童2人がそれぞれオーケストラの指揮に挑戦。児童らは、威風堂々とした様子で体全体を使ってタクトを振りでオーケストラを統率した。女子児童は「少し緊張しましたが楽しく振れました。楽器の音の出だしを指揮するのが難しかったです」と語り、男子児童は「とても気持ち良く振れました。将来は自分で音が表現できるので指揮者になりたいです」と語った。5曲の演奏後には代表児童が「毎年音楽会を開いてくださりありがとうございます。知っている曲もあり、親しみを持って聴くことができました。きょう演奏してくださった曲は、またどこかで聴いてみたいと思いました。素敵な演奏をありがとうございました」とお礼を述べた。また、楽団メンバーへの質問コーナーでは、子どもたちから楽器が奏でられる音域や基本的な演奏の仕方などの質問が挙げられ、メンバーらは実際に音を出すなどして丁寧に答えていた。夜の部では、県内のクラッシック音楽ファンや地域の人々などが20世紀のロシア音楽を堪能し、休憩時間には県内産のワインや日本酒、ソフトドリンクを味わい、芸術の秋の贅沢なひとときを過ごした。

文(Y.Y)、カメラ(平川大雪)
| アルバム1 |

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