
子どもの目線で、自然や環境、エネルギーなどについて考える作文コンクール「『住みよい地球』全国小学生作文コンクール2012」で、山梨学院小学校が全国で3校だけに贈られる最優秀の学校奨励賞を受賞した。11月28日に主催企業の執行役員が小学校を訪問し表彰式が行われた。この作文コンクールは、今年が3年目の開催で全国483校から3677点の応募が寄せられた。山梨学院小は、1年生を除く全校体制で取り組み、5人が個人賞を受賞、山梨県ならではの作品や、豊かな体験をもとに書かれた作品が多く、環境保護の大切さを理解している作品が多いことから最優秀の学校奨励賞を受賞することになった。表彰式で、代表児童の3人と個人賞を獲得した5人に表彰状と記念品が 贈られた。
「住みよい地球」全国小学生作文コンクールは、ガス・エネルギー企業の岩谷産業が3年前から行っているエコ作文コンクール。作品の募集対象は全国の小学生。もったいないと感じること、地球のために努力していること、大切なエネルギーと暮らし、私が考える10年後の地球などを参考例に、「住みよい地球」をテーマにした作文の募集が行われた。低学年の部は400字詰め原稿用紙2枚、高学年の部は原稿用紙3枚、手書き限定のコンクール。全国の483校から3677点(昨年度328校2541点)の応募があり、審査の結果、山梨学院小と北海道函館市立神山小・和歌山県和歌山市立吹上小の3校が学校奨励賞に選ばれた。
表彰式は28日午後2時からスポーツ館で行われ、
岩谷産業の児島恒久常務執行役員から、代表児童の3人に学校奨励賞の表彰状と盾・記念品。個人賞の5人それぞれに表彰状と記念品が贈られた。挨拶した岩谷産業児島恒久常務は「住みよい地球を作りたいということが私たちの会社の願いでもあり、3年前からこの活動に取り組んでいます。皆さんは、これからも地球の事を思って勉強に運動に励んで下さい」と子どもたちに語りかけた。
山梨学院小では、11月2日に発表された読売新聞主催第62回全国小・中学校作文コンクール山梨県審査で、5年生と2年生の児童が高学年の部・低学年の部でそれぞれ最優秀の県教育長賞を受賞したばかり。今回のコンクールだけでなく、数多くの作文コンクールで多数の児童が賞を獲得しており、言葉領域授業の取り組み成果が、受賞という形で立証される形になっている。
山梨学院小の教育方針は「Less Teaching More Learning」(教師は答えを教えることを極力抑え、子どもたちが自分で答えを学び出せるように導く授業)。「読書力」「文章力」「計算力」などの基礎学力を確実に身につけさせ、自ら学ぶ力、自ら行動する力を養うことを最重要視している。言葉領域の授業では、「詩」や「昔話」などの作品を教材に、一人ひとりどう感じたかを、自分の言葉で話したり、原稿用紙に文章で表現する勉強を日常的に行っている。こうした授業や、課題を深く追及する「プロジェクト」などを通して、子どもたちの「もっと学びたい」環境を作っている。言葉領域担当の
石田恭一教諭石田恭一教諭は「うちの学校では「書く」ということを重視しています。読む・書く・話す、のうち、一番難しいのが書くことだと思います。話すことは出来ても、相手に伝わる文章を書くのはなかなか難しい。小学校のうちから書き方の練習、こういう風に書いていけば伝わるよという、「伝えるための書く」ということを重視してやって来たことが、色々なところで賞を頂くことにつながっているかなと思います。子どもたちの励みにもなりますので、これからもコンテストには積極的に応募して行きたい」と話している。
文・カメラ(M.T)
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