
山梨学院短大と山梨中央銀行は、連携事業の一環として、小学生以下の子どもたちを対象に、食べてみたいケーキを絵に描いて応募してもらう「夢を形に!ドリームケーキ・プロジェクト2012」を実施した。想像したケーキが形になることで、夢が実現する喜びを感じてもらうのが目的。10月17日から11月16日の間、山梨中央銀行の県内全店で募集を行い、約300点の作品が寄せられた。この中から、[ドリームケーキ大賞]に輝いた日野春小6年向井瑞紅さん(12才)の「春夏秋冬よくばりケーキ」、[未来のパティシエ賞]を獲得した塩山愛育園沼尾心咲さん(5才)の「誕生日ケーキ」、[山梨中央銀行賞]を受賞した須玉小4年伊藤萌さん(9才)の「山梨の果物いっぱい富士山ケーキ」の3作品が、山梨学院短大フードクリエイトコース生によって製作され、12月1日に短大スイーツスタジオで表彰式が行なわれた。
山梨学院大学・山梨学院短大と山梨中央銀行は、地域産業の育成支援、健康及び栄養教育の推進を目的に、平成22年7月に「包括的業務協定に関する協定書」を締結、地域活性化に貢献する施策実現に取り組んで入る。今回の「夢を形に!ドリームケーキ・プロジェクト2012」は、県内の小学生以下の子どもたちが思い描く「夢のケーキ」を募集し、それを形にすることで夢が実現する喜びを子どもたちに感じてもらいたいと企画された。
製作を担当したのはフードクリエイトコースの1年生、入学してまだ半年の学生にとって夢を実現させてあげるのは容易なことではなかった。最優秀のドリームケーキ大賞「春夏秋冬よくばりケーキ」はチョコレートケーキやチーズケーキなど4種類のケーキを一つに合体させるという難問、内藤傳二特任教授の指導を受けて二日掛かりで完成させた。また、「山梨の果物いっぱい富士山ケーキ」は、季節的に手に入らないフルーツもあるため、缶詰を使ったり今の時期に入手できる果物で仕上げるなど、創意と工夫を凝らして3作品を完成させた。
表彰式は、1日午前11時から、短大スイーツスタジオ2階で行なわれた。
赤井住郎短大学長は「個性的な絵ばかりで、発想の素晴らしさに驚きました。夢を大事にして、これからもお菓子作りなどに興味を持ってほしい」と受賞した子どもたちに語りかけた。
功刀茂夫山梨中央銀行常務は「山梨中央銀行は地域の活性化を経営方針の大きなテーマにしています。皆様方の未来の創造、夢の実現に協力できるよう、これからも出来る限り頑張って行きたい」と挨拶した。白鳥仁山梨学院短大事務局次長が企画趣旨説明を行い、完成した3作品がお披露目された。いずれも色鮮やかで美味しそうな作品に仕上がり、会場から歓声が上がった。受賞者の3人に表彰状と、描いた絵を縮小してはめこんだガラス製の記念楯が贈られた。「春夏秋冬よくばりケーキ」で 最優秀のドリームケーキ大賞に輝いた
日野春小6年向井瑞紅さんは「思った以上に綺麗に作ってくれてびっくりしました。家に持ち帰って食べていいと言われたけど、食べるのがもったいないくらい」と話し、自分のケーキを作ってくれた学生たちと一緒に笑顔で記念撮影に収まった。製作した学生たちは「4つのケーキを合わせるのが難しかった」「フルーツの並べ方に苦心しました」などと夢ケーキ作りを振り返った。
講評を行った山梨学院短大
内藤傳二特任教授は「たくさんの中から選ばれた作品ですので、皆さんの趣旨に添うように、衛生面にも気を付けて学生たちが一生懸命作りました。長い間ケーキを作っていますが、一つのケーキの中に4つの味を入れるというのは初めて、発想が素晴らしいと思いました」と講評した。子どもたちが描いた「食べてみたいケーキの絵」全作品は、山梨中央銀行本店ロビーにて12月5日まで展示されることになっている。
文・カメラ(M.T)
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