山梨学院パブリシティセンター
第5回山梨学院理事長賞受賞記念講演会
〜勝つためのチーム文化−200連勝の軌跡−〜
受賞者の寺本祐治ホッケー部総監督が講演〜

山梨学院生涯学習センターは第5回山梨学院理事長賞受賞記念講演会を12月5日、生涯学習センター講義室で開催した。この講演会は、山梨学院理事長賞の受賞を記念して行われるもので、第5回受賞者の一人である寺本祐治山梨学院大学経営情報学部教授・ホッケー部総監督が講師として講演。寺本教授が総監督を務めるホッケー部女子は、今年9月に関東学生ホッケーリーグで創部以来18年以上負け無しの200連勝という大記録を樹立。現在も連勝記録を202に伸ばし、関東大学ホッケーNO.1の地位を築いている。この日は「勝つためのチーム文化−200連勝の軌跡−」と題し、第一部ではホッケーのルールや歴史、スポーツとしての特性、チームマネジメントなどを分かり易く解説。第二部では、創部当時の部員を加えてトークショー形式で創部時の思い出や苦労話などが語られた。寺本総監督はチーム作りについて「失敗から何を学ぶかが重要で、失敗に気付いて試行錯誤することが大事。"失敗は成功のもと"という言葉があるように、失敗から学ぶことも大きい。常に勝つチームを作るためにも、意識を変えていかなければならない」と語った。
山梨学院理事長賞は、教育・研究活動、学校改革、スポーツや芸術文化活動などで、法人の発展に貢献する顕著な功績があったと認められる教職員・団体に贈られる。今年度の第5回受賞者は、個人表彰3名で江藤俊昭法学部教授(入試センター長)、寺本祐治経営情報学部教授・ホッケー部総監督、星野武男施設部長の3氏に贈られた。山梨学院理事長賞記念講演会は、この賞の受賞を記念して行われるもので、今年6月には、江藤教授による地方政治・地方議会のあり方について「激動する地方政治−山梨・大阪・東北から考える−」と題して講演を行った。

この日講演を行った寺本祐治経営情報学部教授・ホッケー部総監督は、滋賀県長浜市出身の49歳。東京農業大学3年次に日本代表U−21に選出。卒業後は東京農大男子ホッケー部コーチを務め、1990年に男子日本代表(ジュニア、シニア)コーチに就任。1991年に教員を志し、筑波大学大学院に進学し、修士課程体育研究科コーチ学専攻修了。1994年に山梨学院大教員として採用され、女子ホッケー部創部とともに監督に就任、1995年には女子日本代表監督も務め、現在は男子ジュニア日本代表ヘッドコーチを務めている。

この日の講演会は二部形式で行われ、第一部の講演の中で寺本総監督は自身のホッケー人生を振り返りつつ、ホッケーのルールや歴史、スポーツとしての特性、山梨学院大ホッケー部のチームマネジメントなどを分かり易く解説。寺本総監督はチームワークについて「チームワークの形成にはクラブとしての集団・組織づくりが大切である。クラブワークがない限りチームワークは成り立たない。クラブワークは、ピッチの中の試合や練習といった競技面だけでなく、ピッチ外のクラブそのものの運営や寮の運営、会計やビデオ担当といった選手が選手を支える関係、コミュニケーション空間が重要である。クラブワークを確立しない限り、勝つことはできない」と語った。また、練習の意義について「出来ないことが出来るようになることが最終目標ではない。出来ないことを意識しないで出来るようになることが重要で、この時初めて能力を獲得できたと言える。継続することが大切で反復して繰り返すことで、練習の成果が出てくる」と述べた。最後に「失敗から何を学ぶかが重要で、失敗に気付いて試行錯誤することが大事。小さな失敗を繰り返しながら大きな失敗をしないようにする。失敗とはネガティブな言葉だが、"失敗は成功のもと"という言葉があるように、失敗から学ぶことも大きい。常に勝つチームを作るためにも、意識を変えていかなければならない」と語り講演を結んだ。

第二部では、フリーアナウンサーの平賀正友アナを進行役に、現在のホッケー部の礎を築いた、1期生の相馬知恵子さん、4期生の土橋恵美子さんを加え、トークショーが行われた。トークショーでは、創部当時の思い出や苦労話などが語られ、現在、オランダリーグでプレーしている五輪3大会連続出場の藤尾香織選手のオランダからのビデオメッセージも紹介され、トークショーに花を添えた。

文・カメラ(Y.Y) 
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