山梨学院パブリシティセンター
全日本学生スピードスケート選手権1日目
〜SP500m土田愛優勝、澤田芽依準優勝〜
〜AR500m高橋菜那3位、1年生が飛躍〜

平成24年度第32回全日本学生スピードスケート選手権大会が12月6日、群馬県総合スポーツセンター伊香保リンクで開幕した。大会は、スプリント力を競う短距離のスプリント競技部門(SP)と、短距離から長距離までのオールラウンドの力を競う総合競技部門(AR)の2部門について、それぞれの種目優勝と総合優勝を争う2日間の学生No1決定戦。1日目はSPの男女500m・1000mと、ARの男女500m・女子3000m・男子5000mが行われる予定だったが、気温の上昇による中断と埋設パイプの故障が重なり、競技が成立したのは、AR女子500mまで、残り競技は2日目に順延された。山学大勢は、午前中に行われた女子SP500mで、4年の土田愛が優勝を飾 り、1年の澤田芽依が準優勝を獲得。午後4時から行われたAR女子500mで1年の高橋菜那が3位の表彰台に上った。気温と故障に振り回された1日目となったが、4年の活躍と1年の健闘が光った。
≪スプリント女子500m 土田愛・澤田芽依≫
最上級生になった土田愛(4年 駒大苫小牧)は今シーズンまだ未勝利、初日最初のレースから思い切って飛ばした。並走する宮崎麻衣(信州大)にわずかに遅れて100m(11秒77)を通過したが、ここからが強かった。最後は宮崎をかわし42秒35でゴール、今シーズン初優勝を勝ち取った。土田愛選手は「和田コーチから、コーナーで肩を下げすぎないように注意され、その通りに滑れて優勝できた。1000mも頑張りたい」とレースを振り返った。新人の澤田芽依(1年 帯広三条)は、山学大の先輩伊藤さゆり(2年 東海大三)と4組で同走した。100mは全体トップの11秒51で通過、後半も42秒91でまとめ、大会初出場で準優勝を獲得した。澤田芽依選手は「風が強く、インスタートの方が有利だったのでついていたと思います。まだ力不足ですが、コーチの指導を吸収できるようになり、先日ベストタイムを出せました。苦手な1000mも頑張りたい」と話して表彰台に上った。この他の山学勢は、伊藤さゆり7位、梅川風子(4年 大検)8位となった。
 
≪オールラウンド女子500m 高橋菜那≫
気温の上昇で氷が緩み、午前11時にリンクコンディション不良で中断され、再開された午後4時からAR女子500mが行われた。高橋菜那(1年 白樺学園)は9組目で同じ山学大の池田千奈美(1年 駒大苫小牧)と滑った。長距離選手の高橋は、500mは強くないが、午前中の劣悪なリンクコンディションと比べると氷が硬く締まり、100mは優勝した黒岩美生(富士急―日体大)に次ぐ2位(11秒49)で通過し、2位になった石川陽向子(信州大)に次ぐ3位(42秒04)でゴールした。高橋菜那選手は「長距離が専門だが、ARの総合成績に占める500mのポイントはとても大きいので、しっかり滑ろうと思った。1位との差を3000mで換算すると6秒弱の差になります。厳しいが得意種目で巻き返したい」と語った。小島早織(4年 佐久長聖)6位、歸山麻衣(4年 駒大苫小牧)7位、池田千奈美8位となった。
 
この他、SP男子500mで古川耀(2年 郡山商)が4位に入った。1日目の競技は、氷を作る埋設パイプの故障でAR男子500m途中に続行不可能に陥り、午後6時過ぎに打ち切られた。1日目残りレースは、2日目(最終日)早朝から行うことに変更された。
 
文(M.T) カメラ(平川大雪)
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