山梨学院パブリシティセンター
ラグビー関東大学リーグ戦 入れ替え戦
〜大東文化大に14−21惜敗、1部昇格ならず〜
〜後半31分まで勝っていた、あと10分だった〜

ラグビー関東大学リーグ戦1部・2部入れ替え戦が12月8日、埼玉・熊谷ラグビー場Aグラウンドで行なわれた。2部2位の山梨学院大は、1部7位の大東文化大と対戦した。大東大はリーグ戦優勝7回、大学選手権優勝3回を誇る強豪。戦う前には歯が立たないのではと予想された。しかし、試合展開は全く違った、開始早々から山学大がボールを支配し攻め続けた。前半9分に司令塔ティモシー・ラファエルがドロップゴールを決めて先制。さらに、その1分後、13番後藤輝也が自陣ゴール前から抜け出して敵陣22mライン付近まで走り抜け、パスを受けた11番安江智一が右隅に飛込みトライ、8−0とリードした。その後はシーソーゲームを展開、前半を11−10と1点リードで折り返し、 後半は逆転・再逆転で後半31分までは1点リードだった。32分にトライを許し、40分にPG、夢に一歩届かず、14−21で涙のノーサイド!


山梨学院大と大東文化大のファーストジャージは、ともに深いグリーンが基調、2部2位の山学大は白のセカンドジャージで試合に臨んだ。そして、開始早々から倒されても、倒されてもボールをつないだ。前半9分に大東陣右22mライン付近から司令塔のSOティモシー・ラファエル(3年 ニュージーランド)がドロップゴールを決めて先制。さらに、その1分後だった。自陣ゴール前から思い切ってボールを回し13番TB後藤輝也(3年 桂)が相手DF陣を強引に突破、敵陣22mライン付近まで走り抜け、11番TB安江智一(3年 日川)にパス、俊足の安江が右隅に飛込みトライ、いきなり8−0とリードした。大東大に1トライ、1PGを決められたが、33分にティモシーがPGを決 め、さらに相手ゴール前に何度も迫り、トライ寸前の状態を何度も作った。決め切れなかったが、前半を11−10の1点リードで折り返した。後半も、いい形で押し気味に試合を進めたのだがトライを奪えなかった。22分に相手にPGを決められ逆転され、25分にPGを入れ返し再逆転、取られたら取り返すシーソーゲームを繰り広げた。32分に、自陣ゴール前のラインアウトから大東にモールを形成されてスクラムトライを許し、終了直前の40分にPGを決められてしまい、14−21でノーサイドを向かえた、9年ぶりの1部復帰はならなかった。

平成24年度関東大学リーグ戦 1部2部入れ替え戦
山梨学院大vs大東文化大 (12/8) 於 熊谷ラグビー場
山梨学院大 ● 14
前半11−10
後半 3−11
21 ○ 大東文化大

試合後、山学フィフティーンは、泣き崩れた。素晴らしいキックでチームを引っ張ったティモシー・ラファエルはベンチに座り込み、しばらく立ち上がれなかった。「もっとPGを決めなければいけなかった、自分が悪い、来年は必ず1部に昇格する」と声を振り絞った。選手を集めた吉田浩二監督は「いい戦いをした。しかし、決めるべき時に決め切れなかった。後半の一番きつい時に勝負できるチームにならなければだめだ」と諭し、記者会見で「2部2位が1部に勝ったことはなかったので、歴史を変えるつもりで挑んだ。今年は1部との差を感じなかった、キャプテンがチームをまとめてくれた」と語った。茂手木亮主将(4年 日川)はフィフティーンに対し「勝ちたかったが、あと一歩だった。だが、みんな自分の力を出し切ってくれた。全力を出し切ったのだから、胸張って山梨に帰ろう」と話した後、伊藤武ヘッドコーチの胸に顔を埋め男泣きした。惜しかった、2年前の法政大戦よりも、昨年の中央大戦よりも、惜しかった、本当に惜しかった。そして、悔しい。3年生以下はこの惜敗を忘れないでほしい、来年こそ悲願を達成させてほしい。チームの力は、もうそこまで来ている。

第2試合の関東学院大(1部8位)対立正大(2部1位)戦は、立正大が40−17で関東学院大を下し、2007年に降格して以来5年ぶりの1部昇格を果たした。一方、大学選手権6度制覇のあの関東学院大が、31年ぶりの2部降格となった。

文(M.I) カメラ(平川大雪)
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