山梨学院パブリシティセンター
天皇杯全日本レスリング選手権
〜鈴木友希と金澤勝利が3位の銅メダルを獲得〜
〜日本一を決める大会に山学大から10人出場〜

"天皇杯"平成24年度全日本レスリング選手権大会が12月21日から23日の3日間、東京・代々木第2体育館で行われた。日本チャンピオンを決める年末の大一番に、山梨学院大学レスリング部から10人が出場権を得て出場した。このうち、グレコローマンスタイルの84kg級鈴木友希と120kg級金澤勝利の2人が3位の表彰台に上った。2人はともに4年、挫折を乗り越え、最終学年で学生チャンピオンになり、天皇杯で銅メダルを獲得した。この他の山学勢は、グレコ60kg級雨宮隆二と、フリー120kg級松野裕也の2人がベスト8となり、大学王者のフリー55kg級高橋侑希とフリー60s級鴨居正和の2人は、優勝者と1回戦で対戦する組み合わせで初戦敗退となった。OB勢 では、倉本一真(自衛隊体育学校)が念願の初優勝を獲得した。
≪グレコ84kg級 鈴木友希≫
鈴木友希(4年 青森・八戸工大一)は、大学グレコ選手権で初優勝し出場権を獲得した。1回戦で星翔也(日体大)を下し、2回戦で強豪の第3シード山口高幸(樟南クラブ)と対戦した。第1ピリオド(1P)は両者ポイントなしからグランドの攻防に入り、規定により青の鈴木は守りの姿勢、30秒間守り切り1Pを取った。2Pも両者ポイントなしからグランドの攻防、今度は上からの攻撃だったが惜しくも回せず。試合の決着は3Pに持ち込まれた。1分過ぎ、鈴木は果敢にタックルを仕掛けバックを取り1ポイント、さらに山口の攻めをかわしてバックを奪い2−0として、強敵に勝利した。準決勝で優勝者となった岡太一(自衛隊体育学校)に敗れたが、シード選手を破って3位の表彰台に上っ た。鈴木友希選手は「準々決勝はいい戦いをしたが、準決勝はちょっとなさけない。上げてくると判っていながらDFがだめだった。4月からは社会人(ドンキホーテ内定)になるが、次は倒したい」と日本一を決める戦いを振り返った。

≪グレコ120kg級 金澤勝利≫
金澤勝利(4年 岩手・種市)は、明治杯2位・インカレ優勝の実績から第2シード選手として大会に出場した。1回戦シードで2回戦から登場し、初戦は坂元将悟(東洋大)を圧倒した。準々決勝の対戦相手前川勝利(早大2年)は、10月の大学グレコ選手権で敗れた相手。雪辱を期して臨み、1Pのグランドであと一歩まで追い込んだ。しかし最後のところでずれてしまい、ポイントを奪えず、これが勝負の分かれ目となった。2Pはスタンドで場外に押し出され敗退した。金澤勝利選手は「スタンドは前川が優位なので、グランド勝負だと思っていた。最後のところでずれてしまい、回せなかったのが敗因。来年からは社会人(自衛隊体育学校内定)になるが、グレコ中心に練習して、この借りを返したい」と雪辱を誓った。

この他の山学勢は、グレコ60kg級雨宮隆二(1年 山梨・韮崎工)と、フリー120kg級松野裕也(2年 茨城・霞ヶ浦)の2人がベスト8、フリー84kg級の亀山晃寛(2年 群馬・大泉)がベスト16となった。大学王者のフリー55kg級高橋侑希(1年 三重・いなべ総合)とフリー60s級鴨居正和(2年 香川・香川中央)の2人と、最終日に登場したグレコ66kg級長崎宏樹(2年 長野・上田西)とフリー66kg級濱本豊(3年 山口・宇部鴻城)の2人は、いずれも優勝した選手と初戦で対戦する組み合わせで1回戦敗退(ベスト16)となった。OB勢では、倉本一真(自衛隊体育学校)が念願の初優勝を獲得した。

3日間の大会を振り返り、小幡邦彦コーチは「もう少し成績を残せるかなと思っていたので満足ではないが、鈴木はシード選手に勝って3位に入ってくれた。金澤は勝負所で敗れ、鴨居は攻撃を返された。ベスト8の壁を突破するのは簡単ではないが、チャンスをものにするか出来ないかで勝敗が決まるレベルの戦い。若さと勢いだけでは勝てない、駆け引きを身に付けてもらいたい」と各選手にさらなるレベルアップを求めた。
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