山梨学院パブリシティセンター
日本学生氷上競技選手権 開幕
〜開会式で優勝杯返還・歸山麻衣ら3選手が宣誓〜
〜500mで主将梅川風子大健闘価値ある準優勝〜

第85回日本学生氷上競技選手権大会(インカレ)が、栃木県日光市と宇都宮市で、1月6日から9日の日程で開幕した。全国76大学から1012人のスケーターが結集、スピード・フィギュア・アイスホッケー3競技で氷上の熱戦が繰り広げられる。6日の開会式で、前年度女子総合優勝の山学大などから優勝杯が返還され、山学大の歸山麻衣ら3人が「世界遺産になっている日光の地で、全身全霊で正々堂々とプレーすることを誓います」と選手宣誓を行った。初日のスピードスケートは500mが行われ、主将の梅川風子が富士急から日体大に入った黒岩美生に次ぐ2位と大健闘した。また、1000m得意の土田愛も6位に食い込んだ。山学スピード陣は日光のリンクで力強く、フィギュア陣は宇都宮のリンクで華麗に滑走する。


開会式は、日光市総合会館で行なわれ、昨年度男子総合優勝の明治大と女子総合優勝の山学大・関西大から優勝杯が返還され、各部門の優勝杯が返還された。前年度男子総合優勝の明大新山強主将、女子総合優勝の山学大歸山麻衣ら3選手が「世界遺産になっている日光の地で、最後まで諦めず全力で戦いぬく事、また、氷に立てることに感謝し、全身全霊で正々堂々とプレーすることを誓います」と選手宣誓を行い4日間の戦いが幕を開けた。

≪女子500m 梅川風子・土田 愛≫
スピード部門の試合会場は、日光東照宮近くの日光市霧降スケートセンター。初日は男子1部・2部、女子ともに500mが行われた。山学大女子は、梅川風子(4年 大検)、土田 愛(4年 駒大苫小牧)、澤田芽依(1年 帯広三条)の3人が出場した。このうち、主将の梅川が大健闘した。1本目は5着だったが、土田と同走で滑った2本目は40秒73の好タイムで2着となり、1本目と2本目の総合順位は2位、実業団の名門チーム富士急行から日体大に入学した黒岩美生に次ぐ準優勝と大健闘した。同じ様に富士急を経て大学に進学した実力者の小原悠里(高崎健大)らを抑えての準優勝、山学勢の先陣を切って主将が表彰台に上った。また、1000mが得意な土田愛が500mで6位に食い込み、学校対抗ポイント争いに貢献した。梅川風子選手は「1本目は5位だったが、僅差だったし自分の感覚では悪くなかった。2本目は気持ちで行きました。100mが良ければあとはタイムがついてくる、100(10秒96)を走って、後はミスを恐れずに滑り、会心のレースが出来ました。インカレの舞台で、小原さんら強い選手に勝てて良かった」。努力を積み重ねて少しずつ成長、ラストシーズンの4年になって開花、12月の全日本学生スピード選手権で初優勝、インカレで価値ある準優勝。主将がチームに勢いをもたらした。土田 愛選手は「緊張して動きが硬かった。今までの成績の中でも悪い方なので悔しい、明日の1000mは表彰台に上れるよう頑張りたい」と巻き返しを誓った。新人の澤田芽依は、あと一歩届かず11位となった。

一方、男子は昨年振るわず1部降格となったため、今年は2部で戦うが、初日の500mでともに新人の戸田真也(1年 白樺学園)が優勝、宗宮紘汰(1年 白樺学園)が2位になった。2部では別格の力を見せつけて発進した。

山学大女子は、過去に6度の総合優勝を誇っており、今年は7度目のインカレ優勝と創部初の4連覇を目指すことになる。長年のライバル日体大だけでなく、新興勢力の高崎健康福祉大が台頭して来ており、今年は三つ巴の激しい戦いになると見られる。初日が終った段階で、1位は高崎健康福祉大(11点)、2位山学大(10点)、3位日体大(8点)となった。覇権争いは、最終日の最終レースまでもつれると予想される。

大会2日目7日のスピード競技は、女子3000m、男子2部3000m、男子1部5000m、男女1000mが行われる。一方、フィギュア競技は、Aクラスのショートプログラムが始まる。山学大期待の那須野 光(3年 東海大三)と、男子の中村 智(2年 長野東)が登場する。

文(M.T)カメラ(平川大雪)
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