山梨学院パブリシティセンター
日本学生氷上競技選手権 2日目
〜歸山麻衣復活3000m2位、高橋菜那3位〜
〜山学大・日体大・高崎健大三つ巴の総合争い〜

栃木県日光市・宇都宮市で開催されている第85回日本学生氷上選手権大会(インカレ)は1月7日、大会2日目の競技を行った。創部初の大会4連覇・通算7度目の総合優勝を目指す山梨学院大女子は、この日長距離陣が登場した。最初の種目、女子3000mで今シーズン不調だった4年の歸山麻衣が復活、日体大の阿部真衣に続き2位、1年の高橋菜那が3位の表彰台に上った。しかし、女子1000mは4年土田愛の6位が最高成績に留まり、総合優勝争いはやや遅れた。2日目を終った段階の順位は、1位高崎健康福祉大(31点)、2位日体大(29点)で、25,5点の山学大は、初日の2位から3位に後退した。2部の男子は、3000mで由井翔が1位、由井篤樹が3位と順当にトップを走っている。また、フィギュア競技は、Aクラスのショートプログラムが行われ、3年の那須野光が7位の入賞圏内、男子2年の中村智が13位で8日のフリーに挑むことになった。


≪女子3000m 歸山麻衣、高橋菜那≫
昨年は、インカレ3000mと1500mの2種目を制し、チームパシュートを優勝に導いて総合3連覇に大きく貢献した前年インカレ女王の歸山麻衣(4年 駒大苫小牧)は、昨シーズン後に腰に痛みが出て、夏場に充分な陸上トレーニングが出来なかったため今シーズンは出遅れたが、12月の学生スピード選手権で復活の兆しを見せ、4年最後のインカレ舞台で燃えた。4組で山田真衣(日体大)と同走、カルテットスタートの5組高橋菜那(1年 白樺学園)と一緒に滑った。途中までは後輩の高橋に遅れを取っていたが、終盤で逆転、歸山らしい粘り強い滑りが蘇った。最終組で滑った阿部真衣(日体大)に1位は譲ったが、今シーズン一番の滑りで準優勝を獲得した。逆に、高橋はラスト1周がもたず3位となった。歸山麻衣選手は「優勝は出来なかったが、今シーズンでは一番いいレースが出来ました。ラスト1周はインカレ最後だという思いで上げました、悔しさはあるが悔いはありません」と会心の復活レースを振り返った。高橋菜那選手は「今日は3周ぐらいから足に来て、最後まで粘ろうと思ったが粘れなかった。チームのために、もっと貢献したかった」とレースを振り返った。もう一人の池田千奈美(1年 駒大苫小牧)は12位に留まった。

その他の山学勢は、女子1000mが振るわなかった。3人が出場したが、土田愛選手(4年 駒大苫小牧)の6位が最高、500mが専門の梅川風子(4年 大検)は9位、阿部美沙希(2年 白樺学園)13位となった。2部の男子は、3000mで由井翔選手(2年市立長野)が1位、由井篤樹選手が(2年 佐久長聖)が3位となり、順当に2部の優勝争いトップを走っている。

一方、フィギュア競技は、宇都宮市の宇都宮スケートセンターで行われ、Aクラスのショートプログラムに那須野 光(3年 東海大三)と、男子Aクラスの中村 智(2年 長野東)が出場した。那須野は、最初の3回転ジャンプはやや乱れたが、次の3回転・2回転のコンビネーションを決めて流れに乗った。曲は[台風]、中盤でコンビネーションスピンを鮮やかに決め、終盤のストレートラインステップも正確に踏んだ。得点44,94で入賞圏内の7位につけた。那須野光選手は「ちょっと緊張して、最初のジャンプはミスしたが、そのあとはリカバリー出来たのでとりあえず良かった。明日はジャンプをミスなく滑って入賞したい」と話した。男子の中村智はSP13位で8日のフリーに挑む。

3日目8日のスピードスケートは、男女1500m、男子1部1万m、男子2部5000mが行われる。1500mが女子総合優勝争いに大きな影響を与える展開になって来た。

文(M.T)カメラ(平川大雪)
| アルバム女子3000m | アルバムフィギュア |

Copyright (C) 2012 YGUPC. All Rights Reserved.