
山梨学院大学の特色ある科目の一つである「地域情報とメディア」の学生CM企画・制作発表会が1月24日、山梨学院広報スタジオで行われた。この科目は、以前山梨県内のマスメディアでドキュメンタリー番組などを手がけた情報発信の専門家である杉山平和講師が担当する実践型授業。学生は、地域情報の意義を学びながら、物事の表現方法や企画力、想像(創造)力、メディアの役割などを考え、学生自らがアイディアを出し合い、CM作りに取り組んだ。今年度は、「大学を地域に発信する」を企画コンセプトに山学大のプロモーション映像を制作。日々の授業では、学生がアイディアの視点や醸成方法を学び、これまでの教育課程で学んだ知識や情報をアウトプットする力を培い、CMの企画や絵コンテ、撮影、編集などを行った。この日の制作発表会では、完成したCM映像を学内の関係者に披露し、CMを制作する上でのコンセプトや視点、苦労した点をプレゼン。15秒という短い時間の中で山梨学院大学の魅力や特徴に焦点を当て、学生の若者らしい感性や斬新な発想を表現した。4グループのCMが放映されると会場からは学生たちに温かい大きな拍手が送られた。
「地域情報とメディア」は、山梨学院大学の法学部・現代ビジネス学部・経営情報学部で開講しており、2年次から受講ができる専門教育科目。番組作りやCM作りを通じ、小中高大学のこれまでの教育課程で蓄積・インプットされた知識や体験をアウトプットできるよう想像(創造)力を培う授業。また、実際に学生自身が仲間と協力して一つの作品を作り上げるため、コミュニケーション能力や実践力、プレゼン能力の醸成も図られる。今年度は4グループに分かれ、各グループが若者の視点・感性で発想・熟考し、山学大の魅力や特徴を伝えるプロモーション映像を制作。学生たちは、地域情報やメディアの役割、意義などを考え、9月から制作の準備に入り、企画から絵コンテ、撮影、編集などを各グループで取り組んだ。お互い意見が衝突し、まとまらないこともあったが、それぞれの想いを理解し、協調し合いながら約5ヶ月の期間をかけ、1つの作品を作り上げた。作品発表に先立ち、指導にあたった現代ビジネス学部の
杉山平和講師は、授業概要を説明し「これまでインプットした知識などをアウトプットすることを主たるテーマに半年間やってきました。考えること、企画すること、形にすること、最終的に分かり易く伝えることができれば、アウトプットが身についたと言えると思います。きょうが、半年間学んできた最終場面になりますが、楽しく、面白く、分かり易く伝えられれば授業の成果があったと言えます」挨拶した。4グループはそれぞれCM放映とコンセプトのプレゼンを行った。今年度はアニメーションを活用した作品や掛詞を使ったユニークな作品、視覚に訴える作品などが披露されそれぞれのグループが様々な多角的な視点から個性的なCMを発表した。プレゼンの中で学生らは、「思っていることを人に伝えることが大変でした」「物事を考える上で違った視点で捉えることができた」「作る過程で色々な案を出したので発想力が豊かになったと思う」などと感想を語った。
4グループの作品発表後、
古屋忠彦学長は「商業ベースのCMと比較すると差を感じるが、CM制作の意図や思いがプレゼンで表現されており、頼もしく思い、嬉しく思います。きょう発表された作品からは熱意や真面目さなどの一生懸命さが伝わってきました。一つのことを成し遂げることが簡単ではないことがわかったことが収穫になったと思います」と講評を述べた。
文(Y.Y)、カメラ(平川大雪)
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