山梨学院パブリシティセンター
スイーツマイスター実技試験
〜山梨学院短期大学のオリジナル認定資格試験〜
〜フードクリエイトコース2期生ら29人合格〜

山梨学院短期大学で2月1日に「スイーツマイスター」実技試験が行われた。スイーツマイスターは、3年前の食物栄養科フードクリエイトコース開設時に設けられた山梨学院短大独自の認定資格。スイーツと食品に関する知識と製菓技術を身につけ、必要単位を修得した上で、実技試験に合格したものに認定資格が与えられる。試験の内容は、山梨県産の農畜産物や加工品を活用してオリジナルスイーツを制作するというもの。食物栄養科フードクリエイトコースの2期生27人と食物栄養科栄養士コースの2年生2人が、実技試験に挑んだ。2年間の勉強の成果を詰め込んだ洋菓子・製パン・和菓子29作品を三神敬子学事顧問、内藤傳二特任教授ら5人が審査した結果、全作品とも評価基準点を上回り、受 験者29人全員が合格となった。


山梨学院短大独自の認定資格「スイーツマイスター」の実技試験は5つの視点から評価される。1、安全性、2、地域素材の活用、3、独創性、4、視覚性(美しさ・センス・好感度)、5、味覚性(おいしさ)。それぞれについて、A評価(良い)20点、B評価(普通)10点、C評価(良くない)5点で採点。(20点×5=100点)、5つの視点合計が50点以上ないと合格とならない。学生は、試験前に「製作するスイーツの名前」「材料・分量」「作り方」「製作する菓子の意図や食材に対する思い」をレポート用紙に記入提出して実技試験に臨んだ。調理時間が2時間と限られているので、ある程度の事前準備は許されるが、出来上がったものの持参は許されない。焼く・蒸す・デコレーション作業は設定時間の中で行わなければならない。

学生たちが作り上げた作品は「パンプキンムースケーキ」「キウイフルーツのムースとレアチーズケーキ」「トマトのレアチーズケーキ」など洋菓子が25作品と多数を占めたが、製パンが3作品、山梨特産の枯露柿を巧みに加工した「干し柿の饅頭」が唯一の和菓子作品として製作された。受験者の一人、岐阜県からフードクリエイトコースに進学し、卒業後は甲斐市の洋菓子専門店への就職が内定したという田家みゆきさんは洋菓子「天空カボチャのほっとアントルメ」を製作、「岐阜出身者は私一人だったが、山梨に来て温かい友達と出会い、卒業したくないほど楽しい時間を頂いたことへの感謝の気持ちを込めて作りました。温かいパンプキンと冷たいアイスの温度差を楽しんでもらえたら嬉しい」と先生と友人と卒業への思いも込めた作品作りを振り返った。

完成した29作品は、スイーツスタジオ2階の審査会場に並べられ、三神敬子学事顧問、洋菓子担当内藤傳二特任教授、製パン担当輿石輝夫講師、和菓子担当小澤精講師ら5人の審査員が、見た目の美しさや味の美味しさ、安全性、独創性などについて、一つ一つ手に持ち、試食して丁寧に審査を行った。審査結果は、いずれの作品も50点以上の評価を獲得し29人全員が合格と認定された。内藤傳二特任教授は「授業では3人から4人のチームで製作することが多かったので、一人ですべて作るのは大変だったと思いますが、全員が素晴らしい作品を作ってくれて嬉しく思います、ありがとう」と成長した教え子に逆に感謝の言葉を述べた。三神敬子学事顧問は「皆さんおめでとう、全部美味しかったです。皆さんが真心こめて一人が一つずつ一生懸命作った作品は、自分の子どものようなものです。すごい自信につながります、皆さんが進むお仕事は、終わりのないどこまでも発展し続けることが出来る分野です。今日の気持ちや感覚を忘れないで社会に出てください」と実技試験合格を称え、まもなく旅立ちの時を迎える学生たちを励ました。29人が獲得したスイーツマイスターの資格認定証は、3月15日の卒業式で授与される。

文・カメラ(M.T)
アルバムはこちら

Copyright (C) 2012 YGUPC. All Rights Reserved.