山梨学院パブリシティセンター
千葉国際クロスカントリー
〜全国の強豪校・強豪選手と互角勝負実力証明〜
〜山梨学院高駅伝部男女都大路からさらに成長〜

第48回千葉国際クロスカントリー大会が2月10日、世界クロスカントリー選手権(3月・ポーランド)の代表選考会を兼ねて千葉市の昭和の森で開催された。全国の強豪校・強豪選手が一堂に集まる大会に、師走の京都・都大路での全国高校駅伝で男子8位入賞・女子12位、ともに山梨県勢過去最高順位・最高記録を出した山梨学院高校駅伝部から男子14人、女子11人が出場した。レースの結果、男子は8キロの部で上田健太が14位、4キロの部で西山令が18位に入った。一方、女子は5キロのみで、高橋真以が15位、青葉愛が高橋より1秒遅れの17位、斉藤暁が4秒遅れの19位で3人連続してゴールした。20位の選手と優勝した上原美幸(鹿児島女高)のタイム差は40秒、わずか4 0秒の間に20人がゴールを駆け抜ける大混戦のレースだった。
千葉国際クロスカントリー大会は、毎年2月に千葉市の昭和の森公園で開催される。中長距離種目の日本国内有力選手や外国人選手を招いて開催され、丘陵地の起伏を生かした1周約3000メートルのコースを周回して競技が実施される。陸上競技場で開催されるトラックレースと異なり、山あり谷あり障害あり、選手は「クロカン坂」と呼ばれる急坂や障害物への対応を迫られる。大会種目は、中学の部が男女3000m。ジュニア(高校)の部男子は8キロと4キロ、女子は5キロ。一般の部男子は12キロと4キロ、女子は8キロで競われた。躍進をとげた都大路から1ヵ月半、山梨学院高駅伝部の各ランナーは、冬場トレーニングの一環として、アップダウンの激しい難コースに挑んだ。

山梨学院勢の成績(100位以内)
Jr男子4km
タイム 名前 学年 備考
18位 12,43
西山 令 2年 トップと23秒差
         
Jr男子8km
タイム 名前 学年 備考
14位
24,30 上田健太
2年 日本人トップと41秒差
44位
25,07 矢ノ倉弘 2年  
78位
25,35 市谷龍太郎 2年  
         
jr女子5km タイム 名前 学年 備考
15位
16,59 高橋真以 1年 トップと35秒差
17位
17,00 青葉 愛 2年 トップと36秒差
19位
17,03 斉藤 暁 1年 トップと39秒差
41位
17,27 畠山実弓 1年  
44位
17,31 塩川 結 2年  
52位
17,39 田中結女 3年  
59位
17,45 坂口真子 1年  
63位
17,47 榑林万由子 1年  
96位
18,17 杉山汐音 2年  
         
一般12km
タイム 名前 学年 備考
28位
37,02 田代一馬 1年 山梨学院大 日本人21位
79位
39,16 依田崇弘 職員 山梨学院クラブ
88位
40,02 渡邉大樹 1年 山梨学院大
         
一般4km
タイム 名前 学年 備考
41位
12,50 光田佳樹 1年 山梨学院大
42位
12,52 増田優太 2年 山梨学院大

大会の結果、一般男子12キロは4位の矢野圭吾(日体大)、ジュニア男子8キロは2位の山中秀人(日体大)が日本人トップ。男子は今年の箱根駅伝で30年ぶりの総合優勝を果たした日体大勢の活躍が目立った。ジュニア女子5キロは、12年世界ジュニア選手権代表の上原美幸(鹿児島女高)が16分24秒で初優勝。一般女子8キロは田中華絵(第一生命)が日本選手トップの3位。ローズメリー・ワンジル(青森山田高)が26分8秒の好タイムで優勝した。

ジュニア女子5キロは、優勝した上原美幸以下は2位青木奈波(京都立命館宇治)、3位出水田眞紀(神奈川白鵬女子)、4位福田有以(兵庫須磨学園)、5位大森菜月(大阪薫英女学院)がベスト5で、100位以内はほとんどが全国高校駅伝常連校の選手で占められた。山梨学院の上位3人(高橋・青葉・斉藤)は、都大路で競り負けた愛知豊川高のエース関根花観や白鵬女子の秋山桃子らに競り勝った。周りは名門強豪校の選手ばかりという戦いだったが、山学女子は出場した11人中9人が100位以内に入り、個々の実力は既に全国トップクラスであることを証明した。高橋真以選手「抜いて行っての15番だったので、そこの粘りは出来たと思いますが、入賞を目標にしていたので15位は納得していないです。新しい1年生も入ってくるので、その1年生にも負けないように、気持ちを引き締めて、甘えをなくしてやって行きたい」。青葉愛選手「入賞した人たちは、自分と同じ2年生。トラックだと入賞した人たちと同じくらいで走れるが、クロカンで上りや下りが入ってくるとまだ通用しないことを実際に走って感じました。上りで置いて行かれたので、もっと筋力や蹴る力をつけて上りにも対応できるようにして行きたい」。斉藤暁選手「まだまだ自分の力は全国に通用しないと感じました。スタートで出遅れたことと、人に合わせて走ってしまった。どんどん積極的に前に前にと気持ちを吹っ切れなかった。前の人との差は開かないけれど詰まらないレースをしてしまった。もっと思い切りのいいレースをしたい」。3人は、それぞれのレースを振り返り、自分はこれからだと自分の心に誓った。
萩倉史郎女子監督は「冬場のトレーニングが順調に進んでいることを実感出来るまずまずの手応え、来期が楽しみになって来た」と話した。一方、箱崎孝久男子監督は「西山は昨年4位だったが、今年は体調が良くなかった。上田も大会後風邪で練習を休んでいる。男子は全体として振るわなかった。クロスカントリー大会に向けた練習をする必要がある」と語った。世界クロカン日本代表は、今月23日に行なわれる福岡国際クロスカントリー大会の成績と合わせて選出される。山梨学院高駅伝部は、福岡国際クロカンに男女ともに6人を送り込むことにしている。

文(M.T) カメラ(平川大雪・今村佳正)
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