山梨学院パブリシティセンター
競泳日本短水路選手権 1日目
〜江原騎士が1500mで快泳3位の表彰台に上る〜
〜山下安輝も200m背泳ぎで決勝進出6位に入る〜

第54回日本選手権水泳競技大会競泳競技(25mプール)が2月23日、神奈川県相模原市立総合水泳場(さがみはらグリーンプール)で開幕した。日本のトップスイマーが短水路日本最速をかけて競う2日間の大会に、山梨学院から大学11人、高校2人の計13人が出場する。1日目にヒーローが誕生した。附属高校から進学した江原騎士(大1)が男子1500mで自己ベストを10秒近くも更新する驚異の泳ぎで見事に3位の表彰台に上った。また、女子200m背泳ぎの山下安輝(大1)が予選で出した自己ベストを決勝でさらに更新し6位に入る力泳を見せた。この他、女子200m自由形の金田有加(大2)がB決勝8位、女子50m自由形の本間あかり(大1)が自己ベスト10位、男子個人メドレーの青木健紘(大1)がどちらも自己ベストの400m11位、100m12位となった。七里夏海(高3)はインフルエンザで体調を崩し記録を伸ばせなかった。
水泳シーズンが他の競技より一足早く開幕した。25mプールで競う日本短水路選手権は、ロンドン五輪後初の国内ビック大会、鈴木聡美(大4)、加藤和(大4)ら五輪組みの多くは欠場したが、メダリストの寺川綾・星奈津美・松田丈志と加藤ゆか(OG)らは出場した。4月に行われる日本選手権を占う前哨戦の意味合いもある。

≪男子1500mタイム決勝 江原騎士≫
江原騎士(えはら ないと 大1 山梨学院高)が素晴らしい泳ぎをした。最終組の8コースで泳ぎ最初の25mでいきなりトップに立った。700mまではほとんど独泳、2位以下を2m以上引き離しての1位だった。しかも、日本記録を2秒も上回る驚異的な泳ぎを見せた。あまりのハイペースに観衆は驚きながらも、後半は失速するだろうという見方が多かったのだが、落ちなかった。800mで2位になり、1000mで3位に下がったが、まだ日本記録ペースだった。1300mあたりはきつかったが、1400mからまた加速してラストスパート、14分48秒09でゴールに飛び込んだ。これまでの自己ベスト(14分57秒99)を10秒近くも更新する快泳で3位の表彰台に上った。すごい飛躍と受け止めたのだが、本人は表彰式の後「日本記録を狙っていたので悔しい」と語った。しかも、江原は1500mが専門種目ではない「本当は200mと400mに出たかった」とも話し、明日 は100mに出場する。やせていた高校時代と比べるとこの1年で体が一回り大きくなったように見える。瞬発力の100mから持久力の1500mまでこなすオールラウンドスイマーが、神田監督の指導を受けてシドニー記念プールで泳ぎこみ、一段と成長したことをこの日証明した。4月の日本選手権が非常に楽しみになって来た。

≪女子200m背泳ぎ 決勝 山下安輝≫
山下安輝(やました あき 大1 山口・豊浦高)は予選4位で決勝に進出し6コースで泳いだ。50mは3位でターンしたが、ここから徐々に下がり100mでは7位に後退したが、ラスト50mで巻き返し6位に食い込んだ。タイムは2分07秒16、予選で更新した自己ベストをさらに更新した。レース後「大学に入って公式大会でベストを出したのは始めてなのでその点は嬉しいけど、目標は5秒台だったのでもう少し出したかった。ターンとキックが劣っているのでそこを修正することと、食生活などの自己管理にも気を配って4月の日本選手権ではユニバーシアードを目標に泳ぎたい」と語った。山下も、また、入学後1年でグンと成長した。

その他の山梨学院勢
女子200m自由形金田有加(かねだ ゆか 大2 静岡・磐田農)はB決勝8位となった。レース後「B決勝に進んだのは大学に入って初めてなので嬉しかったが、後半落ちてしまうのが自分の課題。4月までに修正して日本選手権でベストを出したい」と語った。女子50m自由形本間あかり(大1 山形・羽黒高)が自己ベスト10位、男子個人メドレー青木健紘(あおき たけひろ 大2 香川・高松工芸高)がどちらも自己ベストで400m11位、100m12位となった。七里夏海(しちり なつみ 高3)はインフルエンザで体調を崩した影響でタイムが伸びず100m個人メドレー18位、400m個人メドレー35位に留まった。ロンドン五輪に出場したOGの加藤ゆか(東京SC)は50m平泳ぎで実力通り優勝した。

大会2日目は、24日午前9時30分に予選がスタート、午後2時からB決勝、午後3時から14種目の決勝レースが行われる。 
文(M.T) カメラ (平川大雪) 
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