第54回日本選手権水泳競技大会競泳競技(25mプール)は2月24日、神奈川県相模原市立総合水泳場(さがみはらグリーンプール)で男女14種目の予選・B決勝・決勝が行なわれた。前日に江原騎士(大1)が1500mで3位表彰台を獲得した山梨学院勢は2日目(最終日)のレースも各種目で健闘した。このうち女子100m背泳ぎの山下安輝(大1)が予選で自己ベストを出し、前日の200m背泳ぎに続き2日連続で決勝に進出した。ロンドン五輪メダリストの寺川綾や実力者の酒井志穂らと泳ぎ8位に入った。また、女子50m平泳ぎの柴山鈴加(大1)と男子200m個人メドレーの青木健紘(大2)の2人が、ともに予選で自己ベストを出してB決勝に進み、2人ともB決勝2位(全体10位)と健闘した。
≪女子100m背泳ぎ 決勝 山下安輝≫
山下安輝(やました あき 大1 山口・豊浦高)の得意種目は200mだが、100mも健闘した。午前中の予選を1分00秒05の自己ベストで泳ぎ、予選7位で決勝に進出した。ロンドン五輪メダリストの寺川綾(ミズノ)とリオ五輪を目指すために2月から山学大で練習を始めた実力者の酒井志穂(ブリジストン)らの強豪と同じステージに立った。1コースから0,63のまずまずの反応でスタートした。50mは29,50で8位通過だった、100mはまだ発展途上、そのまま順位を上げられず1分00秒10でゴールした。レース後「100mで決勝に残れたのは始めてなのでそこは嬉しいけど、もう少しタイムを出せると思っていたので、そこはちょっと悔しい」と話し「山大学に入って、練習量が高校時代の2倍になりました。練習はとても厳しいけれど、ただ決勝に出るだけでなく1位・2位を争う選手になるよう頑張りたい」と語った。
≪女子50m平泳ぎ B決勝 柴山鈴加≫
柴山鈴加(しばやま すずか 1年 富山商高)は、予選で31秒93の自己ベストをマーク、全体13位でB決勝に進んだ。2コースで泳ぎ、25mは全選手がほぼ横一線だった。最後は予選よりもさらに早い31秒75を出し2位(全体10位)でゴールした。レース後「50mしかないので、スピードを上げることに集中しました。後半少し焦ったが、残っている力を出せた。31秒5台がほしいのでまだまだです。聡美さんや志穂さんのようなトップレベルの人と一緒に練習できるので、すごい刺激を受けています。ストレッチからしっかり取り組む姿勢や心構えといった面も学ばせてもらっています。トレーニング法も参考にして頑張って行きたい」と語った。
≪男子200m個人メドレー B決勝 青木健教≫
青木健紘(あおき たけひろ 大2 香川・高松工芸高)は、前日の400mに続き200mも予選で自己ベストを更新(1分58秒98)し、予選10位でB決勝に進んだ。最初のバタフライは4位、次の背泳ぎでは7位だったが、平泳ぎで一気に順位を2位に上げ、最後のクロールを踏ん張り1分59秒00の2位タイ(全体10位タイ)でゴールした。レース後「レベルが高い中でB決勝に残れたことは嬉しい。調子は上っていて水の感じは良かった。選手権では最低でもベストで泳ぎたい。人と比べるのではなく、自分のベストを積み重ねて行きたい」と話した。
その他の山梨学院勢
江原騎士(大1 山梨学院高)は100m自由形でも自己ベストを更新49秒45で20位となった。男子200m平泳ぎは重森俊二(大3 鹿児島情報高)25位、大林稜典(大2 山口・下関南高)36位となった。女子100m自由形本間あかり(大1 山形・羽黒高)20位。女子100m背泳ぎ竹迫麻澄(大1 愛知・中京大中京高)26位、男子200m個人メドレー福田真大(大3 栃木・白鴎大足利高)26位。高校生は200m平泳ぎ黒部蒔子(高2)21位、200m個人メドレーの七里夏海(高3)30位となった。OGの加藤ゆか(東京SC)は昨日の50mに続き100m平泳ぎも実力通り優勝した。
2日間の戦いを総括して神田忠彦監督は「インフルエンザにかかった選手は力を出せなかったが、それ以外の選手は自己ベストを更新する泳ぎを見せた、まあまあの出来だったのではないかな、日本選手権に向けて弾みがついた」と語った。競泳日本一を決める日本選手権(世界選手権及びユニバーシアード選考会)は、4月11日から14日まで新潟県長岡市で開催される。山梨学院大水泳部員は代表に選出されることと自己記録の更新、上位入賞を目指してトレーニングに励む。
文(M.T) カメラ (平川大雪)
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