
2020東京オリンピック・パラリンピック招致委員会と東京都は2月28日、招致機運を盛り上げる活動として、山梨学院大学らトップアスリートの育成やスポーツを大切にしている5大学と招致活動連携協定を結んだ。締結したのは、山学大と専修大、筑波大、東京女子体育大、日体大の5大学。締結式は、都庁第一本庁舎7階ホールで行われ、山学大からは下田正二郎カレッジスポーツセンター長とロンドン五輪で3個のメダルを獲得した水泳の鈴木聡美選手が出席した。招致委員会の水野正人副理事長は「スポーツを大切にする大学に積極的に支援して頂きたい」と要請した。山梨学院大への連携要請はリオデジャネイロに敗れた2016年招致活動に続き2度目、下田正二郎カレッジスポーツセ ンター長は「山梨学院のスローガンは、勝つまでやめないです。チームジャパンの一員という思いで、地方から炎を全国に広げ、オリンピックを勝ち取るまで全力でサポートしたい」と挨拶した。
連係協定の目的は、招致委員会・東京都・大学がそれぞれの資源を活用し、相互に連携・協力体制を構築するというもの。連携事項は、人的分野及び教育分野での連携、オリンピック・パラリンピック招致に関わる研究分野での連携、オリンピックムーブメント推進に関する連携、国内PR活動での連携の4項目で、具体的には招致PRイベントへの参加、学内イベントでの招致PR、シンポジウム・スポーツイベントの開催などが挙げられている。
締結式には、各大学の代表者とともに、往年の名選手も出席した。専修大からは、48年前の東京オリンピックに出場したフェンシングの大和田智子さん、筑波大からはソウルオリンピック柔道女子52kg級銅メダルの山口香准教授、東京女子大からはロス・ソウル両五輪出場の新体操秋山エリカ教授、日体大からはロス五輪体操金メダルの具志堅幸司教授とロンドン五輪出場の体操田中理恵教員、ただ一人の現役学生選手として鈴木聡美さんが出席した。招致委員会の
水野正人副理事長は「開催都市決定まで200日を切り、3月4日からはIOC評価委員会が東京にまいります。正念場を迎えました。スポーツを大切にする大学に積極的に支援して頂きたい」と協力を要請した。東京都の
雑賀誠スポーツ振興局理事は「今回5つの大学にお願いしましたが、今後、これを全国の大学に広げて行って支援の輪を広げて行きたい。9月7日ブエノスアイレスで良い感動を得たい。皆さんの協力をお願いします」と述べた。
下田正二郎カレッジスポーツセンター長は「山梨学院のスローガンは、勝つまでやめないです。チームジャパンの一員という思いを強く持って、地方から炎を全国に広げ、オリンピック招致を勝ち取るまで全力でサポートしたい」と挨拶した。
鈴木聡美選手は「ロンドンオリンピックの後、子どもたちや年配の方など、たくさんの方から勇気や感動と笑顔をもらったと声をかけてもらいました。東京でオリンピックとパラリンピックが開かれると、もっとたくさんの選手やもっとたくさんの人が、この感動や夢をもっと身近に感じることが出来るんじゃないかと思います。是非、東京でオリンピックが開催出来ますように、よろしくお願いします」と語った。
2020年夏季オリンピックの立候補都市は東京、イスタンブール(トルコ)、マドリード(スペイン)の3都市。9月7日にアルゼンチンのブエノスアイレスで開催されるIOC総会で開催地が決定する。招致委員会は、一県一大学を目標に大学との連携を増やしたいとしており、今後は国内の招致機運を盛り上げる活動を加速させ、招致の成功を目指すことにしている。
文(M.T)カメラ(平川大雪)
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