山梨学院パブリシティセンター
謎の飛行物体が飛来!
〜鮫?「シャーク12号」キャンパス上空を舞う〜
〜山梨学院短大保育専攻生がユニークな卒業制作〜

山梨学院短大専攻科保育専攻の学生が、巨大なソーラーバルーンの製作に挑み浮上実験を試みた。幼児教育や児童教育現場に立つために学んでいる学生たちが、図画工作科教育研究の一環として取り組んだもの。テーマは、造形と化学を結びつけた体験の創造。園児がわくわくする授業をするにはどうしたらいいのか、近い将来に小学校や幼稚園教諭・保育士となる保育専攻2年生にとっては、最終学年の後期に取り組む山梨学院短大伝統の実践研究。学生同士で話し合いユニークなものを創造するいわば卒業制作。今年度の12人が取り組んだのは体長20mの巨大な鮫の形をしたソーラーバルーン、命名「シャーク12号」。使用されている素材は、農業用マルチビニールシート。無風の晴れた朝を選び浮上 実験、キャンパス中央広場にふわりと浮かび上がった。
2月28日午前8時、山梨学院短大専攻科保育専攻2年生12人がキャンパス中央広場に真っ黒なビニールシートを持ち込み、畳んでいた状態から広げ始めた。へその緒と呼んでいる腹部から、送風機で風を送り込み、徐々に膨らみ始めた。バルーンの中の空気が、太陽の光で温められると浮かび上がる設計。最初は浮いてもすぐに落下してきたが、次第に中の空気が温まり、30分後には、キャンパスセンター棟の屋根よりも高く舞い上がった。午前8時台だったため、キャンパスは閑散としていたが、出勤してきた教職員や、朝練習中のレスリング部員らが驚いて上空を見上げた。凧糸を持ってソーラーバルーンを支えている学生の説明によると、体長約20mの巨大な鮫だという。命名は「シャーク12号 」、素材は太陽の光を最も効率よく利用するために農業用マルチビニールシートを使用、各部分を分担して作り、テープで合体させた。そう言われれば、鮫にも見える「シャーク12号」は晴れ、無風の絶好のコンディションに恵まれ、ソーラーバルーンとなってゆったりと浮かび上がった。制作に携わった村松愛美さん(左)と輿石沙輝さん(右)は「皆で色々意見を出し合い、ライオンやペンギンなどいくつもの意見が出ましたが、最終的に鮫が面白いだろうと決めました。最初に設計図を作り、紙のミニチュアや型紙を用意して準備、各部分を合体させて完成させました。大成功です」と顔をほころばせた。指導に当たった伊藤美輝教授は「子どもたちにわくわく体験を教えるために行なう造形と化学を結びつける研究。造形的にも工夫して、チームワークよく共同制作できました。寒くて、風がなくて、陽が出ている今日は最高の条件、今年のシャーク12号が、今までで一番高く上がったのではないかな」とフライト実験成功を称えた。

文・カメラ(M.I)
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