
国公立大学の前期日程合格発表が3月9日前後に相次いで行われ、山梨学院高校を卒業した小林伸君が東京大学理科1類に、簗田由梨子さんがお茶の水女子大学文教育学部にそれぞれ現役合格した。小林伸君は「物理チャレンジ2012」銀賞「化学グランプリ2012」銅賞を獲得、卒業式で今年度の創立者古屋賞を受賞している。11日に学校を訪れ合格を報告、吉田正教頭と担任の堀内義仁教諭の祝福を受けた。簗田由梨子さんも同じように11日に合格を報告した。3月11日現在の難関国公立大学合格者は、2人の他に一橋大1名、名古屋大1名、梨大医学部4名、筑波大1名、金沢大1名など。難関私立大学の合格者は早大4名、慶大3名、上智大2名、東京理科大多数などとなっている。母系の山梨学院大、山梨学院短大への進学者も昨年より増加している。
山梨学院高校は、3つのコースごとに目標を掲げて進路指導を行っている。特別進学コースは、やる気を最大限に伸ばすと共に、難関国公立大学や難関私立大学への現役合格。進学コースは、文武両道において生徒の個性や適性を伸ばすと共に、母系大学や母系短大への進学。英語科は、豊かな語学力や国際感覚を身につけるとともに、私立文系大学への進学を進路指導の基本に置いている。
東大に合格した
小林伸君は「数学でちょっと失敗した箇所があったので、掲示板の前に立つ時は不安でした、嬉しかったです。将来は大学院まで進み、理論物理量子力学の研究者になりたい」と語った。受験した早大・慶大・東京理科大のいずれにも合格。担任の堀内義仁教諭は「誠実で思いやりとリーダーシップがあり、3年間学級委員長を務めてくれた。誰からも愛される模範的な生徒」と話している。御茶の水女子大に合格した
簗田由梨子さんは、「携帯のネットで合格を確認してから掲示板を見に行きました。異文化の接触で起きる民族紛争の解決策を考えるような国際貢献できる人間になりたいので、合格した3大学の内早大文化構想学部に進学します」と話す。担任の塩沢ちづる教諭は「2人の兄が東大に進んでいるので、プレッシャーはあったと思いますが、闘志を内に秘めてクールに振舞える緻密な努力家です。自由登校になってからも毎日登校して過去問題に取り組んでいました」と努力を称えた。
特進コースが把握している3月11日現在の難関大学合格判明数は、国立大学が東大1名、お茶大1名、一橋大1名、名古屋大1名、梨大医学部4名、梨大工学部2名、金沢大1名など。私立大は早大4名、慶大3名、上智大2名、東京理科大多数などとなっている。吉田正教頭は「期待されて入れなかった子もいたが、来年雪辱してもらいたい。92人の少ない人数で、これだけ良く頑張っている。国公立志向が高まっている」と分析している。
英語科も31人中延べ34人が合格と非常に健闘している。辻村彩香さんが慶大文学部に合格したほか、特に文武両道に励んだ生徒の頑張りが目立つ。陸上の剱持早紀さんが筑波大体育専門学部、野球部エースの廣瀬直紀君が中大商学部、水泳の七里夏海さんが立教大経営学部、新体操の三枝栞さんが青学大に合格、それぞれが大学でもスポーツと勉強の両立に励む。
進学コースでは、山田純平サッカー部前主将や吹奏楽部深澤瑞生前部長など多数が昨年以上に母系の山梨学院大、山梨学院短大に進学するほか、野球部の坂上泰斗君日大、スキーの藤原颯大君近大、駅伝の田中結女さん玉川大など、各部の選手が多数の大学に合格している。
文・カメラ(M.T)