
平成24年度山梨学院大学・同大学院、山梨学院短期大学・同専攻科の合同卒業式、学位授与式、修了証書授与式が3月15日、大学古屋記念堂で行われた。今年度の卒業者及び修了者は、総合計1162名、(内訳、大学院学位記授与者31名、大学法学部451名、現代ビジネス学部197名、経営情報学部192名、短大食物栄養科112名、保育科167名、専攻科修了者12名)。大学と大学院は古屋忠彦学長から、短大と短大専攻科は赤井住郎学長から、それぞれの総代に卒業証書・学位記・修了証書が授与された。在学中に顕著な活躍で大学の名声を高めた学生に贈られる創立者古屋賞に、レスリング部の金澤勝利選手、柔道部の山部佳苗選手、ロンドン五輪に出場した水泳部の鈴木聡美・加藤和 両選手が選ばれ、4人に表彰状と記念品が贈られた。黒のスーツや卒業袴姿などで出席した卒業生は、教授と保護者らの拍手に送られ、その胸に希望を抱いて酒折のキャンパスから社会に巣立って行った。
最初に各学部や研究科の総代に卒業証書・修了証書・学位記が授与され、教員免許状及び資格証明書等取得者数が紹介された。
古屋忠彦大学長は「人間は自分の足で、自分の意志で、前に前に進むようにできています。諦めない心と自分への期待があれば、人間は進化し続けることができます。[若者は荒野を目指す]という謳い文句があります。皆さんは、これから世間や社会という荒野を自分の足で踏みしめて進んでいかなければなりません。本学で培った何事にも果敢にチャレンジするチャレンジ精神と、失敗しても怯まない逞しさに磨きをかけて、この困難な時代を力強く乗り越えていってほしいと願っています。時代は繰り返し、若者に厳しい試練を求めるでしょうが、決して挫けず、いつの日か、満場のすべての卒業生諸君が見事にその志を遂げることが出来ますよう心から祈念します」とはなむけの言葉を贈った。
続いて、200インチのスクリーンに活躍の模様が映し出される中、創立者古屋賞の表彰が行なわれた。レスリング部の金澤勝利選手は、平成24年度全日本学生レスリング選手権120kg級フリー・グレコ両スタイル制覇で文部科学大臣杯を獲得するなど各種大会で活躍。柔道部の山部佳苗選手は、平成24年度全日本女子柔道選手権で柔道日本一に輝いた他、学生柔道優勝大会で母校を大学日本一に導くなど大きく貢献。水泳部の加藤和選手はロンドン五輪200m個人メドレーに出場、福島県出身者初の五輪競泳選手として地域の人々に夢と希望を与えるなど各種大会で活躍。鈴木聡美選手はロンドン五輪で100m平泳ぎ銅、200m平泳ぎ銀、400mメドレーリレー銅の3個のメダルを獲得、日本 女子選手初の快挙を成しとげるなど山梨学院の名声を著しく高めた。それぞれの活躍と功績を称え、4人に表彰状と記念品が贈られた。卒業生代表の法学部法学科
坂口あやさんは「瞬く間に過ぎた4年間、多くの尊敬できる先輩やかけがえのない友人とも巡り会うことも出来ました。晴れて卒業の日を迎えられましたことをとてもうれしく思うと共に一抹の寂しさも感じています。私たちは、それぞれに新たな一歩を踏み出すことになります。様々な困難に直面することもあると思います。そんな時は、本学で学んだ知識や経験を礎に粘り強く乗り越えて行きたいと思います」と旅立ちの挨拶をした。
式を終えた卒業生は、それぞれの学部や学科の学び舎で、演習単位で証書を受け取った。キャンパス中央広場では、それぞれの部活の後輩たちが旅立ちの日を向かえた先輩たちを待ち構え、野球部は胴上げで、ホッケー部はアーチを作って送り出すなど、別れを惜しむ光景がキャンパスのあちこちで繰り広げられた。1162人の卒業生は、恩師や仲間たちと別れの言葉を交わし、想い出に変わった昨日までの学園生活と、明日から始まる新生活への思いを胸に、新たな道に踏み出して行った。
文(M.T) カメラ(平川大雪)
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