山梨学院パブリシティセンター
ホッケー日本リーグ女子が開幕
〜山学大ホッケースタジアムで開幕戦1敗1分け発進〜
〜今年の女子は「FOR THE TEAM」で一丸〜

高円宮杯2013ホッケー日本リーグ女子が4月6日・7日の両日、開幕カードの4試合を山梨学院ホッケースタジアムで行った。4試合とも学生同士対決となり、山学大は初日の立命館大戦は0−1と惜敗、2日目の天理大戦は1−1で引き分け、1敗1分け勝ち点1で発進した。日本リーグ女子は、社会人と学生の8チームが2回総当たりで順位を競う。今シーズンは、国際大会の関係で2カ月間の短期決戦で優勝を争うことになった。今年の山学女子は、昨年までチームを牽引した日本代表の伴田久美と中畝地里沙が卒業したが、ロンドン五輪出場の田中泉樹や抜群のパワーを持つ藤井美沙、突破力のある佐藤圭・五島梨奈、スタミナ抜群の浦島千春ら力のある選手が多数揃っている。ただ、まだプレーの 精度とボールへの執着力が欠ける。松瀬有里主将を中心に「FOR THE TEAM」を今年のチームテーマに掲げ、日本リーグで力を高め、全員一丸で王座奪還とインカレ連覇を目指す。
ホッケーシーズンが開幕した。男子の日本リーグは例年通り春から秋までの長期開催となるが、今年の女子は、国際大会の日程の関係で4月6日から5月26日までの2カ月間で順位を競う短期決戦となった。開幕戦の試合会場は山梨学院ホッケースタジアム。桃の花をすべて散らしてしまうほどの春の嵐と信玄公祭りの甲府盆地で、学生チームの山学大・東海学院大・天理大・立命館大の4チームが、それぞれ2試合を戦った。

2013ホッケー日本リーグ女子開幕戦
≪山梨学院大vs立命館大≫(4/6)於 山梨学院ホッケースタジアム
● 山梨学院大 0
前半 0−1
後半 0−0
1 立命館大 ○
得点 山内理恵子(立命)

山梨学院CROWNING GLORIESは、6日の開幕試合を雨が降りしきる中、夕方16時から立命館大ホリーズと戦った。試合開始から一進一退の攻防が続いたが前半18分、サークル内で一瞬ノーマークを許し、立命の山内に先制点を与えてしまった。後半は押し気味に試合を進め、ペナルティーコーナー(PC)のチャンスを3度得たが、いずれも決められなかった。3本目のPCは田中泉樹(3年 岩手・不来方)から、ゴール前に走り込んだパッサーの高田結菜(3年 島根・横田)にパスが渡り、タッチシュートを放ったが、相手GKにダイビングセーブされ追いつけなかった。

2013ホッケー日本リーグ女子第2戦
≪山梨学院大vs天理大≫(4/7)於 山梨学院ホッケースタジアム
△ 山梨学院大 1
前半 0−1
後半 1−0
1 天理大 △
得点 高木夕陽(天理)、藤井美沙(山学)

7日の第2戦は晴天に恵まれ、午前10時から天理大ベアーズと対戦した。この試合も実力は伯仲していた。先に得点したのは天理大、前半13分にMF高木にヒットシュートを決められ先制を許した。山学もシュートを放つが枠をとらえられずに前半終了。後半は山学がずっと押し気味だった。そして、24分に得た3度目のPCをMF藤井美沙(2年 大阪・羽衣学園)がプッシュで決めて同点に追いついた。28分に天理の6番勝又にドリブル突破されキーパーと1対1の場面を作られたが、GK勝部奈穂(4年 島根・横田)がナイスセーブでチームを救った。その後は、互いに一歩も譲らず激しく攻防、ともに得点を奪えず引き分けた。

試合後、選手を集めたジョン・シアン監督は「昨日は動きが悪かった。今日は、昨日よりは自分たちのゲームが出来ていた。やろうとしていることは間違っていないが、まだチームとして出来上がっていない。一日で出来ることではない、少しずつ積み上げて、結果を残せるように力をつけて行こう」と励ました。松瀬有里主将は「状況判断ミスで相手にチャンスを与えてしまった場面があり、2試合とも自分たちのミスから失点をしてしまった。今シーズンの目標は王座の奪還とインカレ2連覇です。それだけにとどまらず、日本リーグや全日本で上位に入れるよう、全員がフォア・ザ・チームの精神で一丸となって頑張って行きたい」と語った。そして、山学ホッケー部に強い味方が帰ってきた。昨シーズンまでソニーHCでプレーしていたOGの飯村美香さんと名古屋フラーテルでプレーしていたOBの三澤孝康さんの2人の前日本代表が母校のコーチとしてチームを支えてくれることになった。仕事の傍らチームを支える飯村美香さんは「自分が学んできたことのすべてを後輩たちに伝えたい」と話し、試合後の選手たちに良かった点、悪かった点、改善点を伝えていた。

開幕2連戦の結果は、東海学院大2連勝(勝ち点6)、立命館大1勝1敗(勝ち点3)、山学大1敗1分け(勝ち点1)、天理大1敗1分け(勝ち点1)となった。シーズン開幕戦で見せた4大学の実力はまさに伯仲、試合の度に勝者が変わるのではないかと思われるほど拮抗している。山学女子は、2カ月間の短期決戦日本リーグで、プレーの精度とボールへの執着力と自分たちの力を高め、全員一丸で王座奪還とインカレ連覇を目指す。

文(M.T) カメラ(平川大雪・M.T)
アルバム立命館大戦   アルバム天理大戦
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