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 第８９回日本選手権水泳競技大会競泳競技は４月１２日、新潟・長岡市のダイエープロビスフェニックスプールで大会２日目のレースが行なわれた。男女５０平泳ぎなどの予選・Ｂ決勝・決勝が行われた。山梨学院勢は、５０ｍ平泳ぎに鈴木聡美・柴山鈴加、２００ｍ自由形に金田有加・江原騎士、１００ｍ背泳ぎに山下安輝・竹迫麻澄・酒井志穂、８００ｍ自由形に浅山美貴が出場した。現役勢は、江原騎士があと一歩で決勝進出の９位でＢ決勝に進みＢ決勝２位（全体１０位）を獲得。金田有加・山下安輝もＢ決勝に進み、金田３位（全体１１位）、山下４位（全体１２位）となった。また、カレッジスポーツセンター研究員でミキハウス山梨の２人は、鈴木聡美が５０ｍ平泳ぎも制し２冠を獲得。酒井志 穂は１００ｍ背泳ぎ２位となった。
≪男子２００ｍ自由形 Ｂ決勝 江原騎士≫ 江原騎士（えはら ないと ２年 山梨学院高）は、けがのために一時練習が出来ない時期があったが、日本選手権に向けて追い込み、何とか体調を戻してレースに臨んだ。午前中の予選で、昨年のインカレで記録した自己ベストと同タイムの１分４９秒６９で泳いだが、９位で決勝に一歩届かなかった。悔しさをこらえ午後４時過ぎからのＢ決勝レースに臨み、自己ベスト更新の１分４９秒３８（自己新・県新・山学新）でゴールしＢ決勝２位となった。「けがのいい訳はしたくないです。両親の協力とコーチ、トレーナーなど色々な人の応援で選手権に出場できた。明日の４００も全身で泳ぎ、これからの水泳人生を精一杯楽しめるよう、全力を出し切りたい」。１００ｍから１５００ｍまでこなすオール ラウンダーは、中でも得意とする明日の４００ｍに賭ける。 ≪女子２００ｍ自由形 Ｂ決勝 金田有加≫ 金田有加（かねだ ゆか ３年 静岡・磐田農）は、午前中の予選を１３位で終えたあと「納得できる練習が出来ていたので、（昨日の）４００も（今日の）２００もベストを出せると思ったので悔しいです」と話し、午後４時過ぎからのＢ決勝に向かった。最初の５０ｍは４位だったが、１００ｍでは３位、１５０ｍでは２位に上った。１７０ｍ付近で３位に下がったが、そこから粘り２分０３秒４５の３位でゴールした。「昨日より良かったが、最後につなげなかった。これが今の実力、緊張した中でもベストが出せるよう、取り組んで行きたい」。９月の学生選手権（インカレ）でのベスト更新を誓った。 ≪女子１００ｍ背泳ぎ Ｂ決勝 山下安輝≫ 山下安輝（やました あき ２年 山口・豊浦）の得意種目は２００ｍ。距離の短い１００ｍはまだ不安定、予選１２位でＢ決勝に進んだ。最初の５０ｍは３１秒１５で７位通過だったが、ここから猛然と追い上げた。最後は順位を４位に上げて１分０３秒１２でゴールした。「感覚は悪くなかったのに、タイムが悪かったので驚いた。残念ですが、感覚は悪くないので、最終日の２００ではベストは出せると思うので、しっかり泳ぎたい」。持久力勝負２００ｍでの巻き返しを誓った。 この他の現役勢は、５０ｍ平泳ぎの柴山鈴加（２年 富山・富山商）が自己ベストの３２秒９８で泳いだが１９位でＢ決勝進出ならず。８００ｍ自由形の新星浅山美貴（１年 静岡・磐田農）は８分５４秒０３に留まり１３位で決勝進出を逃した。１００ｍ背泳ぎの竹迫麻澄（２年 愛知・中京大中京）は１分０４秒３０で３７位だった。 一方、シドニー記念水泳場で練習に励んでいる山梨学院カレッジスポーツセンター研究員でミキハウス山梨所属の鈴木聡美と酒井志穂の２人は健闘した。鈴木聡美は４連覇を達成させた初日の１００平泳ぎに続き、５０ｍ平泳ぎも圧勝で制して２冠を獲得した。五輪を逃した後、神田監督の指導を受けるために１月末に福岡から移住し、山梨でリオ五輪を目指す酒井志穂は、１００ｍ背泳ぎに出場しロンドン五輪銅メダルの寺川綾に次ぐ２位となり復活を宣言した。 明日の大会３日目は、男女５０背泳ぎ、女子１００ｍ自由形、男子４００ｍ自由形、男女２００ｍバタフライ、男女２００ｍ個人メドレー、女子８００ｍ自由形決勝が行われる。山梨学院勢は、５０ｍ背泳ぎに山下安輝・竹迫麻澄・酒井志穂、１００ｍ自由形に本間あかり、４００ｍ自由形江原騎士、２００ｍバタフライに川津久志、２００ｍ個人メドレーに青木健紘が出場する。
文（Ｍ．Ⅰ） カメラ（平川大雪） | アルバム江原騎士選手 | アルバム金田有加選手 | アルバム山下安輝選手 | |
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