山梨学院パブリシティセンター
春季関東高校野球山梨大会 準々決勝
〜甲府工の高野投手をついに攻略ベスト4に進出〜
〜主将大下初回先制2点弾、梅原好投上原好救援〜

第65回春季関東高校野球山梨県大会は5月3日、甲府・小瀬球場で準々決勝4試合が行われた。第1試合日川高、第2試合富士河口湖高、第3試合東海大甲府高がそれぞれ準決勝進出を決めた後、山梨学院高は第4試合で甲府工と対戦した。試合の開始時間は午後5時30分、3回表からはナイター照明の下での試合となった。甲府工の高野翔投手は、1年の時からエースの甲工の大黒柱。山梨学院は3連敗中だった。しかし、初回に主将の3番大下拓馬がいきなりの2点本塁打をライトスタンドに打ち込み苦手意識を払しょくした。攻撃陣は足をからめた会心の攻めで5点を奪い、投手陣は先発の梅原隆斗が8回途中まで1失点好投、リリーフした上原進も好救援、甲府工に5−1で勝利し関東大会の出場権 が懸かる準決勝進出を決めた。


春季関東高校野球県大会準々決勝≪山梨学院vs甲府工≫(5/3)甲府・小瀬球場

 
1
2
3
4
5
6
7
8
9
合計
甲府工業高
0
0
1
0
0
0

0

0
0
1
山梨学院高
2
0
0
0
0
1
1
1
×
5

バッテリー梅原→上原―結城(山学)、高野→野田(涼)―野田(大)(甲工)  
本塁打 大下(山学)、2塁打 大下・福本(山学)、明石(甲工)、 
安打数 山学7安打、甲工7安打

試合は1回裏にいきなり動いた。3番大下拓馬(3年 主将)が1死2塁から甲工のエース高野翔(3年)のチェンジアップを鋭く振り抜き、ライトスタンド最上段に放り込む2点本塁打で先制した。ナイターに突入した3回表に、甲工の1番明石隆宏(3年)にライトオーバー2塁打を打たれ1点差に迫られたが、6回裏から3イニング連続して1点ずつ奪い、苦手意識のあった高野を攻略した。山学の先発左腕梅原隆斗(3年)は良く踏ん張った。2戦目は先発5回を投げて勝利投手となったが、3番手で登板した初戦も2戦目も四死球を与える場面が多かった。この試合はコントロールが定まり、変化球を主体に8回1死まで投げた。甲工打線に7安打を許したが、ピンチを3回併殺で切りぬけるなど、要所を締めて1失点と巧投した。リリーフした右腕の上原進(2年)も過去2戦とは別人のコントロールで、8回と9回を完ぺきに抑え切った。

梅原隆斗投手「甲府工業にはずっと負けていたので、何が何でも勝とうと初回から飛ばしました。前回よりは良かったが悪い所もあったので80点ぐらいの出来です」。大下拓馬主将「(本塁打は)インコースに甘く入って来たチェンジアップでした。自分たちが目指す野球に近い試合が出来たので、いいイメージが残りました。明日の東海甲府戦も初回から行けるようにしたい」。吉田洸二監督「キャプテンの一発で落ち着けたのではないかな。甲工はいいチームだなという印象を持ちました。先発の梅原を8回1死で変えたのは、相手打線のタイミングが合って来たので変えました。うちは左打者が多いのですが(9人中7人が左打者)、左バッターの膝元で落ちるボールを見送ることと、高めのボールを振らないことが夏までにしっかり出来るようにしたい」と準々決勝戦を振り返った。

ベスト4は、日川、富士河口湖、東海大甲府、山梨学院の4チームとなった。準決勝は明日5月4日に、小瀬球場で2試合が行われる。山梨学院は午後1時開始予定の第2試合で、東海大甲府高と対決する。

文(M.T) カメラ(平川大雪)
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