高校スポーツ最大の祭典"高校総体"がいよいよ開幕した。第65回山梨県高等学校総合体育大会春季大会は5月8日、甲府・山梨中銀スタジアムで開会式が行われた。今年の入場行進の先導を務めたのは山梨学院高校チアリーダー部、青と黄色のコスチュームで華麗に選手を誘導した。昨年度女子総合優勝の山梨学院高は、男子総合優勝の甲府工高に続き2番目に入場、参列した全選手が爽やかに力強く行進した。昨年度女子総合優勝旗を生徒会副会長の星野百萌さんが返還し大会の幕が開いた。初日の山梨学院勢は陸上競技で優勝が続出した。3000m障害で矢ノ倉弘が県高校新で2連覇を達成。フィールド競技で西中山創が4日の先行開催で優勝したハンマー投げ、円盤投げに続き、砲丸投げでも優勝を飾り投てき種目3冠を獲得。女子800mでは山学トリオが 表彰台を独占した。この他、テニス団体女子優勝・男子準優勝、ホッケー優勝、空手男子個人形優勝など、チーム山梨学院は上々のスタートを切った。
≪陸上競技≫
競技数の多い陸上は4日に始まり、8日が大会2日目となる。最初の決勝種目女子砲丸投げで澤登裕佳(2年)が優勝し勢いをつけた。男子砲丸投げの西中山創(3年)が13m38の自己ベストの投てきで優勝、4日に獲得したハンマー投げ・円盤投げと合わせ3冠を獲得した。表彰式の西中山創選手は「ハンマーと砲丸で自己ベストを出せたのは嬉しいが、得意の円盤で出せなかった。南関東では円盤でベストを出したい」と飛躍を誓った。筑波大に進学した姉の剱持早紀と見た目はそっくりな剱持クリア(1年)が走り高跳びでまず優勝した。明日の走り幅跳びで姉妹連覇を目指す。トラック競技では3000m障害の矢ノ倉弘(3年)が一際輝いた。スタートの号砲とともに飛び出し終始独走、他の選手を全く寄せつけない別次元のレースをした。強風の中で9分02秒66のゴール、自身の持つ県高校記録を1秒近く塗り替えた。表彰式の矢ノ倉弘選手は「先輩のコスマスさんが持つ大会記録(8分58秒58)を狙ったが、風が強くて果たせませんでした。南関東では8分台を出したい」と関東とインターハイを見据えた。女子800mは1年生トリオが躍動、早川可奈子1位、石野優季2位、三浦祐美香3位となり昨年同様に山学勢が表彰台を独占した。
≪空手道≫
空手個人形で、男子は村田望留が優勝、宇賀神拓斗3位、女子は檜山唯が2位、荒井日花里3位となった。山梨学院は形が強く組手は弱かったが、男子の主将大内健夢が組手で2位に入る健闘を見せた。
この他の競技では、ホッケーが白根高を8−0で下し順当に優勝、テニス団体戦は女子優勝・男子2位、ゴルフ女子優勝、サッカーは甲府東を1−0で下し決勝に進出。ソフトボールは韮崎を7−0(5回コールド)で下し準決勝進出を決めた。
文(M.I)カメラ(平川大雪・藤原稔)
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