山梨学院パブリシティセンター
全日本選抜柔道選手権 
〜山崎珠美が決勝に進出、憧れの浅見八瑠奈と対戦〜
〜先輩には敗れたが浅見の後を追う一番手に名乗り〜

世界選手権代表最終選考会を兼ねた平成25年度全日本選抜柔道体重別選手権大会が4月11・12の両日、福岡市・福岡国際センターで開催された。各階級の上位8人に選抜された選手によって競われる体重別日本一決定戦。山梨学院大からは現役4人、OB2人、OG3人が選ばれた。このうち、48s級の新星山崎珠美が、快進撃で決勝進出を果たし、山学大の先輩浅見八瑠奈(コマツ)と対戦した。まだ力が足りず、背負い投げで一本負けしたが、憧れの浅見と決勝で戦う実力がついたことを証明した。その浅見は、ロンドン五輪を逃した福岡の地で、1年後に世界選手権代表を勝ち取った。山崎以外の山学大現役勢は、78kg級の西田香穂が準決勝に勝ち進み惜敗の3位、78s超級の井上愛美と63kg級の佐野賀世子は初戦で敗退した。


≪48s級 決勝 山崎珠美vs浅見八瑠奈≫
山崎珠美(やまざき たまみ 2年 三浦学苑)は、1回戦で昨年11月の講道館杯で敗れた山岸絵美(三井住友海上)と対戦した。山岸は3年前には浅見八瑠奈が福見友子とともに越えなければならなかった強敵。その実力者を山崎は果敢に攻めた。左手で奥襟をがばっとつかみ我武者羅に前に出る独特の柔道で、開始49秒大内返しで一本勝ちした。2回戦の相手伊部尚子(常翔学園職員)も実績のある実力者だが、一本背負いで投げ飛ばし、浅見八瑠奈との決勝に進出した。浅見には昨年の講道館杯で初挑戦し歯が立たなかった。今回も、序盤から小外刈り、体落としで有効を重ねられ、3分33秒に背負い投げで一本を取られた。山崎珠美選手は「準決勝までは自分の柔道が出来たが、浅見先輩には出来なかった。気持ちの強さと力の差を感じました。もっといい試合をしたかったので悔しい」と先輩との準優勝戦を振り返った。ロンドン五輪でメダルを取って現役を引退しようと思っていた浅見八瑠奈選手は「4年後の五輪の事を考える余裕はありません、今年の世界選手権での3連覇を目指します」と、やっと流せた嬉し涙をぬぐい、勝利者インタビューで心境を述べた。
 
≪その他の山学勢≫
78kg級西田香穂(にしだ かほ 2年 甲府工)は1回戦で社会人の吉村静織に2分41秒膝車で一本勝ちし準決勝に進出した。全日本女王の強敵緒方亜香里(了徳寺学園職員)を相手に優勢に試合を進めた。残り26秒で逆転の内股を決められ一本負けとなったが、トップ8の戦いでベスト4に入り3位となった。78s超級井上愛美(いのうえ まなみ 3年 愛媛・新田)は世界選手権代表に選ばれた田知本愛(ALSOK)と対等に戦ったが、3分50秒に払い腰で一本負けとなった。63s級佐野賀世子(さの かよこ 2年 富山・高岡龍谷)は初戦で一本負けした。OGで山学大で練習している52s級加賀谷千保(了徳寺学園職員)は優勝して代表に選ばれた橋本優貴(コマツ)に初戦で敗れた。78s超級山部佳苗(ミキハウス)は決勝延長で反則の判定で優勝を逃し2位となった。OBの100s級柴崎裕亘(福岡県警)は準決勝で優勝した熊代佑輔(ALSOK)に敗れ3位。OBのもう一人73s級中村剛教(大阪府警)は初戦で敗退した。
 
文(M.T) カメラ(平川大雪)
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