山梨学院パブリシティセンター
関甲新学生野球春季リーグ戦(第6節2戦目)
〜山学が常磐に勝ち1勝1敗のタイ エース・高梨5勝目〜
〜捕手・田中 先制打で掩護射撃 3安打2打点の猛打賞〜

2013年関甲新学生野球春季リーグ戦(第6節2戦目)は5月12日、埼玉県の平成国際大学野球場で2試合を行った。第2試合は山梨学院大と常磐大が対戦。山梨学院が5対1で勝ち1勝1敗とした。後攻の山梨学院は2回裏、5番主将・平井慎也(4年)が右前安打、6番・加賀美祐樹(3年)の犠打で一死二塁とし、7番・田中貴也(3年)の左前適時打で1対0と先制。すかさず、8番・藤田峻太(2年)の中適時二塁打で2対0とする。5回表、エース・高梨裕稔が初安打で出塁を許すと、四球と中前安打で2対1と詰め寄られる。山梨学院は、その5回裏の一死後、4番・DH・那須大(1年)と5番主将・平井の安打でチャンスをつくると、6番・加賀美が右前適時打を放ち3対1。7回裏には、死球と5番主将・平井の中二塁打で一死二三塁とすると、6番・加賀美の左前適時打で4対1。さらに先制打を放っている7番・田中が右前適時打を放ち5対1と試合を決めた。投げては、エース・高梨が女房役の捕手・田中の先制打の掩護射撃を含む3安打2打点の猛打賞などに後押しされ、4安打8三振の好投で5勝目をあげた。山梨学院は常磐に1勝1敗のタイとし、明日の正午、平成国際大学野球場で勝ち点を奪いにいく。


□山梨学院は自力での春季リーグ戦優勝を逃し神宮への道も途絶えている。主将・平井慎也(4年・富士学苑)は「他力だが神宮への道は残されている。『一人一人が主役』のチームの確立を目指したい」と、神宮出場への執念の灯火は消えることがない。今日は、昨日とはうってかわって新緑が眩しい皐月晴れ。その第2戦目に、山梨学院は2012年秋季最多勝利投手(2年連続)・最優秀賞防御率のエース右腕・高梨裕稔(4年・土気)を、常磐は開幕投手を務めた右腕・黒沢征治(4年・常磐大)を先発に起用。降り注ぐ日の光に照らされ両校の選手が整列、球審の手が青空高く突き上げられた。


●関甲新学生野球春季リーグ戦(第6節2戦目)【 山梨学院大学 対 常磐大学 】平成国際大学野球場

 
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常  磐
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山梨学院
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×
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●【山梨学院】
●[投手]高梨裕稔(勝ち 5勝1敗)投球回数9回、打者36、打数32、投球数144、安打4、四球4、三振8、失点1、自責点1
●[捕手]田中貴也
●[長打]〈二塁打 平井慎也、藤田峻太〉
●【気象状況(午後13時00分)】天気(晴れ)、気温(25度)、湿度(38%)、降水量(0mm/h)風向(南西1m/s) 


◆1回表、後攻の山梨学院はエース右腕・高梨裕稔(4年・土気)が1番打者を3ー0から空振り三振、2番打者を投手ゴロに打ち取る。高梨が、3番打者にフルカウントから四球を与えると一転、捕手打撃妨害で二死一二塁、続く5番打者にも四球を与え、二死満塁とピンチを招く。エース・高梨が落ち着いて6番打者を左飛に打ち取るが、すっきりしない立ち上がり。
◆2回表、エース右腕・高梨裕稔が7番打者と8番打者を遊飛に、9番打者を空振り三振に打ち取り、1回表を払拭するピッチングを披露する。
◆その2回裏、5番主将・平井慎也(4年・富士学苑)が3ー1からの5球目を右前安打、6番・加賀美祐樹(3年・東海大甲府)の犠打で一死二塁。7番・田中貴也(3年・八重山商工)の中よりへの左前適時打で1対0。中継野手の捕手への返球が悪送球になり一死二塁。続く、8番・藤田峻太(2年・松本第一)の右中間よりの中適時二塁打で2対0とする。
◆4回裏一死後、7番・田中貴也(3年・八重山商工)の右前安打、8番・藤田峻太(2年・松本第一)の左前安打
で一死一二塁、9番・酒井雄史(3年・木更津総合)の三遊間を破る左前安打で一死満塁とするが後続が倒れ追加点のチャンスを潰す。
◆5回表、エース右腕・高梨裕稔が先頭の7番打者に右前に初安打で出塁を許すと、8番打者に四球を与え無死一二塁。続く、9番打者のバントを高梨が好守し三塁封殺で一死一二塁としたが、1番打者の代打に中前適時打され2対1と詰め寄られる。
◆その5回裏一死後、4番DH・那須大(1年・東稜)が二遊間を抜く中前安打で出塁すると、5番主将・平井慎也(4年・富士学苑)が右前安打で無死一三塁。続く、6番・加賀美祐樹(3年・東海大甲府)の右前適時打で3対1と突き放す。
◆7回裏、先頭の3番・菊池紳弥(4年・学法石川)が死球で出塁。一死後、5番主将・平井慎也(4年・富士学苑)の左中間よりの中二塁打で一死二三塁。続く、6番・加賀美祐樹(3年・東海大甲府)の左前適時打で4対1。さらに一死一三塁、先制打を放っている7番・田中貴也(3年・八重山商工)が右前適時打を放ち5対1とし試合を決めた。
◆9回表、エース右腕・高梨裕稔が6番打者を遊ゴロ、7番打者に四球を与えるものの8番打者を捕手ゴロに打ち取り二死二塁。9番打者を右邪飛に打ち取りゲームセットとした。山梨学院は常磐に1勝1敗のタイとし、明日の正午、平成国際大学野球場で勝ち点を奪いにいく。


□先制打を含む3安打2打点と猛打賞の7番・田中貴也(3年・八重山商工)は「高梨さんは先制点を取れば負けないので、早いうちにチャンスが来たので自分が先制を取ってやろうと集中した」と振り返る。その先制チャンス2回裏一死二塁「1ー2、ストレート待ちで低目のフォークボールに食らい付いて行ったら、良い所に飛んでくれた」と白い歯を見せる。7回裏一死一三塁「1ー2と追い込まれていたので、低目のフォークボールに食らい付いて行った」と執念の一打を噛み締め、明日は「捕手として、投手の良いところを最大限引き出し、勝利に貢献し勝ち点を奪いたい」と早くも女房役に戻った。

□5勝目をあげたエース・高梨裕稔(4年・土気)は4安打4四球8三振で失点1のピッチングに「納得できる投球ではなかった」と浮かない顔。汗を拭い一呼吸して「初回の四球や5回の失点も四球絡みだったので、そういうところを反省しないといけない」と冷静に振り返る。今季、自力での優勝と神宮の道は途絶えているが「自力での道が途絶えたからといって、チームも個人も手を抜くことはない。他力だが道は残されているので、いつでも行けるようにコンディションを整え、残りの試合を精一杯戦いたい」と力を込めて述べた。

□二塁打を含む3安打猛打賞の主将・平井慎也(4年・富士学苑)は「良い流れで戦えたと思う」と頷き。「昨日の、負けを生かせた戦いができた」と笑みを浮かべる。「先攻、先攻と先に攻撃する。その結果が出た試合だった」と振り返る。5番に抜擢されて3安打猛打賞について「自分のできることを必死にやって結果が付いて来てくれた」と謙虚。明日は「今日の良い流れを、明日も継続したい」と述べた。

高橋一三監督は「今日は計算通りだった」と開口一番。「早めに点を取り、高梨がピッチングして守り切る。内の野球ができた」と淡々と述べる。「昨日に比べて、今日は打順を大幅に変えてみた」と頷く。「1番の平井と5番の中村(敬遠気味で四球を含めて出塁率が高い)を入れ替え、中村は3打席で四球2、平井は5番で四打席3安打と猛打賞」と微笑んだ。「加賀美は3番から6番へ四打席2安打1犠打2打点と活躍。田中を6番から7番に入れ替えたら、先制打を含む3安打2打点と猛打賞。それにスタメンで起用した(昨日代打で左越えエンタトルツーベースを放った)藤田は四打席2安打1打点」と満面の笑み。「このリズムを崩さずに、何とかして勝ち点が欲しいので、気を引き締めて明日も戦いたい」とすぐ真顔に戻った。

文(H.K)、カメラ(深瀬真治)
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