第47回関東大学女子バスケットボール選手権大会は5月14日、東京・駒沢屋内球技場などで2回戦が行なわれた。12日の1回戦で埼玉県立大を下し2回戦に進出した山梨学院大女子バスケットボール部は、駒沢球技場で1部の順天堂大と対戦した。山学大は立ち上がりが悪かった、バタバタしてミスを連発し順大にリードされた。それでも第1ピリオド(1P)は、ラストプレーで逆転し18−17の1点リードで2Pに入った。しかし、2Pの途中で消極的なプレーからミスを連発し順大に勢いを与えた。そして、4Pの勝負どころで3ポイントシュートを立て続けに許し、最終的にはミスから自滅の69−80で順天堂大に敗れた。山学大女子バスケ部は創部6年目、秋のリーグ戦で念願の1部昇格を 果たすために、口惜しさをバネに、ミスから自滅する自分に打ち勝つ練習に取り組んで行く。
第47回関東大学女子バスケットボール選手権 2回戦
≪山梨学院大vs順天堂大≫(5/14)於駒沢屋内球技場 |
● 山梨学院大 69 |
1P 18−17
2P 15−27
3P 18−13
4P 18−23 |
80 順天堂大 ○ |
山学大のスターティングメンバーは、7番F菅原絵理奈(2年 愛知・桜花学園)、10番F木工理恵(3年 福井・足羽)、11番G野田桃香(3年 静岡・飛龍)、12番G阿部真衣(4年 岡山・就実)、14番C木村有沙(3年 宮城・明成)の5人。これに新人の15番F高木佑佳(1年 福岡・東筑紫)、17番G大里悠碧(1年 栃木・宇都宮文星女子)らが途中から随時交代出場した。
山梨学院は立ち上がりが最悪だった。バタバタしてボールが手につかない。オールコートプレスの順大ディフェンスに手を焼き、スローインでのタイムオーバーを取られるなど、浮き足立ってしまいミスを連発した。徐々に落ち着きを取り戻し、第1ピリオド(1P)は、ラストプレーで逆転し18−17の1点リードで2Pに入った。落ち着いたかと思われたが、自分たちに流れが来て、引き離すべき2Pの途中で消極的なプレーからミスを連発し、逆に順大に勢いを与えてしまった。順大のエース10番安田彩花にカットインや3ポイントシュートを何度も決められ再逆転を許した。4Pの勝負どころで自分たちは決められず、順大の18番上田保奈美に3ポイントシュートを立て続けに決められ、最終的に はミスから自滅の69−80で順天堂大に敗れた。結果的には2Pの得点差が勝敗を分けた。
梅嵜英毅監督が女子日本代表チームコーチとして海外遠征のため、林五十美コーチが試合の指揮を取った。試合後、選手を集めた林五十美コーチは「自分たちのミスで、自分たちを苦しくした。この悔しさを忘れないように」と涙を流す選手たちに奮起を促した。平川優希主将は「リバウンドと自分たちのミスから崩れるのが一昨年からの自分たちの課題、この克服を練習の時から心掛けていかないと、ずるずると後輩の代まで引きずってしまうと思う。次の新人戦、秋のリーグ戦に向けて、練習中は忘れずに、大会では切り替えて、頑張って行きたい」。主将は涙で目を赤くして克服を誓っていた。
順天堂大戦は、勝てたはずの試合だった。最後の点差ほどの実力差はなかった。流れが自分たちに来て強引にカットインして攻めてもいい時に、安全運転のつもりで変に味方にパスしたり、練習では簡単に入るイージーシュートを何本も外し、そのリバウンドをことごとく相手に取られた。2Pの途中からしだいに自分たちで自分たちのリズムを崩した。後半は相手の流れの時に無理な姿勢からシュートを放つ場面が増え、オフェンスリバウンドもディフェンスリバウンドも取られた。力や技が劣って負けたのではない、気持ちが弱かったから負けたのだ。もっと心の強さを鍛えなければいけない。チームの本当に戦いは、秋のリーグ戦。悲願の1部昇格を果たすために、チームの全員が敗戦を教訓にして、もっ と自分に厳しく向き合い、自分とチームを向上させる練習に取り組んでほしい、明日への道は、必ず、切り開けるはずだ。
文(M.T) カメラ(平川大雪)
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