山梨学院パブリシティセンター
関東高校空手道大会
〜男子団体形3位、男子個人形村田望留3位を獲得〜
〜女子団体形創部初の5位、山学勢男女とも健闘〜

平成25年度「第42回関東高等学校空手道大会」が6月8日・9日の両日、甲府・小瀬スポーツ公園武道館で開催された。東京、神奈川など1都7県の代表、男子34校、女子33校の精鋭が山梨に結集して個人形、団体形、個人組手、団体組手の4部門で関東No1の座を争った。山梨学院高校空手道部は、得意の形だけでなく、力をつけてきた組手でも健闘した。このうち、宇賀神拓斗・佐藤壮一郎・村田望留の3人で組んだ男子団体形は、2年ぶり3度目の3位を獲得した。村田望留は個人形でも準決勝に進出、昨年の宇賀神拓斗に続き山学勢は2年連続して3位を獲得した。宇賀神拓斗も5位入賞した。女子の団体形は檜山唯・大森ひかる・荒井日花里の3人で臨み5位に入った。女子団体形の5位は 初で創部最高成績。女子は団体組手でも3回戦まで進出した。地元開催の関東大会で、山梨学院高は男女ともに健闘した。


≪男子団体形≫
男子団体形の宇賀神拓斗(3年)・佐藤壮一郎(3年)・村田望留(2年)は2回戦から登場した。初戦の東京農大第二(群馬)戦は5人の審判の旗判定5−0と圧勝し勢いに乗った。真ん中に村田、右に宇賀神、左に佐藤の布陣。3回戦の埼玉栄(埼玉)戦は3―2、準々決勝の水城(茨城)戦も3−2と接戦をものにした。水城は団体形優勝6回の実績を持つ名門校、直前に行われた女子の準々決勝では、山学女子が水城女子に敗れており、女子の悔しさを男子が晴らした。準決勝の対戦相手前橋工業(群馬)は、水城を上回る優勝15回の関東一の実績を誇る強豪校、結果は1−4で敗れ決勝進出はならなかったが、過去最高成績に並ぶ2年ぶり3度目の3位を獲得した。試合後、3人は誰もいない控室で タオルに顔を埋め、悔し涙を流した。荒ぶる魂を涙で鎮めた後、人前に出てきた時には涙を見せなかった。佐藤壮一郎・村田望留・宇賀神拓斗の3選手(写真左から)は「今は悔しい思いで一杯ですが、落ち着いて考えてみると、楽しかった部分の方が多いです。負けてしまいましたが、今迄を振り返って胸を張って帰れると思います。先輩方から教わったことを後輩たちに伝えて行きたい」。山学拳児の魂は、涙を糧にして受け継がれて行く。

男子個人形は、村田望留が準決勝に進み、2連覇を達成させた鈴木達也(世田谷学園)に敗れたが、昨年の宇賀神拓斗に続き3位の座を獲得した。宇賀神拓斗も5位に入った。山学勢の過去最高成績は、平成11年の片田貴士(現山学大監督)の準優勝。2人は平成19年に3位に入った長谷川敬太以来の入賞者となった。

≪女子団体形≫
女子団体形は、檜山唯(3年)・大森ひかる(2年)・荒井日花里(2年)の布陣で演じた。初戦の2回戦は錦城(東京)を5−0と圧倒した。3回戦で伊奈学園総合(埼玉)を3−2の接戦で下し、準々決勝で水城に2−3の僅差で敗れた。山学女子のこれまでの実績は、個人形では、平成19年の松浦早希と、23年の田中美佐稀の2人が3位に入っているが、団体形は実績を残していなかった。準々決勝進出は初で創部最高の5位入賞となった。荒井日花里・檜山唯・大森ひかるの3選手(写真左から)は「女子で5位に入れたのは初なので、それは嬉しいけど、決勝まで残りたかったなという悔しい思いもあります。このメンバーでやる最後の団体形でしたが、今迄やって来たことに自信を持って気持ちよく出来ました」と演武を振り返った。

組手の部には、男子は団体組手と個人組手に大内健夢(3年)とエドワーズ陸(3年)の2人が出場した。団体組手は2回戦の浦和実業(埼玉)戦2−2の同点だったがポイント差で惜敗した。個人組手の2人は、2回戦で強敵に敗れた。一方、女子は団体組手に絞って出場した。メンバーは先鋒岩井かすみ(3年)、次鋒荒井日花里(2年)、中堅檜山唯(3年)、副将岡部美玖(1年)、大将日向琴乃(1年)の5人。初戦の2回戦で麗澤(千葉)を下し3回戦に勝ち上がった。強豪の東洋大牛久(茨城)に敗れたが、山梨学院高は、形だけでなく組手も力をつけて来ている事を立証した。他の山梨県勢では、女子個人形で古川かれん(航空)が2連覇を達成させ、女子団体組手で航空が準優勝した。

文(M.T) カメラ(平川大雪
| アルバム男子団体 | アルバム女子団体 | アルバム組手 |

Copyright (C) 2013 YGUPC. All Rights Reserved.