山梨学院パブリシティセンター
南関東高校陸上で山梨学院躍進
〜矢ノ倉3千障害独走2連覇、上田健太5千m優勝〜
〜やり投げ望月愛美3位、最多の8人が全国総体へ〜

平成25年度関東高校陸上競技大会(南・北関東大会同時開催)が6月14日から17日の4日間、埼玉・熊谷スポーツ文化公園陸上競技場で行われた。1都7県の都県代表がインターハイ出場をかけて戦うハイレベルな戦いに、山梨学院高の陸上競技部と駅伝部から県予選を勝ち抜いた過去最高の男子20人、女子18人が出場した。このうち、2日目の男子5000mで上田健太が優勝、最終日の男子3000m障害で矢ノ倉弘が2位以下を大きく引き離しての独走優勝で2連覇を飾り、ともに南関東(山梨・東京・神奈川・千葉)No1としてインターハイに出場することになった。さらに、女子やり投げの望月愛美が3位の表彰台に上り初の全国を獲得。男子5000mでは市谷龍太郎が4位、河 村知樹が5位に入った。男子1500mの西山令4位、女子走り幅跳びの剱持クリア4位、女子3000mの齋藤暁が6位入賞した。過去最多の8人が上位6位以内に入り、インターハイ「2013未来をつなぐ北部九州総体」の出場権を獲得した。


南関東(山梨・東京・神奈川・千葉)と北関東(埼玉・ 群馬・栃木・茨城)の各都県代表3500名が埼玉・熊谷スポーツ文化公園陸上競技場に一堂に会し力と技を競った。高校陸上界では「関東を制するものは全国を制す」といわれるハイレベルな大会。山梨学院高からの出場者は、過去最高だった昨年をさらに上回る38人が県予選で6位以内に入り出場した。

1日目は、女子やり投げの望月愛美(2年)が42m38cmの投てきで3位を獲得した。望月愛美選手は「全国大会は初めてなのでとても嬉しい。ただ、ベスト(43m16)に届かなかったので内容には納得していません。全国でベストを超えたい」と語った。この日は男子1500mで西山令(3年)が4位に入り、初日に2人がインターハイ出場を決めた。2日目は、男子5000mに出場した3人が健闘、上田健太(3年)優勝、市谷龍太郎(3年)4位、河村和樹(3年)5位となり、3人そろってインターハイ出場を決めた。河村和樹・市谷龍太郎・上田健太(写真左から)は喜びの笑顔をカメラに向け全国での健闘を誓った。3日目は、女子走り幅跳びで剱持クリア(1年)が5m65cmの4位で全国切符、近藤祐未(2年)は5m53cmの8位で惜しくも全国を逃した。2人とも県大会でマークした県高校新の自己ベストには届かなかった。最終日の4日目は、男子3000m障害の矢ノ倉弘(3年)がスタート直後から飛び出し、2位以下の選手とは異次元の走りで9分10秒16のぶっちぎり優勝を決めた。断トツの強さを見せつけて大会2連覇を達成させた。南嘉紀(3年)は10位、近藤彗(3年)は11位だった。矢ノ倉弘選手は「優勝はうれしいが、狙っていた8分台には程遠いので納得がいかない。インターハイはラスト勝負になると思うので、ラスト勝負に勝てるようにしっかり練習して行きたい」と話した。矢ノ倉は世界ユース選手権(7月10〜14日、ウクライナ)2000m障害日本代表にも選ばれた。心を熱く燃やして2つの暑い夏大会に向かう。女子3000mの山学3人娘は、ラスト1周勝負で齋藤暁(2年)6位、青葉愛(3年)7位、高橋真衣(2年)8位の順で3人連続ゴールした。インターハイは6位までのため、斉藤は全国へ、青葉と高橋は惜しくも逃した。男子円盤投げの西中山創(3年)と女子砲丸投げの澤登裕佳(2年)はトップ8に残れなかった。

4日間の結果、インターハイの出場権を獲得したのは、一昨年の2人(鈴木千晴・剱持早紀)、昨年の4人(矢ノ倉弘・剱持早紀・西山令・青葉愛)から、一気に過去最多の8人(矢ノ倉弘・上田健太・望月愛美・西山令・剱持クリア・市谷龍太郎・河村和樹・斉藤暁)に倍増した。今年のインターハイは「2013未来をつなぐ北部九州総体」、陸上競技は7月30日から8月3日まで、大分市・大分スポーツ公園大分銀行ドームで開催される。

山梨学院のアスリートたちは、全員が己の限界に挑んだ。全員が満足や納得を得たわけではない。西中山創はハンマー投げで、県大会で出した47m29の自己ベストを大幅に越える49m11を投げたが、6位と47cm差の7位で全国を逃した。走り幅跳びの近藤祐未は6位と6cm差の8位で逃した。3000mの青葉愛と高橋真衣はラスト勝負で一歩遅れた。出場した38人の内30人は悔し涙を流した。スポーツはある意味残酷だ。勝者は称えられ、敗者は無視される。努力が必ず報われる世界ではない。喜びの涙を流せるのはほんの一瞬、悔し涙を流す時の方がはるかに多い。ただ、スポーツは誰もが自分のためにやるものだ。涙は自分の心と体を育てる糧となる。長距離陣は都大路に向けて、短距 離・フィールド陣は自分を高めるために、汗と涙を流してほしい。

文(M.T) カメラ(平川大雪)(下河邉 良)
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