山梨学院パブリシティセンター
全日本大学ホッケー王座決定戦 準決勝
〜山学大女子立命館大に2−1逆転勝ちで決勝に進出〜
〜山学大男子立命館大に3−4一歩及ばず3位決定戦〜

平成25年度第32回全日本大学ホッケー王座決定戦は6月24日、岐阜・各務原市の岐阜県グリーンスタジアムで男女の準決勝が行われた。山梨学院大ホッケー部は、男女揃って準決勝に進出、ともに立命館大と対戦した。まず、午前中に女子の試合が行われた。女子は前半に1点を奪われたが、後半に主将松瀬有里のタッチシュートと佐藤圭のリバースヒットシュートで2点を奪い返し逆転勝ちした。明日の決勝戦で2年ぶり4度目の女王の座を賭けて東海学院大と対戦することになった。一方、午後からの男子は、前半に2点を先行されたが、前半30分と後半9分に得点を奪い返した。一旦は同点に追いついたのだが、終盤に突き放されて3−4。7年ぶり2度目の優勝を目指したが、準決勝で敗 退した。明日は長年の宿敵天理大と3位の座を賭けて対戦する。


全日本大学ホッケー王座決定戦は、北海道、東北、北信越、関東、東海、関西の地区代表男女各12大学が出場し大学日本一の座を争う。山学大は、男女ともに春季関東学生ホッケーリーグで優勝、関東第1代表としてアベック優勝を目指して王座に出場した。

女子は1回戦シードで2回戦から出場、23日の初戦で天理大と対戦し3−0で勝利した。準決勝の対戦相手は関西第1代表の立命館大、事実上の決勝戦と言われた大一番に臨んだ。

平成25年度全日本大学ホッケー王座決定戦 女子準決勝
≪山梨学院大vs立命館大≫(6/24)於 岐阜県グリーンスタジアム
○ 山梨学院大 2
前半 0−1
後半 2−0
1 立命館大 ●
得点 松瀬有里・佐藤圭(山学)、石川実咲(立命) 

序盤はいい形を作って攻め上がり、ボールの6割から7割を支配したが、前半18分に立命館にカウンター攻撃からシュートを決められ、流れが一気に変わった。どのスポーツでもそうだが、先取点を取ったチームは勢いに乗り、取られた方は焦る。山学は追いかける苦しい展開になった。前半24分、前半終了直前、後半開始早々に、立命にペナルティーコーナー(PC)を3回連続して与えた。どの場面も、得点を許したらゲームが大きく傾いた大ピンチだったが、DF陣が体を張り、GK笹木美里(1年 滋賀・伊吹)がナイスセーブ連発で防いだ。嫌な流れを変えたのは、1年の時に日本代表候補に選ばれながら、2年の時は腰痛に悩み続け、1年間別メニューで練習も出来ずに苦しんだ7番山田 明季(3年 大阪・羽衣学園)だった。後半22分、山田が左サイドから相手DF陣をかわしてサークル内に持ち込み、難しいリバースヒットシュートを放った。このボールに「明季だから必ず枠を捕えて来る」と信じて飛び込んだキャプテン8番松瀬有里(4年 岐阜・各務原)がタッチシュートで合わせ同点にした。これでまた流れが変わった。今度は追いついた山学が勢いに乗った。立命のサークル内に何度もボールを持ち込み、終了4分前の後半31分にその時が来た。12番佐藤圭(2年 羽衣学園)がサークル内の混戦から抜け出しリバースヒットを豪快に右下に決めた、ついに逆転した。そして、試合終了。松瀬有里主将は「前半は消極的でした。ハーフタイムにジョンさんから「止まってプレーしている」と指摘されて目が覚めました。後半はどんどん前に出て一丸となってプレーしました。最後まで諦めなかったから勝てたと思います。優勝するためにここに来ました。明日は全員一丸で、全力で70分間戦います」。キャプテンは気持ちで優勝を勝ち取ると誓った。もう一つの準決勝は、東海学院大が駿河台大を下し決勝に進出した。

男子も1回戦シードで2回戦から出場、23日の初戦は慶応大と対戦し大苦戦した。得点を決められず0−0でシュートアウト戦に突入し3−2でようやく勝利した。準決勝の対戦相手は女子と同じく関西第1代表、昨年の日本リーグ覇者の立命館大との対戦となった。

平成25年度全日本大学ホッケー王座決定戦 男子準決勝
≪山梨学院大vs立命館大≫(6/24)於 岐阜県グリーンスタジアム
● 山梨学院大 3
前半 1−2
後半 2−2
4 立命館大 ○
山学得点者 安部竜之介・松本祐樹・村田和麻 

前半5分にPCを与えて失点してしまった。男子も、女子と同様に追う展開となった。22分に27番穴井信太郎(1年 熊本・小国)が相手の反則を誘ってPCを得たが、決められなかった。直後に2人連続して退場処分となり、2人少ない状態で立命に2点目を奪われた。28分にPCを得て、6番安部竜之介(3年 島根・横田)が強烈なドラッグフリックシュートを決めて1−2で前半を終了。そして、後半9分に追いついた。PCから14番松本祐樹(3年 島根・八頭)が鮮やかにフリックシュートを決めた。ようやく流れをつかんだが、21分にミスから3点目、26分にPCから4点目、再び流れを断ち切られてしまった。32分にチームの支柱村田和麻(4年 富山・石動)が華麗なゴールを決めて1点差に詰め寄ったが、1ゴール届かず、無情に聞こえた終了ホーンが鳴った。7年ぶり2度目の優勝の夢果たせず、明日、宿敵天理大と3位決定戦で対決することになった。村田和麻主将は「我慢して後半に追いつき、勝てる試合だったので悔しい。気持ちを切り替えて、明日の天理戦に臨みたい。今年のチームは、最初は弱かったがいい感じのチームになって来た。インカレまでに自分たちのホッケーを完成させて、秋は優勝します」と雪辱を誓った。寺本祐治監督は「チームの方向性は悪くなかった。前半に自分たちのミスから失点したが、後半は気持ちの切り替えが出来て、同点に追いつき、ペースを取り戻せたところまでは良かった。3点目を与えたあと、精神的な弱さが出た。そこが問題点なので、インカレまでに逆境になっても踏ん張る、精神的に強いチームに育て上げたい」と指揮官も巻き返しを誓っていた。

明日の最終日は、3位決定戦と決勝が行われる。男子の3位決定戦は山学大vs天理大、決勝は立命館大vs朝日大。女子の3位決定戦は立命館大vs駿河台大、決勝は山学大vs東海学院大の組み合わせとなった。

文(M.T) カメラ(平川大雪)
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