山梨学院パブリシティセンター
全日本学生空手道選手権
〜仲村恵が3年連続決勝トーナメント進出5位〜
〜本郷・高橋・富田・戸口は僅差で進出ならず〜

第57回全日本学生空手道選手権大会が6月30日、東京・日本武道館で開催された。この大会は個人戦の学生日本一を決める大会。山梨学院大からは、形の部に男子は富田渓介、戸口大輝の2人、女子は中村恵、高橋茉里、本郷毬奈の3人、男女合わせて5人が関東大会を突破して出場した。このうち、仲村恵が予選4位で決勝トーナメント進出を果たした。他の4人は、決勝トーナメント進出はならなかった。仲村は3年連続の決勝トーナメント進出で、最上級生の4年になり、この大会が学生最後の大会。決勝トーナメント初戦の準々決勝で、予選1位でナショナルチームNo1の昨年度覇者清水希容と対戦した。旗判定の結果、力及ばず敗れたがベスト8の5位となり有終の美を飾った。他の4人は、い ずれも僅差で決勝トーナメント進出を逃した。4人はともに3年生、悔しさをばねにして練習に励み、秋の団体戦と、来年のこの大会で雪辱することを誓った。


大会出場者は、形が男子32人・女子34人、組手が男子129人・女子82人、地区大会を突破した精鋭が日本武道館に結集した。形の部の予選は、男女ともに二つのグループに分かれ、5人の審判による得点合計(最高と最低をカット、3人の得点合計で競うが、同点の場合は最高と最低の差で決定)で得点を競い、2グループの上位4人が決勝トーナメントに進む方式で行われた。

≪仲村恵・決勝トーナメント≫
空手発祥の地沖縄出身の仲村恵(4年 沖縄・浦添)は、予選Fコート8番目に演技を行い21.9点でEコート4位となり、Cコート予選1位通過で、ナショナルチームNo1の昨年度覇者清水希容(関西大2年)と決勝トーナメントの初戦で対戦した。先に青の仲村がゆっくりした動きを大きく見せる技が多い「スーパーリンペイ」を演じた。これに対し、後から演じた赤の清水はスピードと切れを見せる技が多い「トマリンバサイ」を演じ、5人の審判の旗判定の結果0−5で敗れた。仲村恵選手は「最後なので、思い切りやろうと思って臨みました。予選でもっといい位置につきたかったので、ちょっと悔いは残ってるんですけど、自分の形は出し切れたと思います。体育の教員になりたいので、資格を取るために進学します」と最後の大会の演武を振り返った。

仲村以外の選手の成績は、富田渓介(3年 山梨学院)は予選5位(22.0)「落ち着いて、出せるものは全て出せた。来年リベンジしたい」。戸口大輝(3年 埼玉栄)予選6位(21.8)「自分の演技は出せたが、僅差でした」。本郷毬奈(3年 宮城・聖ウルスラ学院)は、3人が21.7で並び最高最低差で予選5位「始めての出場でしたが、思い切り形を打つことが出来て楽しかった」。高橋茉里(3年 岐阜・池田)6位(21.7)「安定を求めてしまいました。次の大会では、攻めの形をして結果を出したい」。4人はそれぞれの形を振り返った。片田貴士監督は「仲村の形を4年間見て来たが、今日が一番いい形を打ったかなと思います。結果は、ナショナルチームのNo1に敗れましたが、決して大きな差ではなかった。彼女はこれで引退するが、次へのステップとして、これを糧にして頑張ってほしい。他の選手については、もう少し決勝トーナメントに残れればというのが本音ですが、ほとんどが0.1の僅差でした。次への課題として、0.1をいかに埋めて行くかに取り組み、次につなげて行きたい」と各選手の健闘を称えた。

文(M.I)カメラ(平川大雪)
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