テニスの学生日本一を決める「平成25年度全日本学生テニス選手権(インカレ)」が開幕した。昨年に引き続き、猛暑日が連日の岐阜市・岐阜メモリアルセンターが舞台。選手は、暑さとも戦わなければならない。山梨学院大テニス部女子は、創部8年目ながら、毎年インカレ出場者数を増やし、昨年初の二ケタ台(10人)に乗せ、今年はさらに13人に伸ばした。8月14日から16日に予選、19日から26日に本戦の日程で開幕した。予選から出場組のうち、シングルスの泉水玖瑠美、岡田優里、後藤奏子の3人と、ダブルスの泉水玖瑠美・前田成良実組、中川知聡・本郷未生組が1回戦を突破した。ダブルスは2回戦で全組敗退したが、シングルスの泉水、岡田、後藤の3人は本戦出場が懸かる16日の予選ファイナルに進んだ。予選を突破した者とシングルスの田村実 里、下道愛里紗、久次米夏海、本郷未生、寺見かりんの5人、ダブルスの田村・久次米組、岡田・尾崎仁美組が19日から始まる本戦に出場する。
山学大テニス部女子は高校時代の実績が少ない、いわば無名選手集団。横根テニス場でS級エリートコーチである三好勲コーチの指導の下、厳しい練習を重ね一歩一歩着実に力と実績を伸ばして来た。今年のインカレ出場メンバーは、田村実里(4年 神奈川・弥栄)、大塚可奈子(4年 宮崎商)、泉水玖瑠美(4年 神奈川・弥栄)、下道愛里紗(3年 福井・仁愛女子)、岡田優里(3年 四日市商)、中川知聡(3年 静岡市立)、尾崎仁美(3年 徳島・小松島西)、後藤奏子(3年 千葉・秀明八千代)、久次米夏海(2年 大阪・城南学園)、本郷未生(2年 東海大相模)、曽我朋世(1年 福岡・鳳凰)、寺見かりん(1年 岡山・山陽女子)、前田成良実(1年 富山国際大付)の13人。このうち、シングルスの泉水玖瑠美、大塚可奈子、岡田優里、後藤奏子の4人と、ダブルスの大塚・下道組、泉水・前田組、中川・本郷組、曽我・寺見組の4組が予選から出場した。
内陸部に位置する岐阜市は、山梨同様に猛烈な暑さ。初日の14日から連日37度前後の猛暑日の中で予選の戦いが繰り広げられている。ダブルス勢のうち、大塚・下道組、曽我・寺見組は初戦で敗退したが、182cmと153cmの身長差29cmの凸凹コンビ前田・泉水組と中川・本郷組は初戦を突破し2回戦まで進んだ。シングルス勢は、長身の泉水玖瑠美、レフティーの岡田優里、粘り強い後藤奏子の3人が1回戦勝利、16日の予選ファイナルに進出した。最後のインカレ大塚可奈子は強敵早大勢の一角菊川栞に敗れた。出場できない部員も全員がコートサイドで全選手に声援を送っているが、岡田優里選手の試合には四日市商時代のチームメートが駆けつけ部員たちと一緒に声援を送った。出場する者も、応援する者も、全員が全力で、夏と戦っている。
平成25年度全日本学生テニス選手権 予選結果(8/15現在) |
S |
泉水玖瑠美 |
6−1
6−1 |
高田萌絵
(信州大) |
予選F進出 |
S |
岡田優里 |
6−1
6−2 |
櫛田千里
(東学大) |
予選F進出 |
S |
後藤奏子 |
6−3
6−1 |
春山奈美
(青学大) |
予選F進出 |
S |
大塚可奈子 |
1−6
4−6 |
菊川栞
(早大) |
1回戦敗退 |
D |
泉水・前田組 |
6−2
6−2 |
岡本・今西組
(中京大・椙山) |
1回戦勝利 |
|
6−7
5−7 |
馬場・辻組
(早大) |
2回戦敗退 |
D |
中川・本郷組 |
6−4
6−2 |
梶川・山口組
(駒大) |
1回戦勝利 |
|
0−6
1−6 |
安形・藤岡組
(慶大) |
2回戦敗退 |
D |
大塚・下道組 |
3−6
6−3
2−6 |
安形・藤岡組
(慶大) |
1回戦敗退 |
D |
曽我・寺見組 |
1−6
3−6 |
山本・村上組
(関西大) |
1回戦敗退 |
文・カメラ(M.T)
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