
学生日本一を決める「平成25年度全日本学生テニス選手権(インカレ)」は、猛暑の岐阜市・岐阜メモリアルセンターで本戦の戦いが繰り広げられている。シングルスの3回戦とダブルスの2回戦が22日に行われた。山梨学院大勢は、シングルスに岡田優里(3年)、下道愛里紗(3年)、久次米夏海(2年)の3人、ダブルスに岡田優里・尾崎仁美(3年)組と田村実里(4年)・久次米夏海組の2組がベスト16入りを決める戦いに挑んだ。シングルス3人、ダブルス2組は山学大史上最多。このうち、シングルスの久次米夏海が1期生の阿部瑠美さん、昨年の松田望実さん(4期生)に続き、山学大史上3人目のベスト16入りを果たした。ダブルスの岡田・尾崎組、田村・久次米組は揃って勝利、2組ともベスト16入りを果たした。
≪久次米夏海vs日比沙織(早大)≫
久次米夏海(くじめ なつみ 2年 大阪・城南学園)は、小柄ながらフォアからも両手打ちのバックからも力強い正確なショットを放つ。山学大入学後、急速に力を伸ばし、2年ながらシード選手として本戦から出場している。相手の日比沙織は最強軍団早稲田大勢の一角だが、力は久次米の方が上だった。6−4、5−7、6−1、第2セットは落としたが、第3セットは圧倒した。
久次米夏海選手は「シングルス初出場でベスト16入りは素直に喜びたいです。明日の相手(吉冨愛子・早大)は、一度も勝った事がない相手、チャレンジャーとして全力で挑みます」と闘志を燃やしている。
≪岡田優里・尾崎仁美組vs赤塚七海・高田萌絵(信州大)≫
岡田優里(おかだ ゆり 3年 三重・四日市商)と尾崎仁美(おざき ひとみ 3年 徳島・小松島西)は同学年だが、コンビを組むのは今年が初めてで尾崎はインカレ初出場。岡田の足は悲鳴を上げていた、夏関からの連戦だった上に、インカレ・シングルス予選2試合を勝ち抜き、本戦は3試合を戦った。午前中のシングルス3回戦は、肉離れ寸前の両足太ももをテーピングで固めて出場した。足の踏ん張りが利かず、自分のテニスが出来ずに敗れたが、その体で午後からのダブルスにも強行出場した。本人は「シングルスは一面だけど、ダブルスは片面だから」とさらりと話したが、大変な精神力の持ち主だ。尾崎は「岡田が動けない分は、自分が動いてカバーする」意気込みで臨み、信州大ペア をなんと6−1、6−1と圧倒してしまった。
岡田優里・尾崎仁美ペアは「思ったより体が動いてくれた。初出場でベスト16、嬉しい」とそれぞれが笑顔で話した。
ダブルスのもう一組、田村実里・久次米夏海組の試合が終ったのは午後7時25分過ぎ、激闘の末に、早大勢の間中早紀・宮地真知香組を6−3、1−6、6−4で破り、こちらもベスト16入りした。シングルスの下道愛里紗(3年 福井・仁愛女子)は第1セットを取りながら、第2セット途中で足首を捻挫、テーピングで固めて続行したが、フルセットの末に敗れた。
平成25年度全日本学生テニス選手権 本戦3日目結果 |
S |
久次米夏海 |
6−4
5−7
6−1 |
日比沙織
(早大) |
ベスト16入り
(自己ベスト) |
S |
岡田優里 |
4−6
3−6 |
山本みどり
(関西学院大) |
本戦3回戦敗退 |
S |
下道愛里紗 |
6−3
0−6
4−6 |
長谷川芙美
(早大) |
本戦3回戦敗退 |
D |
岡田優里
尾崎仁美 |
6−1
6−1 |
赤塚七海
高田萌絵
(信州大) |
ベスト16入り
D |
D |
田村実里
久次米夏海 |
6−3
1−6
6−4 |
間中早紀
宮地真知香
(早大) |
ベスト16入り
|
文・カメラ(M.T)
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